蔵カフェ・あかり、水神様と座敷わらし付き

kura cafe akari suijinsama to zashikiwarashi tsuki

蔵カフェ・あかり、水神様と座敷わらし付き
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×22
  • 萌4
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
3
得点
27
評価数
11
平均
2.8 / 5
神率
9.1%
著者
四ノ宮慶 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
天路ゆうつづ  
媒体
小説
出版社
三交社
レーベル
ラルーナ文庫
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784815532024

あらすじ

心機一転、函館にある祖父の家を改装して『蔵カフェ・あかり』をオープンすることになった元カフェ店長の櫂だったが…開店直前のある晩、突然現れた白蛇に身体を奪われてしまう。
翌朝、白蛇は白皙の美貌をもつ男に変身。なんとこの地に棲みつく水神様で、
契りを交わしたことにより櫂と一生を共にすると言う。
さらに、レトロな趣と美味しいフィナンシェでたちまち人気店となっ た蔵カフェには、座敷わらしまで棲みついていて…。

表題作蔵カフェ・あかり、水神様と座敷わらし付き

アメ、昔櫂が助けた白蛇で霊力が薄れた水神様
新川櫂、祖父の家の蔵をカフェにしてオープンした店長

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数3

これも、ある意味二輪挿し。ナチュラルに二輪挿し。

ほのぼのハートフルな人外ものになります。
この心あたたまる作品に、このレビュータイトルて申し訳ない気もしますが。
一応、一番印象的な事をタイトルにさせてもらうスタイルでして、スケベ心溢れる私にはこれしかなかったりするんですけど(^^ゞ

で、こちら、失礼ながらストーリーとしてはやや単純な印象なんですが、とにかくほのぼの可愛くて癒されるんですよ~。
なんてったって、攻めのキャラが最高に好みでして!
いやもう、一途で健気な人外と言うのは、何故こうも萌えるのか!!
神様である彼が、いそいそと受けの手伝いをしたりするのが可愛いんですよ。
それで失敗したりして、ショボくれてたりするのが可愛い過ぎるんですよ!!
長年待ちわび続けた受けにやっと触れる事が出来、感極まって声を上擦らせてたりするのがキュンキュンくるんですよー!!

あとですね、こちらほのぼのハートフルな印象に反して、獣姦(蛇姦?)もありとエロが濃厚です。そう、大蛇とエッチですよ!
蛇の生殖器て、そんななんだと驚いたのですが。
苦手な方はご注意下さい。


内容ですが、水神である白蛇・アメ×祖父の家でカフェを開こうとする元カフェ店長・擢によるほのぼのハートフルな人外ものです。

ゲイばれして以前の職場に居づらくなった擢。
彼が心機一転、函館にある祖父の家を改装して「蔵カフェ・あかり」をオープンする所からお話はスタート。
そこで突然現れた白蛇に身体を奪われますが、なんとその白蛇は水神で、擢が過去に救っていてー・・・と言ったものです。
ここに、元々蔵に住み着いてる座敷わらしの日和が加わり、3人で協力しながらカフェを営業して行きと言った所でしょうか。

で、こちら先にも書きましたが、ストーリーとしてはとりたてて目新しさは無いのです。
過去に絶望のふちから、受けの優しさによって救われた攻めが、恩返ししようと現れるー。
で、人外としての力を使って受けを助けたり、逆に失敗して迷惑をかけたり・・・。
そこにちょい生意気ながら可愛いチビッ子(座敷わらし)まで加わり、にぎやかであたたかい関係を築いて行く。
失礼ながら、どこかで読んだような話です。

が、とにかくそれを彩る、キャラクターだったりカフェの経営と言うほのぼの日常だったりが魅力的。

攻めであるアメですが、めちゃくちゃ健気で一途なのです。
実は契った相手と同じ姿を得られると言う事で、最初は強姦から始まるんですよね。
人間の姿なら擢の役に立てるみたいな。
で、強姦しといて健気は無いだろと思われるかもしれませんが、こう強姦しつつも「やっと会えた」とか、「ただお前を守りたいと願ってきた」とか、ひたすら一途に求めてひたむきな想いを向けてくるのがいじらしいといいますか。
感極まって声を上擦らせてたり、擢に泣かれれば逆に不安げに困り果ててるのが、もうキュンキュンなんですよ。
また、神様ゆえに世間知らずな彼が、おとぼけな言動をしてたりするのにもプッとなるんですね。
カフェと言えなくて「カヘ」と発音し、それを擢に指摘されて拗ねてたりする。
う~ん・・・。
可愛すぎるな~!(* ´ ▽ ` *)
まぁそんな彼が(時代の流れで)弱まった霊力で、身を挺してでも擢を守ろうとするのが萌えるのです。

で、アメや日和と過ごすあたたかい毎日により、ゲイだからとあきらめていた、自分の「家族」と言うものを持てたのでは無いかと気付く擢。
そう、ほのぼの可愛いだけでは無く、とても優しいお話でもあるのです。

ここに、古民家として価値がある家と蔵を手に入れようと、会社社長の月城が様々な妨害工作を仕掛けてきてと言った流れ。
これもですね、痛い目を見る月城にスカッとさせてもらえるんですけど。
実は初稿では、アメが月城を痛めつけ過ぎて「ここまでしてはヤバいのでは?」と担当さんからストップがかかったそうです。
うん、ストップをかけてもらえて良かったんじゃないでしょうかね。
四ノ宮先生はわりと痛い方向にシフトしがちなんですけど、個人的にはほのぼの系も好きなので。
また、この作品には「凝らしめました」くらいがピッタリだと思いますし。


あと、こちらエロが凄い事になってたりします。
擢の精力がアメの糧となるんですよね~。
そんなワケで、強姦から始まり毎晩エッチ。(毎回描写はされてません)
これ、ほのぼのハートフルなのに、エロになると獣姦だの尿道攻めだの結構マニアックなプレイが入るんですよ!!
いいように翻弄されてる擢が、気の毒ながら萌えるわ~と。
それと、蛇の生殖器は2本だそうですね・・・。
これもある意味二輪挿し。ナチュラルに二輪挿し。
私は萌えましたが、苦手な方はご注意下さい。

ストーリーに捻りなんかが欲しい方には物足りないかもしれませんが、ほのぼのハートフルな作品を安心して楽しみたい方にはおすすめ。
個人的に、とても好みの作品でした(* ´ ▽ ` *)

5

ほのぼの、温かい

作家買い。
四ノ宮さんはがっつり痛い系の作品も書かれますが、この作品はほのぼのなお話でした。

タイトルにも書かれている通り、水神、そして座敷童が登場します。ファンタジー要素満載です。

序盤、櫂(受け)が白蛇に食べられるという夢を頻繁に見る、という描写からスタートしているので、もしかしてホラー系?とも思ったのですが、怖い系の作品が苦手な腐姐さま方、ご安心めされい。ホラー要素も皆無です。

主人公である櫂が、ゲイばれし、心身ともに疲弊したことをきっかけに父方の祖父の実家を受け継いで新たな生活を始めようとするが、そこで出会ったのは、櫂を思い続ける水神さまと、そこに住み着いている座敷童の二人で…。

といったストーリー。

んー。
可愛いお話なんですが、バッサリ言っちゃうとただそれだけ、という感じ。

子どもだった櫂に救われたことで、櫂を一生守ると決めた水神様であるスイ。
櫂が祖父から受け継いだ家に住み着いていた座敷童・日和。

この二人がとにかく魅力的。

スイはカッコいいのに可愛いし、かと思えば絶倫だし。櫂一筋でかなりの執着攻めなのもよし。
日和の可愛さは悶絶モノだし、櫂のために奮闘する姿もこれまたよし。

けれど、今一つ物足りない感が。
櫂の魅力がいまいちわからなかったからかも。

スイが恋焦がれてきた、という展開ですが、そこまで愛される人物だろうか…?と思ってしまった。スイが櫂を大切に思っている理由はきちんと存在しますが、櫂に魅力を感じないのでその理由が上滑りしている感じ。

終盤、櫂をとあるアクシデントが襲いますが、それもなんだかな…、という感想を持ちました。結局スイの水神さまとしての力があれば何でもOKじゃん、というあっさりとした結末だったのも残念でした。

が、この作品のベースに流れているものは、孤独に生きてきた櫂、スイ、そして日和の三人が「家族」という大切な存在になっていく、という温かなストーリーで、読後ほっこりした気持ちになれます。

スイは水神さま(蛇)という事もあって、濡れ場がめっちゃエロいです。
蛇のtnkがヤバいです。
あんなtnkを挿れられる櫂の身体も心配になりつつ、でも、事後はツヤッツヤになるのでまあ大丈夫なんでしょう(爆

櫂の作るカへ(「カフェ」と言えないスイのこのセリフが超キュート☆)のスイーツがどれもおいしそうで、飯テロに注意!な作品でした。

3

神様の愛情はなかなか強引

今回は霊力が薄れた本性は白蛇の土地神と
祖父の蔵をカフェするバリスタのお話です。

恩返しを誓う攻様と座敷童によって
受様が新しい家族を手に入れるまで。

受様はバリスタとして
麻布でカフェの店長を務めています。

受様はゲイである事を
オープンにしていなかったのですが

初めて参加したゲイバーでの
クリスマスパーティの集合写真が
拡散されとしまった事で
望まぬカミングアウトとなった上

カフェのブログやSNSが炎上したり
嫌がらせの目的な客もやってきたりで
カフェスタッフとギクシャクして
店にいづらくなっていました。

そんな時に1人暮らしの祖父が怪我をし
両親との同居話が持ち上がり
実家である古民家が受様に譲られ
受様がカフェをすることになります。

受様は祖父の家の記憶は
ほとんどなかったのに庭に踏み出した瞬間
何故か「帰ってきた」と感じてしまいます。

祖父の家は平屋建ての母屋と
渡り廊下でつながる蔵というつくりですが
その蔵には座敷童が棲みついていると言われ
受様は祖父からもきちんとお世話をする様に
と言い使っています。

大人には見えないと言われる
座敷童との生活に心躍らせる受様でしたが

カフェ開店の前日、
裏庭で不自然に崩れた斜面の下から
小さな鳥居と簡素な祠を掘りだした為か

真夜中に突然現れた強大な白蛇に
拘束されて犯されてしまうのです!!

この白蛇こそが今回の攻様であり
力を失いつつある土地神である水神様でした。

攻様は祠を失った事で弱体化していて
昔、祖父母を訪ねてきていた受様に
助けられた過去があったのです。

それ以来攻様は受様の恩に報いようと
ずっと待っていたというのです。

受様と契って受様の精力を得たことで
受様と同じ人間の姿を得られたから
これからは受様とこの家を守ると言います。

その上、
カフェをオープンすると
蔵に棲みついていた座敷童まで現れて!?

受様が昔助けた蛇の恩返しで
ゲイである引け目を払拭して
素敵な伴侶と愛息(!?)を得るまでの
ハートフルファンタジーとなります。

ゲイである事に引け目を感じている受様は
あまり人前に出る事が得意ではありませんが
バリスタの仕事を天職だと思っています。

しかしながら
思わぬことからゲイバレしてしまい
店のスタッフとギクシャクしていた時に
祖父の古民家をカフェとして
自分の店を持つ機会を得ます。

新規一転、
カフェをオープンするばかりとなった夜、
受様に恋い焦がれていた水神に
強引に身体を繋がれてしまうのです。

受様と結ばれたことで
人間としての姿を得た攻様は
これからは受様と共に生きて
受様とこの家を守るからと
受様に猛アピールします。

そんな攻様と情を交わした受様は
本来見えないはずの蔵に棲みつく
座敷童までも見えるようになり

攻様と座敷童は受様を助けて
受様のカフェは順調にスタートしますが

客として訪れていた会社社長に
受様の店がターゲットにされたことから
カフェでの悪夢が再燃してしまいます。

攻様の協力で社長を撃退し
攻様への気持ちを認めた受様が
攻様との未来を誓うまで
とても楽しく読ませて頂きました (^O^)/

攻様は白蛇ですが
霊力が弱まったとはいえ神様なので
店員さんとしての戦力は無くても
記憶操作とか写真を消したりとか
人間にはあり得ない超常能力を
存分に発揮して受様を助けております。

また受様との情交もが
攻様の糧なもので毎晩Hして
受様を快感の海に溺れさせるのですが

想いを通じ合わせた後は蛇姿で
巻きついて締め付けたりした上に
蛇の2本の生殖器をフル活用して
受様をエロエロにさせるのが
スゴかったです (*ノωノ)

ただ、蛇姿での獣姦なので
苦手な方もいるかな。

ゲイである事で
恋人や家族を作れないと思っていた受様が
特殊ながらも攻様という恋人と
幸せになれたのは良かったですし

受様も社長の不条理な言い分には
凛と対していて麻布のカフェの時よりも
男前に成長してはいましたが

攻様が神様なために
最終的には力業ぽいところもあったので
評価は「萌」とします。

今回は神様の恩返し繋がりで
榛名悠さん『狗神様と恋知らずの花嫁』は
いかがでしょうか。
こちらの神様の恩返しもかなり強引です(笑)

1

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