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作家さんの新作発表
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エスコートシリーズ6冊目の文庫版。
文庫版の刊行はとりあえず本書で一段落とのことで、書き下ろしでは6巻までのキャラ(主に受)が勢揃いしています。
本編は、年の差カプの多い水壬さんにしては珍しい同い年のカップル。
ワンコ×美人という組み合わせは『ミステイク』と似ていますが、同い年な分、二人の関係に対等感があるところが萌ポイントかと思います。
「エスコート」トップガードの良太郎(攻め・29歳)と、調査部チーフの由惟(受け・30歳)。
元は警視庁のSPだった二人ですが、由惟の義兄が連続婦女暴行事件の犯人として逮捕されたことから、由惟は辞職。
一緒に警視庁を辞めた良太郎と共に「エスコート」に入社しますが、ある日、由惟は良太郎を庇って背中を負傷。
足が不自由になってしまいます。
責任を感じる良太郎は、それ以来由惟の身の回りの世話をし、彼に求められセックスの相手もするように。
良太郎の罪悪感を利用し彼を縛りつけている由惟は、良太郎が30歳になれば彼を解放してあげようと決めていて……
そんなちょっと切ない話です。
誤解が解け、両想いになるまでの流れはややあっけないかも。
続編「パートナー」で由惟が怒っていた理由も、物語のオチに持ってくるには少々弱い気がしました。
しかし、キャラ的にはどちらも男前で好み。
特に、ヘタレでワンコ気質な良太郎がなかなか良いキャラです。
由惟に対し度々敬語になったり、怒らせてオロオロしたりする姿が本当に大型犬のようで。
由惟は一見クールですが、意外と良太郎を困らせたり甘えたり…と可愛いところもあるツンデレ。
足が治っても第一線への復帰は難しい現実を受け止め、それでももう一度だけ良太郎と一緒にガードとして仕事したいと任務を受ける、いじらしい一面も良かったです。
番外編「オーダー」は、ユカリが律の家を訪ねたところに延清が帰ってきて…というお話。
飯・風呂・寝る、の中に"律を食う"ことも日課として組み入れている(?)延清の律への執着ぶりに萌があるSSでした。
書き下ろし「バータイム」は、受けたちがそれぞれのパートナーとの情事を語り合うガールズトーク的なお話。
清家でテクで最下位認定されていたり、延清が意外と律に甘えたがることが判明したり…と、裏話的楽しさのあるSSでした☆
同期の二人は元々SP出身。
受けの由唯が義兄の逮捕によって、警察に居づらくなり退職勧告を受けることになります。良太郎は俺も辞める、と退職願を出すことに。
ツテを頼ってエスコートに入ることになります。
二人は問題なく仕事をこなしていくのですが、ある依頼中に襲われた依頼者を守るためではなく、由唯は良太郎を守って撃たれてしまいます。
結果、障害が残ることになり…
由唯をサポートする良太郎ですが、由唯の気持ちがねじれてしまい、体の関係だけ持ってしまう結果に。色々あって二人の思いは通じるのですが、まぁ問題も発生するわけで。
二人のすれ違うやり取りにキュンキュンしてました。
萌という意味ではシリーズでこれが一番好きかも。後はフィフスのオジサマCPかな。
受けが調査部でガードのキャリアを活かしながら頑張ってるところ、良いなぁ。強いなぁ。
攻めの良太郎もワンコが入りつつ、ずっと由唯のことを想っていたってのがいい!
このシリーズは軽いのでどんどん読めちゃう。
2005年リンクスロマンスに書き下ろしショートが収録された文庫版です。
ノベルズを持っているのですが、書き下ろしショートの「バータイム」が読みたくて購入しました。
受けが集まってのノロケ(愚痴?)ですが、残念ながら「クラッシュ」の夏目は不在です。その代わり、「ダミー」の環が登場していますが、あまりに自然なんで第二シーズンの作品だと先生のあとがきを読むまで気が付きませんでした。
真城が主人公。フランスから帰国した真城が本社ビルの最上階にあるバーコーナーに来たところ、ユカリと律がビリヤードをしています。二人で恋人達のノロケ話などをしていたところ、榎本が登場。真城と二人で互いに恋人の不在を愚痴っていたところ、同じく恋人が仕事の由惟がやってきます。そこから夜の話へ流れたところ、環がワインとグラス2個もらいに来てという話でした。
悪い大人や聞き分けの良い受けの中で、ユカリの率直さが光る内容で、「エスコート」の志岐×ユカリが好きな私は嬉しかったです。
「オーダー」は「エスコート」シリーズ第一期の完結記念special小冊子に収録されていたショートのようです。律の部屋に遊びに来たユカリですが、延清が帰ってきてという内容で、ラストの延清の甘い声にニヤけてしまいました。