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oni no ou ni chikae
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
「鬼の王と契れ」シリーズ完結巻。
シリーズ集大成に相応しい感動作です。
鬼使いの鴇守(受け)と、彼の恋人で鬼の夜刀(攻め)。
ラブラブな二人ですが、ある日鴇守は、夜刀が自分を鬼にしようとしていることを知ってしまいます。
寿命の短い人間と鬼とでは、永遠に添い遂げることは出来ない。
鴇守に先立たれたくない夜刀は、彼を自分と同じ鬼にするため、セックスのたび自身の体液(鬼の成分)を彼の体内に流し込んでいたのでした。
それを知った鴇守は激怒。
夜刀の気持ちは理解しますが、人を喰らう鬼を憎む鴇守にとって、自分が鬼になる選択はありえない。
意見の分かれる二人ですが、京都に人を襲う鬼が現れ、ゆっくり話し合う時間のないまま京都へ。
鬼の正体は、初代鬼使いの秀守が鬼の妻により鬼にされ、彼女と一体化したもの。
夫婦の悲しいすれ違いのエピソードは、鴇守が彼らの姿に今の夜刀と自分を重ね、自分たちの将来について考えていくきっかけの一つとなります。
そんな鴇守のため闘う夜刀は、相変わらず鴇守一筋のワンコ気質で、且つ男前。
鴇守を勝手に鬼化しようとする身勝手な一面もありますが、身を呈して人喰い鬼を封じるような健気さもあり、やはりカッコいい存在です。
ラストについて明言は避けますが、個人的には鴇守の決断は大変納得のいくものでした。
これまで一族の「みそっかす」として自身の未熟さに悩んできた鴇守が、最後の最後で自分に適した生き方を見出し、ようやくヒーローになることができたんだなと思うと感慨深いです。
修復師の右恭のことを思うと切ないですが、仲間のいない世界で孤独に生き抜いた彼もまた、本シリーズに欠かせないヒーローだったのではないかと思います。
時を経て再会した三人がゆっくりと歩いていくラストシーンには感無量。
年月を経ても変わらない夜刀の嫉妬深さに笑いつつもホロリとさせられました。
甘くてコミカル、それでいて異種間の恋愛や時の移ろいの切なさも丁寧に描かれた、素晴らしい完結巻だったと思います。
迷いなく神評価です。
『鬼の王と契れ』の3巻目にして完結編の『鬼の王に誓え』。いや、すんごい面白かったです。前作『鬼の王を呼べ』の終わりに不穏な空気が流れていたので、夜刀と鴇守の二人がどうなってしまうのか、ドキドキしながら読み始めました。
鴇守を『鬼』にして永遠の愛を貫きたい夜刀。
『人』として生涯を終えたい鴇守。
どちらの気持ちも理解できるので、この二人がいったいどんな結末を選ぶのか…。
鴇守が鬼になることを選ぶのか否かを左右する出来事を合間に挟みながら進むストーリー展開はさすが。ぐっと話に引き込まれました。正直二人が選んだ結末は予想していたものと違っていてちょっとびっくりしましたが、読み終えるとすとんと納得できる結末だったかなと思います。
鴇守だけを愛し守ろうとする夜刀は相変わらずのわんこぶりを発揮していましたが、終盤、ラスボス(というとちょっと違うかな…?)を倒し鴇守を守ろうとする夜刀がめっちゃ男らしかった。あれだけ鴇守のそばを離れたがらなかった彼のあの行動に、鴇守への深い愛情を感じて思わずウルっとしてしまった。
対する鴇守のほうも。
序盤、そんなにチキンで大丈夫か?と心配していた鴇守が、夜刀という伴侶を得て男らしく成長していくさまはすごくかっこよかったです。
けどけど、個人的には右恭さんがとっても切なかった。彼もまた、鴇守を深く愛していたんだろうな、と。
最後のエピローグが、これまた非常によかった。あの三人が、穏やかな気持ちでまたどこかで会えることを願って。
もう文句なく、神評価です。
「鬼の王と契れ」最終巻です。
先の方があらすじを書いてくださってるので感想を。
3人がどう決着つけるか気になって気になって家事も手につかず、一気に読んでしまいました。
鬼にしようとしている夜刀に怒る鴇守でしたが、始祖夫婦の融合体と戦う中で色々と考え何度も決断します。2人が決断するたびお互いを愛する気持ちが深くて、泣きました。
エピローグも凄く良くて、ても号泣でした。
右恭が切なくて、何度もページを閉じて涙を拭き拭き読みました。
BLでこんなに泣くとは…
でも、最後は穏やかな気持ちで読了することがでしました。
文句なく神評価です。
それにしても、鴇守の家族は一切出てきませんでしたね〜。星合でさえちょっと出てきたのに。2巻で完全に決別してしまったんですね。
星合との話はもう少し読んでみたかったな。
1巻、2巻と読破して、最後!もう〜思わず泣いちゃった!
本を読んで泣くなんていつぶりだろう!?;
物語が面白いから、話の先が知りたくて、エッチシーン飛ばしちゃったもんねっ
実は、この題名といい、この鬼丸出しの表紙といい、・・読まないだろうな〜、と高を括ってた自分が恥ずかしい!スミマセンっ・・私が間違ってた。
土下座もんの面白さでした!
たぶん、3巻目って結構厚かったのかな・・?電子読みなので冊子の厚みがわかりませんが、それでも、最後、あとがきにあったその後の冒険編を読みたかった(笑)いや、ないって、わかってます。はい。
もう後引きまくりの最後が・・涙なくして語れませんっ
とにかく、BLとか関係なしに面白かったと思う!
一応、ハッピーエンドでしょう。
主人公達が幸せそうで、私も嬉しいですっけど、けどさ〜っ
夜刀と鴇守がどんな『その後』を送ったのか知りたい・・っ
出来れば、あっけらかんとしてて、夜刀がバカやって鴇守がウケてて、時々、カッパもちょろちょろしてて・・ドラゴ○ボール風に言うなら、海王様のとこに住んでるみたいな感じでいて欲しいよ〜っ
紆余曲折。
消滅か鬼化か。
1巻での鴇守を知ってるだけに、本当に弱虫くんから立派に成長して、乳母心にウルウルきました;
いつからこのラストが決まってたんだろう。
夜刀が消滅してしまいそうになるシーンで夜刀が鴇守へ気遣うセリフや、ラストの鬼を集めた後の屋上シーンの丁寧な書き方に、胸が締め付けられました。
また彼らに会いたいな〜っ激しくそんな気持ち。
ひょこっと出てきたカッパの「むかえにいく?」って声が聞こえてきそうです(涙)
何度も鬼のツンデレに意表を突かれたこのシリーズ、本当に面白かった・・!
是非、番外編という名の続編希望!!
泣きました。最後のエピローグで泣かされました。
鬼の王というのは鴇守のことだったんですね。ずっと夜刀のことだろうなと思ってたので、まさかの展開に驚きました。あんなに鬼になるのをいやがっていたのに・・偉いなぁとほろり。右恭さんが可哀想でしたが。だから、エピローグでは涙でした。
鴇守にたいして、あんなにも厳しいことを言ってたのに、本当はあんなことを考えてたんですね。最期、会えてよかったです。
私としては、右恭×鴇守でもよかったのですが、そしたら夜刀が怒りますね。
鴇守が選んだ道に少しモヤッとはしますが、私はこれでよかったんじゃないかなと思います。
鬼の王シリーズ、表紙のインパクトが強すぎて避けてましたが、ちるちるの評価が高いので読んでみました。
正直、1巻も2巻も面白いのですが、いまいちノれず。
たぶん裸に腰巻、地黒という夜刀のルックスが好みじゃないからです。
それでも3巻だけはレビューしたくなったのは、右恭さんが好きだからです。
(以下ネタバレ)
(本文を読んでからの方がいいです)
エピローグが右恭さん視点なのですが、何これ、切なすぎるーーーT^T
鴇守と離れたあとの右恭さんのことがサラッと書いてあるのですが、たった数ページなのに泣いてしまいました。。。
正直このシリーズで泣くとは思わなかったのですが、このエピローグが話にかなりの奥行きを出してくれました。
鴇守が人間の理から外れたのって、本人が本心から希望したことじゃないし、周りも(夜刀以外)知ってたら反対しただろうし、一人で全部背おい込んでしまって、読んでるこっちも切なかったです。
でも何より右恭さんが一番悔しくて、ツラかっただろうなぁ。
一人で残されて、六道の辻の綻びをひたすら修復して、天寿を全うする。
その最後に2人が会いに来てくれて本当に救われました。
鴇守と夜刀がずっと幸せで楽しく過ごせたらいいなーと願っています。
二巻を読んで、どの様な形に納まるのかな、と色々想像したのですが、
やっぱりこうなったのか、と納得。この形しかないと思う。
人の寿命は短くて、鬼は何もしなければ不死。
鴇守が息を引き取った後、夜刀はまた独りぼっちになってしまう。
初代夫婦が鬼化して人を食い散らかしている件で、鬼化をどうするのかと思ったのですが、鴇守が囮になることで、事件を終結する決意をする場面は、感動しました。
一番気の毒で、割りの悪い役は、主を失った右恭さんではないかと思います。
あの取り残され方は、気の毒すぎるし、後始末を全部任されて可哀そう。
やっと主と再会したのは、三途の川の手前だったというのも、設定むご過ぎ。
右恭さんのような支えてくれる存在が無かったら、鴇守の無茶な選択は出来なかったと思う。
右恭さんは、偉い!
面白かった。
読了後いろんな気持ちがまぜこぜになり、何ともいえない気持ちを吐き出したくてレビューさせてもらいます。
1巻を読んだときにハマりきれず、こりゃあ続巻がでても読まないな…
と思って2巻が出たとき買わなかったんです。
それが3巻の評判がちるちるさんですこぶる良いもんだから
そんなに神評価が多いんだったら どれ私も読んでみようかな。と。
結果、読んでよかったです。読まずにいたらもったいなかった!
こんな展開、結末の小説って他にないんじゃないかってくらい。
相手とずっと一緒にいたいから相手と同じ鬼になります。ってわけではなく、鬼になりたくないけど皆を救うために鬼になります。って。BLになかなかない。
手放しで喜べるハッピーエンドというよりは、私としてはちょっと切ない
結末でした。読んだ後、あーよかった!とは思えず、ちょっとモヤっとしてしまい…。作品に対して納得いかない、という訳ではなく、大変な道選んじゃったね
鴇守。これからが大変だね。って感じです。
モヤっとする原因が、変化のない暮らしの中で、寿命のない二人が永遠に幸せでいる…という姿がどうしても私の中で想像つかないことかと。
何百年経つうちにいつか後悔しそう。
他にもっといい方法があったんじゃないか、とか。
鬼の本能に鴇守の心が乗っ取られない保証はないし、もしそうなったとして夜刀が止めてくれるんだろうけど、それって本来鴇守が望む未来ではないし…。
ほんで鴇守の鬼ホイホイ体質は鬼使いじゃなくなっても変わんないのかしら。大丈夫かしら。
元々人間(寄り)の鴇守が、永遠に時間の流れがあってないような、昼と夜もない六道の辻で番人として半永久的に生きて行くのは大変だろうなと思います。寿命がない(不死ではないけど)っていうより寿命がすごーく長いくらいのほうが私としてはよかったです。
あと主を失った右恭さんの気持ちを思うと、なんともやりきれないです。
でも、エピローグで右恭さん、50年後に最終的に幸せな気持ちで逝くことができて私も救われました。
よかったねー。
利己的で自身の欲望のためなら鴇守の意思など お構い無しで鴇守に恨まれてもいいから鴇守を鬼に変えようとした夜刀が、鴇守が融合体を封じたいと願うことを優先させて、自分ごと封印させてしまった場面には感動しました。
もう鴇守と会えなくなってしまうかもしれないのに鴇守の気持ちを優先させてくれて、ちょっと見直しました。
あと、人間として死んでいきたいと望む鴇守が、自分が早く死ぬのを受け入れてくれ と夜刀に告げる場面.言われた夜刀はもちろんですが、鴇守の辛さもはかりしれません。この辺も胸にグッとくるものがありました。
番外編で六道の辻でその後も幸せに暮らしている2人の話が読みたいです。
そんでほっとしたいです。
本編も面白くさらっと一気に読めたのですが
エピローグで泣いてしまいました。
多くの作品は人生の中の一部を切り取ったものが多いですが
このシリーズでは誕生から老いるまで一般的な人間の寿命分追えるのがいいなと思いました。さらりとでも描いてくれるのとくれないとでは大分違います。
本編のカップルに当て馬キャラ(この言葉がぴったりとは思いませんが)でた場合
番外編などで新キャラと新たなカップルができることは多々ありますが
今作ではそういうこともなく
右恭プラトニックな愛が辛かったです。
死ぬまでに会うことが叶わなかった描写をしっかり書かれてしまうと他の想像の余地がなくなりますし
右恭が私の好きなインテリア眼鏡ですので贔屓目もありますが
右恭がもう少し別の方向で幸せにしてあげて欲しかったと思いました。辛い。
しかしこのエピローグがあるのとないのではシリーズ全体の印象の残り方が全く違うと思います。
このエピローグがなかったら読み物の1つとして終わってしまったことでしょう。
こんなに感情が揺さぶられることはなかったとおもいます。
報われなさも含めて紳士な右恭がすきです。
天狗シリーズにハマったので、評価の高いこちらも読んでみようと思い、読み始めました。
嫉妬深くやや自分本意な攻めや、血の繋がった家族との縁が希薄で、最後は人でない者になる受けなど、設定として似ているところはあるかと思います。が、私はやはり天狗シリーズの方が好みでした。
知らず知らずのうちに鬼へと変化させられていた事に怒りを覚えた鴇守。
でも、そっかぁ…。
結局のところ鴇守は鬼となる事を選んでしまったんですね。私としては、一途だけど我儘なところのある夜刀より、右恭に惹かれたので彼のその後の人生を思うと切なかったです。慕っていた主と会えず、生涯を六道の辻の障壁修復に費やした彼が、迎えに来た鴇守の姿を見て喜んでいるシーンで泣きました。
鴇守と夜刀はお互いがいるから寂しくなかっただろうけど、右恭は式神に身の回りの世話をさせていたことから家族も持たなかった可能性がありますよね。
しかも、彼は鴇守を鬼の番人にしたのは自分のせいだと思ってずっと悔いていたんですよ…。
攻めと受けは結ばれたものの結構切なくて、いわゆるハッピーエンドとはちょっと違ったラストでした。