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『真夏のボヘミヤン』の続編です。
前作で離ればなれになってしまったボヘミヤンな城山を追いかけ、主人公の高校生は、はじめてと言ってもいいほどの冒険の旅をする。
滑稽なほどに一途で懸命でピュアで、なんだか胸が熱くなりました。
旅の途中で出会うひとたちも、魅力いっぱいでした。ただの「いいひと」は一人もいなくて、一癖も二癖もある人ばかりなんですが、そこが良かったですね。
ヤクザの竜門はかっこいいなァ。ヤクザって得だよね。悪いヤツというコンセンサスがあるから、ちょっといいことをさせるだけで、めちゃくちゃ魅力的なキャラになる。小説家や漫画家が、ヤクザものを好んで書くわけだw
城山と巡り会えるのは、物語の本当に最後の最後です。短い逢瀬にきゅーんとなりました。
途中ちょっとだけ主人公の弟の視点になるんですが、これも面白かった。
読むうちに、この家族の核となってるのは、デキのいい長男でもヤンチャな三男でもなく、ちょっと間抜けだけど心優しい次男なんじゃないかなァと思いました。