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23歳サラリーマン。48歳パンチパーマ会社社長(ハゲ)。職を取るか真実を語るか、選択の末に二人がたどりついた結末は!?
love&catch
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
この本を買ったのは木原先生だから、なのですが彩景でりこ先生に依る表紙がこれだけキュートでなければしばらく購入は見送っていたかもしれません。
ハゲにもカツラにもオジサンにも特にネガティヴな感情は持っていませんが、bl小説の主人公にはちょっと・・・な感じだったので。
それで、「ハゲLOVE!」の帯ではなく、表紙のかわいい猫さんたちと、カツラがズレてるおでこにキスしてるインパクトで買ってみたのです。そう悪くもなさそうだなと思って。
読み始めから笑えました!
車のハッチバックに揺れるパンチカツラの破壊力ときたら。
表題作「LOVE&CATCH」の視点は攻めの渋谷、割とイケメンなのに微妙にズレているところが、社長の堀内のシュールさをアゲてます。
会社がペット専門の葬儀会社というのも良かったです。
ハゲカツラのオジサンと、弟6人の面倒をみる青年との間に萌えは生まれるのか?
というと、萌えよりは笑いと時々せつなくなるラブがあったような感じ。
ツルツル頭皮にtnkを擦り付けてのエッチ場面はとびきりシュールでした。
私はこの攻めと受けが好きですね。とはいっても、これから先もハゲとカツラを求めて作品を選んだりはしませんが。
いつもの木原先生とは違う雰囲気で、新たな魅力発見でした。
最初から最後まで、爆笑からブラックな感じから笑いのバリエーションに富み、ここぞというところではありきたりではないラブでグッとシメテくださいました。
木原先生作品のファンだったので購入しました。
ハゲのおっさんが受なのはちょっとどうかと思いましたが木原先生の作品なら面白いに違いないと思い読み進めていくと…予想通りどんどん話に引き込まれ一気に読んでしまいました。
木原先生作品は読みながら辛くなりがちですが、この作品は珍しくコメディタッチで楽しいです。読みながら何度もフフッと笑ってしまいました。登場人物たちがわちゃわちゃしてて楽しい。
しかしながら木原先生特有の読んでてしんどくなる心理描写はあります。攻が受のことを愛せず、別れたいと思いながらズルズル関係を続けてるところや、受の攻に対するちょっとワガママっぽい描写なんかも、人の自己中心的一面が描かれててリアルだかぁと…。
見た目的にも内面的にも受のことはいまいちかわいいと思えず、正直あまり萌えませんでしたが…それなのに最後まで話の終着点が気になり読み進めてしまいました。
BLというとやはり受はかわいく健気に描かれることは多いですが(攻もしかり)内面的にも外見的にもしっかりマイナス要素を描いてるところがすごいです。だからこそ感情移入するし、リアリティを感じました。
わかりやすいBL的萌えが抱けたかというとなんとも…ですが、コメディタッチのなかに、わりとリアルな感情描写(醜いものも含め)が丁寧に描かれてて作品としてとても素晴らしかったと思います。
堀内のことを嫌いにもなれないけど、好きにもなれない渋谷(攻)と一応付き合ったはいいが、好かれていないのではと不安な日々を送る堀内(受)。
付き合うきっかけはありえないのに、二人のやりとりは人間らしい生々しい部分があるので惹きこまれます。そして受けは禿のおっさん(笑)コンプレックスを笑ってはいけないと思いつつも笑ってしまうし、いい年したおっさんの乙女のような恋心は非常に痛いです。
この二人が本当に惹かれあるのか、心配になりますが、無事にハッピーエンドになりますし、禿頭にアレを擦りつけるプレイは変態すぎて笑ってしまいました。胸キュンではないけれど、面白い。こういう作品もアリだと新境地が開発できてオススメです。
木原先生、もういい加減ゲテモノ受を開拓するのやめてください(真剣)
100kgデブの『Dont worry mama』といい、五十路の『NOW HERE』といい、ジジイの『夜をわたる月の舟』といい、どうしてこうもポンポン奇抜な扉を開いていかれるのかっ!ついてくファンの気持ちも汲み取ってくださいよっ!エーンエーン(涙)
ハゲでパンチパーマヅラでも可愛かったですよ。でももうお腹いっぱいです。普通のBL好きには絶対ススメられません。せめて『Dont worry mama』ぐらいの洗礼受けた人じゃないと無理です。
木原先生好きなので「神」に投票しますが、これから読もうとされる方は覚悟して読んでください。
パンチパーマかつら社長・堀内と、新入社員・渋谷。年の差20歳以上。誤解から始まった男同士の交際が、両想いにたどり着くまでの物語。
堀内と渋谷が深刻に悩めば悩むほど、切ないのに、二人のかみ合わなさが可笑しくて。コメディなのか、シリアスなのかハッキリして!と思いながら、最後まで一気に読んでしまいました。木原先生、ギャグも容赦ないのですね。ジーンとなる結末にとても満足でした。
渋谷が勤めるペット葬儀社は、社長の堀内の優しい人柄が評判で大繁盛。問題は、堀内の悪趣味でしょっちゅうずれるパンチかつらを、社員たちがかつらだと知らないふりをしなければならないこと。客の子供に「かつら?」と指摘されただけで寝込んでしまうほど堀内は繊細で、かつらは社運がかかった大問題。
あるとき堀内のかつらが渋谷の目の前で外れる事故が発生。堀内が渋谷だけに知られたと勘違いしたことが、後に二人が付き合うきっかけに。
どこをどう考えたら二回りも年若い男が自分を好いていると勘違いできるのか。堀内は、渋谷の前では無邪気で泣き虫で、幼子のようです。「嫌いにならないで」と渋谷にすがる弱弱しさもかなり気持ち悪いです。でも、それらを差し引いても、裏表のない優しい人柄が憎めませんでした。
なんといっても、好きでたまらない渋谷が自分と別れたがっていると知り、渋谷に気付かせないように身を引く優しさに本当に胸を打たれました。
また、風邪で寝込んだときに、渋谷にアイスクリームを食べさせてもらい泣いてしまう場面では、純真さに萌えそうになりました(笑)。
渋谷は母子家庭の長男で、弟たちを懸命に世話してきたせいで我慢が身についてしまいました。これがあだとなって、大人の関係になりたいという堀内の気持ちにも応えてしまいます。でも恋人関係が我慢で続くわけがなく、渋谷は堀内に別な女性と付き合うよう仕向けて、自分たちの関係の自然消滅を図ります。
ひどい男です。だいたい、堀内と付き合い始めたときの渋谷の心境が、「会社のスムーズな運営のためこの関係が必要なら、受け入れよう。本当に愛する人ができるまでの間は。」ですからね。
渋谷の傲慢なこの気持ちは、ずっと堀内を傷つけていました。「私のことなんて好きじゃないんだろう。最初からそんな感じだった。好きなのかそうじゃないのかよく分からなくて…。けど優しいから、だから…。君といると自分が惨めになる。自分で自分が気持ち悪い。」
堀内の思いやりで別れられたのに、堀内の本心を暴いた上に、こんな風に言わせてしまう渋谷は、本当にひどい。
でも堀内との関係をずっと切れなかったのは、見捨てられない、なんとか慰めてやりたい、という気持ちもあったからで。そのお兄ちゃん気質で堀内と付き合ってきたはずだったのに、堀内と一緒にいるととても安心できたことを、失って初めて知って。世話好きなのに寂しがり屋で甘えたい。渋谷はなんとも厄介な性質です。
だから、渋谷の心を満たせるのは、仕事ができて親みたいな優しさがあるのに生活面では頼りない堀内しかいないのだと思います。渋谷が自分の気持ちに気付いて本当によかった。
絶対にくっつきそうにない二人がめでたく結ばれて、読むほうも幸せ感が尋常でなかったです。
だから、渋谷の言葉攻めとかハゲ頭のプレイとかは、二人が幸せならいいかなと(笑)。
二人のその後のショートストーリーの中で、堀内がつぶやく言葉にジンときました。
「すべてを受け入れてくれる恋人ができたおかげで、自分の禿げた頭を人目にさらすことを躊躇わなくなった。……ありのままの姿でいられること、それを受け入れられたことで、すごく気持ちが楽になった。」
こんな幸せを相手にあげられるなんて、二人の関係がとても素敵です。
ショートストーリーは堀内の視点から書かれていて、渋谷の気持ちは書かれていませんが、渋谷も間違いなく幸せなのでしょう。彼がどんなふうに幸せを感じているのかも、ぜひ聞いてみたい気がします。
いや〜〜笑 これは面白かったです。あっぱれ、木原先生。
この本、古ーい同人誌が元になっています。半年くらい前にk -booksさんで木原先生の同人誌の中古を買い漁った時に、ハゲパンチパーマジジイ受けと聞いてこれだけ購入しなかった記憶があります。今思えば、こうして単行本として一つにまとまったものが出たので、その時買わなくてよかったなぁと思います。笑笑
さて、内容ですが...キワモノを扱ったBLです。 コメディでキワモノといえば、木原先生の作品 Don't worry, mamaシリーズを思い出しました。私はこのシリーズの大ファンなので、同じような感じかなぁと思って読み進めていったのですが....全然違いました。笑笑
Don't 〜 シリーズでは、超デブのマザコンが受けなんですが、物語の中盤には痩せて、可愛くなり、スパダリの攻め様に愛されていました。そして、とても萌えどころ満載でした。
一方....love&catch の方は...
一向に甘々展開なし、攻めの渋谷も全くのヘタレでかっこよくないし、いつまでも渋谷は社長のことを好きにならないし...ゆえに萌えもほぼなし...
でも面白いんです。 不思議なことに。
言葉の言い回しが笑えたり、渋谷も社長も間抜けな行動が多いし...読みながら何度吹き出したことか...
なので、両思いになるまでが長くても、あまり切ないという感じは無かったですね。社長には申し訳ないのですが...。
個人的には、渋谷のキャラがかなりツボでした。
渋谷は、7人兄弟の長男で、誰にも負けないオカン系男子です。3回り程にも離れた社長のこともほっておけず、身体の関係まで許してしまうんです。ほんとにバカですね...
また、この兄弟たちも個性的で可愛いです。次男の智也は、薄い本を愛するオタクなんですが、器用でイケメンです。完全に長男負けていました。笑 好きな女の子も取られて...ほんとに間抜けです。
一番下の弟、護は小学2年生で、めちゃくちゃ可愛かったです。 渋谷が社長と別れて寂しい時に、護を抱っこして寝たり、膝に乗せたりして、護にうっとしがられていて笑いました。年の離れている弟って可愛いんだろうな〜と思います。
今回のお話は、パンチパーマとハゲがテーマです。
社長の豆腐メンタルと、繊細な性格には涙が出ます。最後、ちゃんと結ばれて良かったです。
ただ...渋谷のエッチな方面の趣向はかなりアブノーマルです。 普段の不器用な性格からは考えられないくらい饒舌に言葉責めする姿に爆笑しました。
そして...問題の...アレです。
私はいつも本を購入したらはじめに必ず挿絵をパラパラと捲るのですが、今回ほど驚いたのは初めてかもしれません。
え......ナニコレ.....となった後、ソッと本を閉じました。
気になる方はぜひ実物を...。
普通じゃ物足りない人にはおススメかなと思う一冊。
どう決着してくれるのだろうと読み進めたラストが
思ったよりも甘目でよかった。
目覚めは突然に。というやつですなヽ(*´Д`*)ノ
ペット葬祭のお仕事を始めた攻。
若干23歳。
お相手はまさか母親より年上。
しかもパンチパーマの分かり易いカツラおやじ。
パンチパーマのパンチ力に比例しないナイーブな性格のオッサンと
どう恋愛を繰り広げていただけるのかと言うお話。
まさか「ハゲLOVE」からそんな進展を見せるとは思わなかった。
繊細なくせにわりと突き進む系な社長にも感服。
どうやったらそういう発想になるww
思わず笑ってしまう部分も多い。
弟がカワイイ彼女と~な経験を重ねる中、
オッサンで童貞を散らした件の独白が好きでした。
身体よ反応するな!!
エロシーンもまさかな攻防が斬新でした。
巻末あまあま。
というか、落ちるまでが落ちるまでだっただけに
溺愛この上ない攻は見ものです。
一生お世話させてくれるなら、一生大事にします。
言われてみたいわ。お世話されたいわ。
お幸せにv
以前に同人誌で読んでいたお話が、長くなって商業化。
同人誌だと、パンチズラみたいな一つのネタだけでも、エロを入れて1冊完結で、楽しかった、で読み終わるけど、これがちゃんとした商業出版物となると、さすがにもうちょっとしっかり結末まで描かないとならないというか、それにしても、渋谷は最初から流されるままだし、堀内の思考は謎乙女だし、手放しでで萌えるにはちょっとつらい。
でも、コメディだし、痛くないしので、久しぶりに読む木原作品としては、よかったんじゃないかとおもう。
いや~もうどんな話だよと読み始めましたがさすが木原先生は読ませてくださる…。
主人公が受けのハゲに迫られてだんだんほだされている姿が面白すぎる。
冒頭16Pで3回くらい笑いました。
結構攻めが好きなタイプの堅物童貞イケメンだったのですが、受けのハゲがまあメスい。
ハゲのくせにメスオーラ全開でおねだりするのが何とも言えずシュールで笑えます…(すみません、萌えよりも驚きが先にきてしまいました)。
とまあ萌えというより衝撃の多かったお話なのですが、最後ちゃんとくっついたのでそこはよかった。
途中の弟と事務員さんの下りなどもほっこり読めてよかったです!
木原音瀬先生すごい好きなんですが、今回も面白かったです。
あらすじを読んだとき、「うわ痛そう…」「これは…萌える…のか…?」と、どちらかもしくはどちらの属性も兼ね備えた作品が多いですが、今回は一見ゴリゴリに後者の方でした。
別にハゲは嫌いではないし、大学時代の教授にスキンヘッドで陽気な社会学の先生がいたので、私はハゲに抵抗を持ってはいませんでした。しかし、萌えるのといけるのとは違います。
また、近年増えてるお坊さん萌え作品を萌えながら何本か読みましたが、あくまでお坊さんはお坊さん。ハゲとは違うのです。
しかしそこは木原音瀬先生。
読破し終わった後はほぼ100パーセント、「うん、これはストライク寄りに萌える」となってしまうのです。読者の欲する作品を作るのではなく、書いたもので読者を引き寄せ虜にする。まさしくジョブズさながらです。
たいていのBL小説は、ハゲの魅力に少しづつ気づいて、そして好きになってハッピーエンド!というオチでしょうが、さすが木原作品。最後までハラハラさせてもらいました。
何と主人公の渋谷がいつまでたっても堀内(ハゲ)を好きにならない!挙げ句の果てには嫌悪感まで抱く始末。「え?木原作品て結構ハラハラする展開多いけど…え?まさかバッドエンドなんてことないよね…?大丈夫だよね?」とひたすら焦りながらページをめくってしまいました。
でもよく考えたらノーマルの人間がいきなり男性と(しかもものすごい歳上でハゲ)といい感じに恋愛なんてできませんよね。この作品はいつまでたっても心からは堀内を愛せないと足掻く渋谷の心理がリアルで、それを見透かして一喜一憂する堀内の内心を思うと胸がとても痛かったです。
そしてやっとこさ両思いになった!と展開的にはハッピーエンドを迎えても、やっぱり振り回された堀内の内心を思うと複雑…。ギャグテイストの中にも痛みを感じるBL小説でした。