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sekai no subete wo kimi ni ageruyo
独特な空気感漂う、砂原先生の小説。
「お…っ」と思わず目を留めてしまう言葉のチョイス。
やわらかい雰囲気なのに痛みを伴う愛。
今回も三池ろむこ先生の絵と熱い想いを感じるタイトルに、最終的には納得なんだけど、途中はまぁヤキモキしました…!
年上受けの省也のこじらせ具合よ!
全ての言動は相手を思うからこそなんだけど、
またか…!!となりました。
めんどくさい相手に対してほんとにじっと頑張ってくれた洸生に最大の拍手を送りますw
バス降りてからのシーンも最高に良かった。
ふたりのその後が見える終わり方で大満足です。
分別を持って、諭さなければいけない立場だと頭では理解していても、
拒否できず、年下の病院院長の息子(未成年)の怒涛の情熱にほだされて、
駆け落ちしてしまった年上美人。
そりゃ、毎日悩むと思う。
やってしまったら、もう戻せないし・・
兄弟と偽り、海の近くの鄙びた町のアパートで、同居生活を続ける二人。
須賀崎洸生:20歳、レストランアルバイト
深山 省也:27歳、看護師
別れて、学校へ復学させて、休みの日に再会。
若者の暴走しやすい情熱をいなす恋人
あらすじにも書かれているように駆け落ちしたカップルのお話です。
寂れた町で周囲には兄弟と偽り淡々とした日々を送る。
"駆け落ち"というドラマティックな恋物語の割には空気感が…あ、あれ?
どこか少し影を落とし淋しさを纏うように展開していきます。
駆け落ちの終着点は一体どこにあるのかドキドキしながら読みました。
攻めは大学1年生。
受けは7歳年上の看護師。
攻めの父親であり 受けの勤め先の院長に2人の関係がバレ。
受けは全てを清算し東京を離れることになります。
見送りに出向いた攻めは衝動的に同じ電車に乗り込み、駆け落ちが始まります。
アテもなく終わりもなく始まった生活。
受けは攻めを素っ気なくあしらい、攻めは文句を言いつつ笑って受け流す。
中盤まではそんな淡々とした時間ばかりで、素直に求め合うのはたまのセックス中のみ。
心から幸せを噛みしめるような空気がなく2人でいてもどこか淋しい。
家族を捨て周囲を欺いてまでなんのために駆け落ちまでしたんだろうか…と少々感じました。
受けの負い目が伝わります。
7つも年下の学生の攻めを家に帰るよう促すことが出来なかった。
好きだから。別れたくないから。
自分のエゴばかりに目について塞ぎ込み、攻めの気持ちを思いやる余裕がないのですね。
受けは攻めに内緒でカウントダウンを作っていました。
1日1日過ぎる毎に一緒にいられる日が減っていく。
淋しげな顔の理由は負い目だけでなく、そこにあったのかもしれません。
けれど攻めも受けに内緒にしていたことがあってーーーと話が転ずるのですが、
ここ以降が泣けて泣けてしょうがなかったッッッッ!!!!(;///;)
ニコニコと何でも無い風にいつも笑っていた攻めの想い。
受けがいずれ自分の前から消えるつもりだと知りながらも接してたのかと…(;///;)
本当は怖くて淋しくて、それでもずっと僅かな希望を信じて受けを支えてきた。
心を訴えかけるような手紙は号泣しかないです。
このシーンはアカンですね。何度読んでも号泣する。
本編はこの号泣シーンからアッサリと終えるのですが、
描き下ろし部分がまた泣けるのですよ。。。
受けが手紙を読んだ後から再会する時間が補完されててホンット良かった(;///;)
2人分のボストンバッグを抱えて1人でポツンと座ってた攻めのことを考えると
沢山淋しい思いをさせた受けには一生掛けて償って欲しいし、
償いとしてめいっぱい幸せになって笑って欲しいと思う!!
攻めは年齢的にも社会的にも大人ではないけれど、
人を愛して大切に出来る男前さがめちゃくちゃ刺さりました。
子供っぽさの中にある男前っぷりが萌えをくすぐります///
物語が進むにつれドンドン頼もしくなる年下攻めで最高でした*。゚+
受けが心から素直になれるのは最後の最後でしたが、
そのシーンも涙腺にきてとても良かったです(;///;)
年下攻めです。
勉強を教えている高校生と看護師
医大生となった攻めの親(看護師の勤務先の医院長)にバレて逃亡しようとしたところ、攻めに気づかれ同行することとなり結果的に駆け落ちすることになります。
1年後受けは、攻めの医者としての将来を潰してしまったことや隠れ住むことへの罪悪感から再度の逃亡を計ります。
攻めは家に戻り医大を卒業後、医師として駆け落ち先に医師として戻ってきます。
医師不足の田舎町にも歓迎されめでたしめでたし。。。
逃げてばっかりの受けに共感できないし魅力が感じられない
雑誌掲載もされた本編では、再度の逃亡先で受けが攻めからの手紙を見つけて逃げずに前に進む未来を選ぶという文章の後に◇◇◇で改行すると7年くらい経ってて診療所に若い医師と看護師がいる描写からハッピーエンドを示唆していてあっけなかったです。
そこに行くまでの葛藤とか受けの決心とか離れ離れの日々の生活など気になりました。
書き下ろされた中編に寂しかったり不安だった受けの心情が描かれていましたが、医学生に戻った攻めとの遠恋や長期休暇の逢瀬で逃げずに頑張ったり強くなっていく受けの姿の部分を膨らませて欲しかったです。
相手次第という丸投げ感だけでなく、受けの男らしいところが見られると好きになれたのになと思いました。身分違いに身を引く貧しい女の子の恋物語じゃないのだから。
すでにカプは出来上がってて、駆け落ちもの~と事前に聞いていたので
わりと甘くてゆるーい展開の話なのかなと読み初め。
兄弟として田舎にやってきた二人の日常からスタート。
年下の攻を連れてきてしまった負い目。
好きだと思う気持ちと、帰してやらないとという気持ちと。
本当は嫌いだった過去からの生い立ちと~というところですね。
だいぶ受の方が大人なんだけど
攻の大きさがよくわかるお話でした。
や、うん。癒されるよね。そんな好きって言われたらたまらんよねと。
挿入は痛いから嫌だといいながら
実際行為に至るとやたら気持ちよさそうな受の濡れ場が好き。
いや結局そこかいって話ですが
そういう部分の甘いところが好きだった。
刹那的な部分はあるにせよというところか。
ラスト。
ラストのバス停。
ここが一番好き。
攻が女のこと~との話をしても嫉妬を見せなかった受が
甘えた部分を見せるここがなんだかんだ一番好きです。
思わずキュンとした。
最後もってかれた。
ここがあるからちょっと評価高めにv
離れ離れがつらいなー早く一緒に暮らせるといいなーと
思わず思う読後でした。
砂原先生のお話が好きで購入しました。
正直、深山さんの行動や言動にいちいちがくっとさせられることが多かったです。
年上として、若者の未来を自分のせいで変えてしまったという責任感があるのは分かります。
けれど、愛するがゆえの心配や不安が、ただ洸生を心から信用できていないように見えてしまって...(後半部はできていましたが)
とりあえず、洸生が不憫で見ていられなかったというのが正直な感想です。
こんなことをかいたあとですが、とても好きな設定、物語、空気感でした。
キャラが合わなかったというだけです。
駆け落ちをしてさびれた海辺の田舎町で暮らしはじめた看護師の省也と医学生の洸生。
兄弟といつわらなけれないけない不便さはあっても、好きな人と一緒に過ごせる日々は二人にとってかけがえのない時間でした。
でもその陰には、大好きな洸生の人生をだいなしにさせるわけにはいかないと、
自分の気持ちや行動を制御して重大な決心をしている省也の思いがあって切なかったです。
ただ、そのことに気づいていながら知らないふりをしてふるまっていた洸生がそれ以上に切なかったです。
ポケットにしのばせた手紙とチョコバーには優しさと愛情がつまっていて泣けました。
信じる気持ちと不安な気持ちを乗り越えた二人の幸せを願いたくなる切なく優しい作品でした。
照れ屋の省也と年下だけどしっかり者の洸生のバランスも良かったです。
「世界のすべてを君にあげるよ」
兄弟としてひっそりと暮らしている看護師の深山(受け)と医学生の洸生(攻め)
駆け落ちって好きな人との逃避行なのに辛いのかな。子供ならお金もなくて困ることもあるだろう。でも、未成年じゃないんだし、駆け落ちしちゃっとんなら、楽しく生きれば良いのではないかと。深山はちっとも幸せそうじゃない。
何のために駆け落ちまでしてるのか、本末転倒なんじゃない?と思ってしまいます。
他に手はないの?
海辺の町のサーフィンくらいしかすることのない場所。冬の寒々しく寂しい雰囲気と2人の逃避行が、演歌のような情景を思い起こします。
駆け落ちしてみたはいいけど、未来ある医学生を連れてるという罪悪感から別れなければと思うけどできなくて、時限爆弾を仕込んで警察に捕まるように仕向けて、強制的に分かれる道を選ぶ深山。
そのことに気づいていたけど、気づかないふりで、一緒にいようとする洸生。
ひたすら切ない。
爆弾がなくなって、話し合いもして一緒にいたいと確認したにも関わらず、やっぱり洸生を置いて逃げてしまう深山。
そのことにを予想していた洸生の手紙は泣けました。
それにしても、高校生を連れ回してるならともかく、一応成人してるんだからもっと信用してあげて欲しかったな。別れたくないけど医大に戻って欲しいならちゃんと言えば良いのに。1人でぐるぐる考えても、ろくなことがないんだから。2人できちんと納得いくまで話し合えばよかったんだよ。その結果が、後半のお話になるんですけどね。
「世界の続きを君にあげるよ」
一度逃げた深山が洸生の手紙を見て思い直して帰って行くところから、洸生の父親にきちんと向き合って、洸生は医学生として医者を目指し、深山は関係をきちんと話しした上で元の診療所に戻って洸生を待つことを決めるお話でした。
これは表題作が最後いきなり7年後に吹っ飛んでしまった間どうやっていたかを補完する形になっています。
これから学生生活を謳歌する洸生のことを、待つのが寂しい心配だとちゃんと本音を言えてよかったです。漠然と心配するより言葉に出して相手に伝えるのはとても大事だなとおもいました。そして、我慢してしまう深山に、その言葉を引き出せた洸生は4ヶ月離れてちょっと大人になったんですね。これからどんどん良い男になって、深山を支えてあげることでしょう。
表題作の方で、診療所で一緒に働くようになったということだけはわかっていたので、長距離恋愛を続けられるかという心配もなく、安心して読めます。
あとがきにも書かれていましたが、砂原さんのデビュー作と似たような砂浜が舞台のせいか、年の差は違えども年の差カップルの年下攻めが一生懸命なのが同じだからか、話の内容は全然違うのにもかかわらず、特に砂浜のシーンの度に頭の中で2つの話が交錯して、ちょっと混乱してしまいました。
とにかく切ないお話でした。あんなに切ない話だったんだから7年も遠距離恋愛した後の2人の楽しい生活を読みたかった。
一瞬すぎるのが残念です。
でも、最初から出来上がったカップルなので、エロは多めです。需要があるのかとあとがきに書かれていましたが、私としてはいつもこれぐらいでも全然大丈夫!逆に嬉しいって感じでとても良かったです。
物悲しく切ない逃避行モノです。
田舎町の情景の美しさや、凪いだ海の中佇む二人など、
ノスタルジックな世界観にどっぷりはまることが出来、
脳内で小旅行をしたような気分になりました。
行先も決めず、お互いの愛情以外は何も持たず、
未来の見えないままでの逃避行ストーリー。
序盤から不安要素がテンコ盛りで、
どうなっちゃうの?とハラハラ引き込まれました。
ポジティブな洸生(攻め)とネガティブな省也(受け)という、
役割分担が出来あがっているので、とても読みやすいです。
洸生が、有望な未来を全て捨てていること、
省也が、そのことに責任と迷いを感じ続けていることが、
次第に、二人の間に影を落とすのが興味深かったです。
また、肌を合わせてもどこか哀しい。
二人でいるのに手放しで幸せとは言えない、
物悲しいメロディが流れ続けているような
刹那的なセックスにも胸が痛みました。
1章の終わりで、ハッピーなラストの結末が
サラっと書かれているのはビックリ!
これは自分的にはとても嬉しい仕掛けで、
このラストに、どうやって繋がるの?とワクワクしました。
私が一番好きな場面は、
1週間の滞在を経て、東京に帰る洸生を省也が見送るシーン。
笑顔でお別れをして、洸生の乗るバスを見送った後、
楽しかった時間を思い出しながら、
微笑みながら、一人で家路につく省也。
だけど、突然歩みを進められてなくなってしまう。
同じように、同じ気持ちで、バスを降りて省也を追いかけてしまった洸生。
駆け寄って抱きしめ合って、その胸で省也は初めて号泣することが出来ました。
同じ作家さんの挿絵ということもあり、
言ノ葉シリーズの二人の感性にも近いものを感じました。
相手を想うあまりに誤った選択をしてしまうことや、
本当の気持ちを伝えることが出来ないこと、
愛し合っているのに、傷つけ合ってしまうこと、
不器用だけどまっすぐに生きる二人がとても愛おしかったです。
天涯孤独の受けが、年下の男の子と駆け落ちする話。
看護師の深山は、ふとしたきっかけで、勤務先の大病院の次男坊の洸生に勉強を教えることになります。
恵まれた経済環境で、いくらでも前途は開けているのに、無為に毎日を過ごしているような洸生に反発を覚えつつもいつしか惹かれていた深山でしたが、洸生の方も深山を恋愛相手として意識するようになり、、、
って、普通の作品だと、この意識するようになってから結ばれるまでのお話が描かれるわけだが、この作品は一度結ばれてから先の、二人が海辺の町で兄弟と偽って暮らしているところから始まります。
深山は、いつかきっと別れが来ると準備して、幸せになるのも、セックスで感じすぎて気持ちよくなっちゃうのも怖がって、でも、やっぱり、今だけでも愛し合いたくて、洸生が真っ直ぐに向ける愛情表現とはどこかすれ違いがち。
深山の怖がる気持ちも、わからなくはないけど、ここまで嫌、嫌言うのって、逆に相手に対して失礼じゃないかって感じてちょっと萌えきれなかった。
元が雑誌掲載作なので、前半部分の終わり方も唐突。
描き下ろし部分で一応その間の話は補完されているけど、ちょっと物足りなかったかな。