ダークナイト 刹那の衝動

dark night

ダークナイト 刹那の衝動
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立3
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
3
得点
6
評価数
6
平均
1.8 / 5
神率
0%
著者
愁堂れな 

作家さんの新作発表
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イラスト
円陣闇丸 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784344837041

あらすじ

トラウマを抱える刑事・御園生の前に、かつての憧れの先輩であり、トラウマの原因でもある警視・幸村が現れ……!?

表題作ダークナイト 刹那の衝動

高校時代の先輩,警視庁捜査一課の警視
新宿署刑事

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数3

単独では物足りない

1冊すべて表題作の長編です。御園生(受け)の視点でストーリーは進みます。

御園生は、高校時代に自分を犯した相手・幸村(攻め)と殺人事件の操作をすることになります。被害者・聖也と御園生がセフレだったとバレると、幸村は予想外な要求をしてきて…という話です。

まず、幸村の行動が唐突すぎる!とビックリでした。嫉妬したからってフェラ要求って発想が分からなかったです。高校時代から自慰でそんなシーンを妄想していたとか、強引でも理由づけが欲しかったです。刑事にしては、幸村は公私混同すぎますし、御園生は繊細すぎる…と引っ掛かりがありました。

犯人探しの推理モノとしても、それほどドキドキしなかったです。組織だというのに、脅迫者をその夜に自分の手で殺すとか、規模が大きいんだか小さいんだか戸惑いました。聖也にSDカードを隠すよう指示した黒幕がいても面白かったですのに。それと、御園生のことを隠したのもスッキリしませんでした。ただ、御園生と幸村の関係と、艫だと父親の関係をだぶらせているのは面白かったです。

全体的に伏線や理由づけが足りなかった印象がしました。この1冊だけだと物足りないです。
二人の関係もこれから…という感じでしたし、やっぱり御園生は幸村を許せなくてとか、元凶の末吉が登場するなど、続編が出るならその辺りを良い感じに解消してこのもやもやを吹き飛ばして欲しいと思います。後輩・森川と監察医・栖原のイケメンの活躍も期待したいです!

御園生は序盤は攻めなのに、幸村には受けに回るのが私には面白かったですが、戸惑う方もおられるかもと思いました。イラストだけ眺めてみると、森川への笑顔と、幸村に手へのキスされた顔の違いにニヤけてしまいました。お姫様抱っこのイラストも冒頭のカラーイラストも素敵でした。

上司×部下の刑事モノ、再会モノやスーツ×スーツのイラストがお好きな方にお勧めの作品だと思います。ただ、御園生とセフレのベッドシーンがあります。強姦トラウマ系も苦手な方はご注意ください。

2

強○の理由が酷すぎて…

あらすじ:
高校時代、テニス部の先輩らに輪姦された過去を持つゲイの刑事・御園生(受け)。
ある日、セフレ(ネコ)の一人が何者かに殺害される事件が発生。
捜査のため本庁からやって来た警視・幸村(攻め)は、高校時代御園生を強姦した男で…

全編通してとにかく御園生が酷い目に遭うお話。
加害者(犯人や攻めの幸村)がさほど糾弾されず美談風に終わるという、何とも座りの悪い作品でした。
愁堂さんがこれを純粋にイイ話として書かれたのであれば、自分とは感覚が合わないな〜と思います。

まず攻めの幸村、御園生を強姦した言い訳が、
テニス部の部長(同級生)の命令に逆らって彼の機嫌を損ねたくなかったから、
大会に勝つため部内の士気を下げたくなったから…と、何とも利己的。
再会後も、誤解があったとは言え御園生を淫乱と罵り、フェラさせたり犯しかけたりと、学習能力の欠片もありません。
御園生が呼吸困難になって初めて彼のトラウマに気付くあたり、とても優秀な警視とは思えず。
いくら憧れの先輩だったとは言え、御園生はこんな奴のどこがいいんだ?と首を傾げることしきりでした。

ちなみに本作は二人が和解し、いい感じになったところで終わっているため、
過去の強姦シーンと再会後のフェラシーン以外、絡みはありません。
あとがきに続編を匂わすようなことが書かれていましたが、こんな残念な攻めはこの先何をやっても株が上がることはない気がします(;^ω^)

事件についてネタバレは避けますが、
御園生が犯人に玩具で嬲られた挙句、その痴態を写真に撮られ脅迫されるというなかなかハードな展開。
写真が公表されるリスクを省みず犯人を自首させようとする御園生の決意は男前でしたが、
その決意のきっかけが、上記の幸村の言い訳&謝罪に勇気をもらったから…という展開には説得力を感じませんでした。
また、危険人物にノコノコ一人で(2回も)会いに行くのも、ちょっと軽率すぎる気が。
ラストは愁堂さん作品らしく犯人の独白でお涙頂戴風に締め括られていますが、本書に限っては、犯人のやったことを美化するようなエピソードは不要と感じました。

2時間サスペンス風のテンポ良い展開が持ち味の作家さんですが、今回はその持ち味が、性犯罪やトラウマといった重い題材といまいち合っていない印象を受けました。
円陣さんの挿絵はとても素敵なだけに残念です。

15

私も許せないっす でも 一部切ないんだよな

他のお姉さまが詳細に記載いただいているので、割愛。
好きな人が頭に拳銃でも突きつけられてたら、何されても許すわ とも思えますが、今回のやっちゃった理由(テニスうんちゃら・・・)はありえないっす。
どんなに好きでも、絶対許さないっていうか人間として視野に入れないわー と思う訳。それに警察官なのに隠匿すんなよ!と怒り心頭となってしまい、私の中で最初から小説として成り立たなくなっちゃった次第。
みゅーん。円陣先生の挿絵は素敵なのにー。

メインカプ攻めが「ありえないやつ」なのに、なぜ評価が中立かというと。
受けを担当している心療内科医?精神科医?カウンセラー?の
執着理由がせつなかったから。
売春はだめなのはわかるけど、誰にも言えず苦しんでるゲイに「苦しまなくっていい。セックスを楽しんでいい」と言ってあげる彼が、本当は自分自身がそう言ってもらいたかったんじゃね?と思ってすごく切なくなったので。
しんどい時っていっぱいあるけど、それをすべて受け止めて大丈夫だよって後押ししてくれる存在って、本当にありがたい。
そういう存在になれる、ふりをすることができるだけで、「偉い!」と思えるので 評価「中立」。
いつか立ち直ってほしいんだけど、殺人しちゃったしなあ。。。しゅん。
と救われた思いになれなかった本作でした・・・

2

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