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甘えるのが下手な君をとことん甘やかしたいんだ!
amai nowa kirai
ホットケーキがどうしても食べたくなり作ってしまうという、それだけ五感(食欲?)が刺激される本でした笑。
甘い匂いで嫌な記憶に直結してしまうという朱音は、育った環境のせいで人付き合いが凄く苦手というのもあり、甘い匂いを体から発する和成さんに対して最初はかなりつっけんどんな感じから始まるのですが、段々と流されながらも懐いていく姿に、そのまま幸せに終わってほしい‥と何度も思わせるくらい可哀想な受けさんでした。
人慣れしないのも、甘いものが苦手になってしまったのも、全部全部朱音の母親が悪い!!小さい頃にそんな事あったら誰でもトラウマみたいなものを持つだろう‥と、朱音の境遇が悲しいものだったので、ひたすら幸せを祈るのみでした。
ただ、大人になった今の取り巻く環境がいいものだったのもあり、なんとなく安心して読み進めてはいました。
だから、なんで和成さんと早くくっつかないの!と焦れったくなりましたが、そちらも勘違いではありますが、その小さい頃に関係してたからなのだと分かった時は、「これ、ハッピーエンドだよね?」と少し焦りました笑。
あとは、2人に直接関わる話ではないですが、警備会社の問題。
せっかく、父親代わりの素敵な人に出会えたのに‥
せっかく、印象良くなかった先輩と仲良くなれそうだったのに‥
と、朱音の友人関係が結局これからどうなるのか気になるところではあります。本当に今までの分も幸せになってほしいからです(*>_<*)
しのちゃん!!
お願いだから、にゃーちゃん(朱音)をデレデレに甘やかして大切にしてこれからも幸せにしてあげてください!!
幼い頃母に捨てられ、施設で育った朱音(受け)は、コンビニや警備員などのバイトを掛け持ちして暮らしている。そのコンビニの常連客に、王子様のような風貌のイケメンがいる。毎回新作のコンビニスイーツを買い込んで行くので、バイトの間でスイーツ王子というあだ名がついているのだが、ある日食事も取れずに働き続けた朱音が深夜の公園のベンチでへたり込んでいると、ちょうどスイーツ王子が通りがかり、助けてくれた。以来、篠田と名乗った男に朱音は構われるようになるが…。
バイト先のコンビニの常連客に構われるようになった受けの話です。
受けは育児放棄され、施設で育った19歳。幼少時に母親に甘い菓子パンやチョコレートしか与えられなかったことから、甘いものが嫌いで、においを嗅ぐだけで気持ち悪くなるレベルです。
なので毎回コンビニスイーツを買い込んでいく攻めのことが理解できず、どちらかといえば悪い意味で印象に残っていたのですが、ある日低血糖で倒れたところを助けてもらうことで知り合いになります。
パティシエだった攻めは、甘くないお菓子を受けに食べさせたりせっせと構います。そして、自分がパティシエになったきっかけが、昔ひょんなことから知り合った、育児放棄を受けていた女の子にホットケーキを食べさせたことだと語ります。
その「女の子」が自分で、攻めは昔、自分の母親と一緒に逃げた男だったと受けは気づきます。
まあもちろん誤解はあるのですが、誤解が解けるまでの展開がいまいち萌えなくて、切ないというよりはイライラしてしまいました。ただ受けは可哀想だけどめちゃめちゃ不条理な目に遭うわけでもなく、周りの人にも結構恵まれているので、その点は安心して読めました。
くっついたあとは甘々でよかったです。今後は攻めに甘やかされて、幸せになってほしいと思います。