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kinryoku no miko to kamigoroshi no ou
「黒曜の災厄は愛を導く」の春夏視点です。
「黒曜の~」の時に、のほほんとした楽天的でおばか、秋人とあまりにも違う待遇や状況の違い等、読んでいるこちらも能天気すぎる春夏に、イラッとくる場面も多々あったのですが、春夏なりの苦労と辛い出来事等の一端が書かれてあり、春夏も色々と大変だったのね…というお話です。
話の出発点と終着点は同じなので、結末は分かっていても、「黒曜の~」を読んだだけでは、春夏は皆から傅かれ、ぬくぬくと優雅な毎日を送ってきただけのようにしか見えなかった分、秋人一人が虐げられ可哀想でしたが、春夏もこれだけ大変だったんだよ~的な内容。でも秋人に比べたらぬるいというか、余計に秋人に同情してしまいました。
レンドルフの必死な姿を見て春夏が「アキちゃんはいいな」とつぶやく場面がありましたが、秋人の命をも脅かす大変な状況がわかっていないとはいえ、少し考えれば秋人の方がよほど酷い目に合っていると想像できるだろうに、そういうところがどうしてもイライラとしてしまい、やはり好きになれない部分でした。
春夏は次巻ではもっとエロ方面に大変な目に合うのでしょうが、なんか同情できないというか、結末が分かっている分、春夏はもういいかな(笑)ただ、レンドルフと春夏の<特別な交流>の内容は詳しく知りたいです。
その話も「黒曜の災厄は~」では春夏はあっけらかんと秋人に告げていたのでどうなるのかはよくわかりませんが。
(しかもレンドルフ視点では全く出てこなかったし(笑))
「黒曜に導かれて~」は、レンドルフ視点のお話です。
雑誌に掲載されていた分なので、内容は読んでいましたが、春夏の特殊能力?の部分が少し加筆されていました。
やはり、こちらのカップルが好きだな~。
堅物で真面目なレンドルフが秋人にだけは必死な様子が本当によく書かれていて、「黒曜の災厄は~」で物足りないと思っていた部分が丁寧に書かれており、やはりこちらを読んでこその一つの物語になると思いました。
なので、前作を読まれた方はぜひこちらも読んでいただきたいです。
まだ続くようですが、春夏視点よりレンドルフ視点の続きと、秋人の神子になった今後とクロとの今後の話をぜひぜひ読みたいです。
学校からの帰り道、ハルカは友人のアキと一緒に異世界へ召還されてしまいます。
その世界でハルカは神子として、四人の王候補とセックスして一番相性のいい相手を王に選び、さらに王国の神である白い竜蛇にも身を捧げることを強要され・・・という、「黒曜の災厄は愛を導く」のハルカ視点の物語です。
この本ではまだルシアスと白竜蛇神とだけですが、次巻では他の王候補との絡みもあるのかな?
ルシアスとは甘々な雰囲気たっぷりなので、悲壮感とかはあまり感じませんでした。
う~ん・・・「黒曜~」のアキとレンドルフのカップルを私が好きすぎるせいなのか、それほど萌えませんでした。
天然ふわふわ系の『残念な美少年』なハルカにとっても元の世界はあまり幸せではなかったこと、神子としてもハルカはハルカで大変だったってことは、よく分かりました。よく分かったのだけれど・・・う~んホワホワしてるからか、あまり大変さや辛さが伝わってこないんですよ。
ちょっと抜けてるけど優しいし、アキのことが大好きだし、悪い子じゃないのは分かるのだけれど。
次巻でルシアスのことでぐるぐる悩んだり、いろいろ自分から行動するようになると思うので、そうしたらハルカのことを好きになれそうな気はします。次巻を待ちます!
では、何故に萌×2評価かというと、同時収録の「黒曜に導かれて愛を見つけた男の話」が大好きだったからです!!
こっちは、「黒曜~」のレンドルフ視点の話です。
ハルカ視点の話だけだと思って購入したので、これは嬉しかったなぁ!!
「黒曜~」を片手に、両冊を行ったり来たり読み比べましたよ!
「黒曜~」を読んでいたときレンドルフは、アキを守る親鳥みたいな穏やかで温かいイメージしかなかったんですがね・・・レンドルフ視点ではそれだけじゃないところが見れて、とても面白かったです。アキ以外はどんな美姫も案山子に見えるって結構酷いなぁレンドルフ(笑)
「黒曜~」だけ読んだとき以上にレンドルフのことが好きになりました。
あの穏やかなレンドルフが、アキを私刑から助け出すときに毒づく場面とか、最高に萌えました!
こちらも次巻に続くなので、楽しみです。
「黒曜~」が気に入った方は是非とも!
先に刊行されている「黒曜の災厄は愛を導く」のハルカ視点バージョン。
アキト視点バージョンが冒険ファンタジー色が強かったのに比べるとBL色が強め。「黒曜の災厄は愛を導く」でも仄めかされていたハルカの不幸がはっきり書かれていて胸が痛み、幸せになって欲しいと心から望む。
しかし同時収録のレンドルフ視点と共に「つづく」なのには叫びたくなった。早く「2」が刊行されることを祈るばかり。
話は面白いので「黒曜の災厄は愛を導く」から読むことをおススメ。
もう1冊シリーズ作品が出版されるはずで 合計4冊?
今更ですが まとめ的な内容を。
春夏と秋人という高校生(施設で一時期一緒に育った仲)の二人が
異世界(アヴァロニス王国)に召喚され、お互いの運命を絡ませながら
各々、自分の居場所を見つけるお話。
同じ舞台について、今のところ3視点あり。
秋人は言葉が通じないというハンディあり、???な部分が多かったので
合わせて読むと、相乗効果で面白かったです。
ただ、シリーズとして蛇ちゃん活躍&身体的にイタイところ満載で、
お気楽あまあまではないので、ご注意ください。
1.「黒曜の災厄は愛を導く」:物語の発端~最後までの
地味カプ 秋人(受け)ver
2-1.当作:物語の発端~途中までの キラカプ 春夏(受け)ver
え、ここで というところで つづく になります。160Pほど。
2-2.当作に「黒曜に導かれて愛を見つけた男の話」があり、これが
物語の発端~途中までの地味カプ レンドルフ(攻め)ver 約80P。
3.「金緑の神子と神殺しの王2」:当作の続き~最後まで 春夏ver
下記が今後発売されるはず(今月末発売予定は延期 との情報あり)
4.「黒曜に導かれて愛を見つけた男の話」:レンドルフ(攻め)ver
と思いますが不明。はよ読みたい・・・
キラカプ攻め(ルシアス)のバージョンは今のところ 無いのかな。
登場人物
ルシアス:アヴァロニス王国の1領主。次の王候補の一人。
金髪ロン毛 青紫瞳、めっちゃイケメン、
どうやら春夏には一目ぼれの模様。
春夏:日本人高校生だけど 金髪 碧色瞳、陶磁器のような肌。
中性的な美貌っぽいが「頭が残念な出来」。
母死亡後、施設に行き、秋人と出会った。
この二人がキラキラカプ。
地味カプは、以下の二人。
レンドルフ:アヴァロニス王国の1領主。次の王候補の一人。
青みがかった灰色の髪、落ち着いた緑色の瞳。
春夏曰く「素材いいのに手かけないから垢抜けない公務員」
実直、不器用そうな印象(作中で画伯なことが明かされてます)
秋人:日本人高校生、黒髪黒瞳。クール・頭いい、つい春夏の面倒見る。
春夏が施設から資産家の父親に引き取られていき
春夏は選ばれた、自分は選ばれていない という想いから、
春夏に少々複雑な気持ちあり。
前作で「あほやん!」と思った春夏が、ひゃーな人生を送ってきていたことが
わかり、びっくり。
そのひゃーな人生が、この異世界でもやっぱりひゃー な運命として
続いてしまい、黒曜もそうでしたが、なかなか高校生にはハード。
当作内では ああー甘いーと癒される感が少ないです。
なんだけど ついつい読んでしまう、この魔法・・・
『黒曜の災厄は愛を導く』の続編。シリーズ二作目となります。
黒曜の受けで視点主だった秋人の幼なじみの春夏が、今作の主人公で受け。
攻めは4人の王候補です。
時間軸は黒曜とまったく同じですが真逆だった二人の立ち位置により、黒曜であまり語られなかった春夏側ではこういうことが起きていたのだと知らされる形。
最初から、冊数はともかく(四冊出ている)こうして二人の視点をわけて書かれることが決まっていたのかなと感じました。
前作が売れたら続編という形ではなく。
それくらい黒曜の方では、秋人と離れ離れになった春夏側のことはあまり触れられないので。
主人公は違うものの黒曜を読んでいないとまったくわからないのではないかという部分もありますので、順番通りをお勧めします。
春夏視点というだけでなく、受け一人称です。
一人称はかなり苦手ではありますが、さすが常に三人称で書かれている作家さん。
昔多かった一人称のタイプや、プロ以外の方の書かれる一人称とは一線を画しています。
一人称ですと常にその視点主の感情や想いがダダ漏れなので、そのキャラを受け入れられないとかなりダメージをくらいますが、わたしには春夏は特に嫌なキャラではなかったのですんなり読めました。
ただ春夏みたいなキャラは、好き嫌いがありそうかな。
これ一冊では話は完結せず、二巻へと続きます。
後ろに収録されているのは黒曜カプの短編で、こちらは加筆改稿し一冊になって発売済みなので今巻ではそこは未読です。
「黒曜の災厄は愛を導く」で、神子として召されて
秋人(アキト)と共に異界に飛ばされた春夏(ハルカ)視点の物語。
前作の裏側というか、分からなかった面が補足されて物語が膨らむ。
後半には、前作の攻めレンドルフ視点の
『黒曜に導かれて愛を見つけた男の話』が収録され
言葉が分からずにアキトには通じていなかった台詞が分かり
なるほど、こうだったのね〜と分かる仕組みになっている。
がっ!
タイトル作である本編も、こちらの『黒曜に導かれて〜』もどちらも続く!
前作で謎だった部分は、後編に持ち越しでなんとももどかしい。
正直『黒曜の〜』の二人が好きで、アホなハルカにはイラッとしていたのだが
今作を読むとハルカもただ脳天気にちやほやされていた訳ではなく、
かなり酷い目に逢っていたことが分かる。
六青さんお得意の酷い目に遭う受け、
命の危険はないけれど、エロ方面でかなり気持ちの悪い目に……。
こういう本の作りは出版社の策略としか思えず、かなり悔しいのだが
やっぱり続編待ち遠しく買っちゃうんだよね……。
ということで、続編が待たれます。
「黒曜の災厄は愛を導く」は秋人視点のお話しでしたが、
本作品は秋人の同級生で神子として召喚された春夏視点のお話と、
王候補のレンドルフ視点のお話しです。
前半の春夏視点はなんか軽かったです。
ちょとおバカな天然さんなのでそこが可愛いという評価もできるとおもいますが、
発する言葉が幼くて「黒曜の災厄」の秋人とのギャップが大きかったです。
個人的には健気で真面目な秋人の方が好みでした。
しかもかなり尻切れトンボで話が終わっていて次巻に続くそうです。
後半はレンドルフの視点で、「黒曜の災厄」で何を言っているか分からなかった
レンドルフの会話部分が描かれています。
なので2作品を見比べながら読むと、”あの時こんなこと言ってたんだ”と分かります。
ただこちらの作品も次巻に続くので完結していません。
アヴァロニスシリーズ2作目。
アキと一緒にこの国に召喚されたハルカ視点の話です。
私はレンドルフとアキが好きなので、前作を読んでいるとうぅん……と思っていたハルカがどんな風な目に遭ってたか、というのはそれなりに気になっていました。
けどねー、けどねー……うん。
確かにハルカも生い立ちがなかなかの不幸っぷりで、幼少期の壮絶体験があったからこそ、今の天真爛漫なハルカが出来上がったのだろうというのは分かるんです。
神子としての立場、自由のない身の上、決められたしきたり。
好きな人がいるのに、別の人や訳の分からん蛇神にその身を蹂躙されなきゃいけないやるせなさ。アキとレンドルフが心を通わせる裏で、ハルカはこんな目に遭っていたというのはよく分かったんですが、それでもどうしてもアキ視点の前作のインパクトが強すぎて、こちらの話はいまいちという印象でした。
ハルカの一人称が私には合わなかったというのが非常に大きな理由のひとつではありますが、攻のルシアスもハルカにどうしてそこまで惹かれたのかもさっぱり分かりませんでした。
なのでハルカも辛いだろうけど、別に命が脅かされるわけでもなし、一応は神子様とあがめ奉られてアキのように迫害されるわけでもなし、暴力をふるわれてボロボロになるわけでもなし、上げ膳据え膳でまだまだ全然マシじゃないですか、と思ってしまうのです。
前作ではなくこちらを先に読んでいれば印象が違ったかもしれません。
続きというのも何だかな、と思った理由のひとつです。
後半はレンドルフ視点の話ですが、こちらは雑誌掲載時にレビューしてますので割愛。
両方とも中途半端に次回へ!というのは正直売り出す側としてどうなのそれと。現時点での評価は中立です。