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2001年発行なので21年前に書かれたお話です。
最近真船さんにはまって読みだしたのですが、今作はお決まりのパターンじゃない!
ここまで遡るとまだこの頃は作風が違ったんですね。
純真無垢な受けが上京してぽややんとしてるうちにルームシェアが決まり超節約生活が始まり…。
節約倹約ネタやエピソードは良かったですよ、ですけどねぇ…。
攻めが受けに手を出すのが、お金のかからないダッチワイフだと思われてて。そう思わせるほど受けの扱いがひどいのです。
言葉責めというより受けの人格否定?貶めて、抱いて、理由は言わずに。そしてまたバイトが早上がりの日は勝手に部屋へ来て抱くと。ここでもう読むのが苦しくなって走り読みしてしまいました。
あんなにケチなのに特急料金やタクシー代を払って助けに来てくれて本気度はわかりました。が!やっぱり合意のない相手を貶める抱き方はいただけません。
いくら両親に裏切られ誰も信用できなくても、どんな理由があっても嫌です。
聡史が想像以上の節約家でした。
「ラブホテル……いいや、聡史くんがお金払うわけない」と受けに思われる攻め(笑)面白い。
帆南は裕福な家庭で育ち家事はほとんどできませんが、少しでも役に立つようにと掃除などを積極的に行う素直で優しい子。
そんな二人がルームシェアということは、光熱費のために二人でお風呂とかそういう展開かな?と思っていたのですが、結構現実的なストーリー展開。
なので、遊び慣れている聡史が性欲処理として帆南に手を出すシーンはちょっと胸が苦しくなりました。必要最低限の会話しかしないので、愛を感じないというか本当に性欲処理が目的なので。
帆南がいい子だからよけいに切なかったです。
告白シーンでも、帆南への愛を認めたがらない聡史は結局、「好き」「愛してる」など愛の言葉を一言も帆南に言いませんでしたが、それがなんとも聡史らしいなと思いました。
帆南がここまで成長してくれたのが一番嬉しかったです。よかったよかった!
真船さんは、 最初がコバルト文庫の『花嫁シリーズ』で他レーベルも(ここ数年の新し目のを)いくつか読みましたが、正直同じようなイメージだったんですね。
コバルト文庫はまだしも、ハッキリBLレーベルであるクロスノベルズや花丸文庫でもまったく印象が変わらなかったんです。
だから真船さんは、私の中では良くも悪くも浅くて薄くてお約束展開・その分安定していて軽~く読める、謂わば『ライトな王道』作家さんだったんです。
『読みやすいのはいいけどハートマークはなんとかして』とは言いたいという程度で、まあハッキリ言って多くは期待してなかったんです。ゴメンナサイ。
何だかんだ言いつつも『花嫁シリーズ』が結構気に入って過去作に遡って読むようになったんですが、昔の(中でもキャラ文庫の)作品を読んで正直驚きました。
それにしても、真船さんって意外に(私はホントに最近までお名前くらいしか知らなかったので)キャリアは長くて作品数もかなり多い作家さんだったんですね。
私は、前述の通りここ数年の作品(今も続いてるシリーズ)から入ったので、まあ『花嫁・メイドものがお好みで女装萌え~な作家さん』くらいにしか思ってなかったんですよ、失礼ながら。
こちらは、正直なところ読む前は表紙イラストとあらすじだけでもうまったく興味なかったんですが、実際読んでみたら結構面白かったんです。
個人的好みで『傲慢・俺様攻』はもううんざりですが、聡史(攻)のような一本筋の通ったキャラクターは気持ちよかったですね。でもまあ、ある意味強引で我儘な俺様ではあるのか?
帆南(受)はとにかく健気で可愛い。ひとつ間違えばあざといくらいなんですが、わざとらしさを感じませんでした(私は)。←真船さんの『健気ないい子』にはあまりにも嘘くさくて引いてしまうキャラクターも多いので。
いやもう天然でとにかく素直なキャラクターでしたね。好きです。
キャラクター設定そのものは新鮮味があるというほどではないんですが、この組み合わせがすごく楽しかったんですよ。
ストーリー展開としては、ちょっとした誤解・すれ違いがあってその結果2人が関係を持つまでは、さして山も谷もなくほぼ平穏な日常なんですが冗長にならずテンポがよくて読みやすい。
そして、気持ちが行き違ったままHして~の帆南の切なさ・痛みが(イヤもうホントにありがちではあるんですが!)すんなり入ってくるんです。
まあこのあたりの聡史の豹変ぶりがあまりにもいきなりすぎてどうなの・・・というのはあります。他がいいと思っただけにちょっと惜しかったですね。
まったく期待していなかったからというのはあっても結構面白かった。
イラストも、橘さんの(いい意味で)昔の少女漫画っぽい絵柄が、基本ほのぼのしたストーリーにピッタリでした。
読む前に表紙見て『・・・え~』と思っちゃってゴメンナサイ。
攻のために節約したり、代弁したり。
「会食拒否症」なのに、合コンを仕切ろうと必死になったり。
とにかく攻のため、と頑張る受がとてもいじらしくてキュンキュンしました♪
攻となら会食も平気になるのもツボでした。
餌付け成功ですねv
お酒の勢いでHな関係になった二人。
でも好かれてないと勘違いし、ルームシェア解消を決意する受。
あて馬くんの別荘へ行ったところを攻が追いかけてきて…。
両想いなのに、どっちも言葉が足りないのよね~
言葉まで節約しなくても…(笑)
まぁありがちな話ですが、徹底した倹約ぶりがいいスパイスになってて
結構おもしろかったです。
【オープン・セサミ】の兄カップルに通じる、可愛くて楽しい作品でした♪
主人公の「帆南」は、厳しい父親の影響で人前で食事をする事が出来ない。
それが原因で、内向的で食が細く虚弱体質だ。
だけど進学を機に、父から逃れる為に東京の大学を選んだ。
合格発表の時に、都会の人の多さに気分が悪くなったのを助けてくれたのが「聡史」で、文句の付けどころが無い容貌に、妹のファッション雑誌に出ていたモデルと気付く。
入学後、学生掲示板に貼ってある“ルームメイト募集・上条聡史”を見て、何故か思わずゲット。
そこには“即席食品等の持ち込み禁止、食生活を律したい”とあったが?
どんな同居生活になるのやら・・・??
昨今の“汚部屋・汚やじブーム”?の対なる作品ですね~^^
キレイな男子2人のスッキリした部屋、有機野菜の手造り料理、この省エネの時期にピッタリの倹約ノウハウ満載です。
帆南は、うるさい父はいるけど実家で何不自由無い坊ちゃん暮らしだったから、つい点けっ放し出しっ放しを聡史に叱られる事、多数。
それを素直に謝り、懸命に合わせようとしてくれる帆南が、聡史は可愛くなってくるんですね。
今までのルームメイト達は、注意すれば反発されてきたので。
帆南はというと、1人で懸命に生きている聡史に純粋に憧れているから、聡史の倹約にもっともっと付き合っていく。
聡史の友人から「何かさー、夫婦みたいじゃね?」とか言われちゃうと、帆南はちょっと嬉し恥ずかしで^^
バイトで超忙しい聡史だけど、大学の合コンはあって、参加理由は、女子集めと「合コンの余剰金を幹事が受け取るバイト」。
その合コンで、聡史にアタックの化粧臭ムンムンの女子達や隠れてキスを迫る女子(で、やっちゃってる)を目撃した帆南は気分が悪くなって、聡史に心配を掛けてしまう。
「何だよ・・この胸の苦しさは・・」
帆南が聡史にムカついた時の嫌がらせが、聡史に隠れて思い切りシャワーを浴びる(でも普通です)ってところ、可愛い過ぎて、思わずむきゅーって抱きしめたくなったっ!
じゅるるる、後はまぁ鉄板っなんですが!d>▽<b
切ない体の触れ合い、すれ違い、ライバル登場、聡史の超無駄遣い・・・萌えポイント多数アリます!
最近初読みの真船先生、
文章自体のじわ~はぅ~というより、整然と分かり易く、読ませたい所に誘導していくっていうタイプかな。
また運良く見つけたら、しっかりゲットするつもりですっ♪