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soutou no taka to sabaku no shihou
あらすじ:
仕事で中東の小国ヘイダルにやって来た、大手ゼネコン社員・至宝(受け)。
ある夜、ホテルのプールで民族衣装で顔を覆った男と一夜を共にする。
後日、ファティ(攻め)とアリーム(攻め)という二人の王族に出会い…。
まず「至宝」という受けの名前のセンスに驚き。それがそのままタイトルになっているのもコテコテ過ぎてちょっと引いてしまいました(;´д`)
そして、いくらゲイで、酔っていたとは言え、異国の地で顔も素性も分からない男といきなり寝るのは危機管理能力的にどうなんだという疑問も。
アラブBLに常識を求めても仕方ないのかもしれませんが、エリート設定の主人公の行動とは思えず、出だしから躓いてしまいました。
その後、政府系企業のトップである二人の男(共に王族で、従兄弟同士)と出会った至宝は、どちらがあの夜の男なのか悩む…というような展開。
三角関係ですが、攻め二人が受けにゾッコンというような構図ではなく、それぞれのベクトルが別の相手に向いているという、ちょっと特殊な3Pモノです。
ファティは至宝のことが好きで、
至宝はアリームのことが好きで、
アリームはファティのことが(恋愛感情とは違う意味で)好き。
アリームとファティは幼い頃から強い絆で結ばれており、アリームはファティが望めば至宝を抱きますが、ファティを差し置いて至宝を恋人にするほど至宝を好きではない。
こんな関係なので、3Pのプレイ自体もちょっと特殊。
攻め二人が競い合って受けを気持ちよくさせるような感じはなく、
一方が受けを抱く様子をもう一方が見ている等、
攻め二人が受けを介してお互いを満足させてるようなところもあります。
日本人とは文化・価値観の異なる、アラブの男同士の友情や絆が描かれているという点は、普通のアラブBLや3Pモノと異なっていて面白かったです。
ただ、ラストのとってつけたような花嫁エンドには若干ガッカリ。
至宝そっちのけでファティを優先するアリームのキャラが面白かったのに、いつの間にか至宝を好きになっており、普通のアラブ/3Pモノによくあるラストに落ち着いてしまったのは残念でした。
また、アラブ社会や仕事描写などの現実味ある部分と、冒頭のエロ展開のようなトンデモ要素とのバランスが悪く、全体としてどっちつかずな作品となってしまっている感も。
特殊な三角関係自体は面白かっただけに、他が色々惜しいなという印象。
中立寄りです。
表紙の絵が綺麗で双子のアラブ王との複数ものかな?と思い買いました。
読んでみると、双子ではなく殿下と殿下の影武者という設定で、攻めがお互いを大切に思っているので、攻め2人が一心同体ということでした。
受けは取引先の社長である攻めとすぐに寝てしまう程、尻軽で性に奔放ですが、経験豊富な攻めが一目で気にいるくらいの美人のようです。
至宝というのは受けの名前で、実は受けが特別な生い立ちとか、もう少し捻りがあるかと思いましたがありませんでした。
非現実的な展開がありますが、私はアラブものと言うことであまり気になりませんでした。
ただ同性愛の禁止されている国設定で、出会ってすぐ野外SEXは大丈夫かな?と思ったのと、殿下の攻めは元々ゲイという訳ではないのに、あんなにすぐに受けを愛するのは、ちょっと展開早いなーと思いました。
受けの気持ちも攻めに惹かれたようですが、最後まで愛してるのかな?とあやふやで煮え切らずな感じです。
水煙草や砂漠の風景、表紙のような宝石で飾りたてた受けの衣装、受けの体型が華奢ではなく着痩せする細マッチョ設定なのは萌えました。
「アラブものBL」にリアリティを求めるものではない……のは分かりますが、いろいろ突っ込みたくて仕方なくなる一冊でした。
なんと言いますか、荒唐無稽な展開にするなら、荒唐無稽さを自然に受け入れられるような設定を用意してほしいですね。妙に現実的なサラリーマン設定から始まるもので、不自然なところが目についてしまうように思います。
例えば、いくらパーティーに招かれているとはいえ、仕事で訪れている外国のホテルで会ったばかりの人といきなり関係を持つとか社会人としてあり得なさすぎでしょ?とかね。
特殊な3Pとかそういうのは、このストーリーの特徴として楽しめる所もありました。が、そこに至るまでの過程は、いっそぶっ飛んで現実離れした設定にしてもらっていた方が割り切って楽しめたかもしれない……そんな風に思いました。