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sora wa tsuduiteru
誰のものにもならないと決めている医師が、とある国から来た患者の通訳に本気になりかけるお話。
タイトルから、遠い空の下……的なお別れエンドかと思ったら、バチバチの三角関係継続の様相を呈していて笑った。志摩のからっとした空気と、清水とルシュディの重い執着との温度差が何とも言えない。志摩は人生楽しそうだな、と思った。
志摩は恋愛感情のない清水とセフレを続けているし、ルシュディにも身体を許していて、わりと好きにやってる気がする。感情を制御するつもりが、ルシュディに惹かれたのは予想外だったのかな。
ルシュディが国に帰って抜け殻になる志摩と、そこに付け込むか代わりは嫌だと突き放すか迷う清水が印象的。それに対し、いざルシュディが戻ってくるとなったら、清水に甘い顔を見せてキープする志摩の不誠実さといったら。
まあ志摩は最初からそういうキャラだし、清水も女性と揉めてたりするが。
最後は志摩の相手が誰だか分からない演出。
なんというか、志摩が王様に見えるお話だった。初めての本気の恋とか、それを失った悲しみとか、切ない要素がたっぷりあるので、もう少しそこに注目させて欲しかったかな。
嫌いじゃないけど、志摩に本気になる二人が不憫に思える気持ちが残ってしまった。特にルシュディは、これまでの境遇が酷いものだったので、肩入れして読んでいた。ルシュディには幸せになって欲しい。