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kouou to hatsukoi no koneko
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
あらすじ:
都を目指し旅をする青年・漣花(受け)は、悪漢に絡まれているところを狼牙(攻め)という精悍な男に助けられる。
侵略された紅国の第三皇子で、国の再興を願う狼牙。
彼の力になろうとする漣花だが…
漣花の正体が本のあらすじでネタバレされていますが、作中ではなかなか明らかにされません(ヒントは多いため、そこまで意外な秘密というわけではありませんが)。
狼牙と旅を続けるうち、彼に惹かれていく漣花。
しかし狼牙は、漣花を安全な場所に預け、独り敵国へ。敵国に囚われた妹を助けようとします。
そんな狼牙の前にたびたび現れる、愛らしい子猫。
漣花のいないときにだけ現れる、子猫の正体は…?
というような展開なので、オチは誰にでも予想がつくかと思います。
漣花の正体について、詳しいネタバレは避けますが、漣花がどんな姿であれ変わらず彼を愛するという狼牙の台詞はなかなか素敵。
狼牙自身も、王という地位にこだわらず人を救うことを第一に考える健気な人物なので、お似合いの二人だと思いました。
ケモミミ要素は少なく、意外な展開等も特にありませんが、秋山さんらしい優しい作風のファンタジーとしてオススメです。
蒼の王の守護聖獣となるべく育てられ、その夢が破れた漣花(受け)は、自分からその座を奪った双子の弟を手助けするため蒼の国の都へやってきた。しかし聖獣の力を失った漣花はふらふらになってしまい、弱ったところを悪漢に絡まれてしまう。そこを助けてくれたのは、狼牙(攻め)と名乗る男だった。狼牙の側にいるとなぜか体調が良くなる漣花は、しばらく狼牙と行動を共にすることになるが…。
『蒼王と純白の子猫』という作品のスピンオフで、そちらでは蒼の王と結ばれた双子の弟が主役です。前作を読んでいないとちょっと世界観が分かりにくいかと思いますが、未読でも大丈夫だと思います。
というか、前作を読んでいたら、今作の受け(双子兄)の性格や印象が変わりすぎててびっくりしてしまったし、前作ではもったいつけて「これをクリアできねば聖獣は与えない」的な試練を課せられたのに今回なくてOKだったし、むしろ未読の方があら探しをせずに読めるかもしれません。
というわけで今作ですが、涼やかで優秀で堂々としていたはずの双子兄受けが、今回はなんか子供みたいになっていて、かなり違和感を覚えました。聖獣の能力が失われ、外見は幼く頼りなくなっているという設定なのですが、それだけでなく性格が子供っぽい。
あと、受けが蒼の都に来た理由が、蒼王の即位式と守護聖獣(弟)のお披露目の式典に合わせて手伝いに、と説明されていたのですが、何を手伝うはずだったの? 守護聖獣の座を奪われてやや卑屈になってる受けがわざわざ何で来るのかなと思いました。
まあそこで、わざわざ都に来たけど、予想外に能力がなくてふらふらになっちゃって、危ない目に遭っていたところを助けてくれたのが攻め。この攻めは実は、滅ぼされた紅の国の生き残りの王子(あらすじに書いてあるためネタバレではないと判断)。その時点で謎解き的な楽しみは一切味わえないくらい展開は読めてしまいます。謎解き的な楽しみは前作の方がまだしも存在していたかな、と思います。
そして一番引っかかったのが、攻めがいつ受けに惹かれたのかがまったくわからないこと。連れて行けないって言ってるのにしつこく食い下がられたり、どちらかと言えば困ったちゃんに目をつけられたみたいな立ち位置でいると思ってたのに、急に気持ちが燃え上がってヤッちゃったりするので感情移入がしにくかった。