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ookamisan wa fukafuka
これまでにもおとぎ話をモチーフとした作品をいくつか書かれている鳩村さんですが、今回の作品もメルヘンとリアルのバランスが絶妙。
鳩村さん独自の味つけが効いたモフモフファンタジーに仕上がっています。
アパレルメーカーでMD(マーチャンダイザー)として働く暁(受け・31歳)は、深夜のオフィスで哲狼(攻め)という清掃員の青年と出会う。
バイの暁は哲狼を気に入り彼と親交を深めていくが、哲狼にはある秘密があって…という話。
おしゃれでイケメンな暁ですが、実は重度のタオルフェチで、ふかふかのタオルに包まれるのが大好きというちょっと変わった趣味が。
お気に入りメーカーのタオル「FUCAFUCA」の良さを哲狼に分かってもらえたことに歓喜し、ますます哲狼のことを好きになっていきますw
哲狼は、精悍な見た目とは裏腹に中身はとても純朴で可愛らしい青年。
彼の正体はタイトルから予想される通り狼なのですが、その変身した姿を人に見られることを嫌がる非常に繊細な人物です。
そんな哲狼を彼の秘密ごと受けとめ、性的なことも含め色々手解きしていく暁が良い大人受け。
ふかふかしたものに目がない暁が、狼姿の哲狼の毛にくるまれて悶えるシーンも色っぽくて良かったです。
この作品、ただのモフモフ(ふかふか)ファンタジーでは終わらないところが流石鳩村さん。
ふかふか好きの同志(哲狼)と出会った暁は、彼と共に長年の夢であったパイル地メインのプロジェクトを成功させるべく奔走。
理想とする手触りのサンプルとして哲狼の尻尾の毛も拝借し、新ブランドまで立ち上げてしまいます。
このあたりのサクセスストーリーはもう少しじっくり読みたかった気もしますが、ファンタジー設定がアパレルの仕事描写に上手いこと活かされており、珍しい切り口のお仕事モノとして大変楽しく読める作品でした。
モフモフ(ふかふか)好きにもお仕事モノ好きの方にもオススメしたい一冊です☆
幸せな気持ちになれるファンタジーもの読みたい!できればターザン的なワンコもの。という気分の時にぴったりてかそんな気分の時なんかそうそうあるのか?いやある。私がそうであった。
でもターザンはやっぱり森に帰るんだよね。森がいいよね。という不安がつきまとって最後の最後まで勝手にハラハラしっぱなしでした。
哲狼のことは文句なしに好ましかたったけど、暁のことがあんまり好きになれなかったのが残念でした。
設定に一貫性がない感じがしたからかなあ。
タオル収集の話も、そんなに恥ずかしいかなとは思ったし。さぞかし後ろめたい使い方してるってことなのかも(笑)
ペーパーのssは可愛いふたりだったけど「安堵と感動で全身から毛が生えそうになった」ってとこには笑いました。
表紙の絵から想像してた俺サマ攻めとは真逆の純粋なワンコ攻めでした。 人間生活に慣れることや、暁に嫌われないように頑張ってる姿が凄くいじらしいです。 暁もポジティブな人なので2人の将来を悩むことなく、運命のパートナーを手放すくらいならと、凄く男前な考えで好感度UPです。 Hはやはり暁主導で始まりますが、暁の出すものが哲狼にとって元気の元みたいなので、それ飲みたさにすぐにテクニックは上がっていくと思います(笑)
鳩村衣杏さんの珍しい人外モノ。タイトル・表紙絵からわかる通り「狼」君とのカップリングです。
攻めが人狼?の哲狼、21才。清掃会社勤務。
受けはアパレル企業のマーチャンダイザー暁、31才。バイでリバ男。ここ数年は恋人ナシ。
テツは年齢の割に語彙がとても少なかったり、ものを知らなかったりと少し奇妙。
そう、テツには秘密があったのです。
と、物語は人外モノへと進んでいくのですが、まるまるファンタジーという設定ではなく、日常に紛れて暮らす突然変異的な存在として描かれているので、その辺はやはりツッコミ所や整合性に欠ける部分が見えてしまうのが少々残念ではありました。
そして、お仕事ものが得意な作者様らしく、本作でも仕事へのモチベーションやゼロを形にしていくために起こす行動について、ガツンと心にくる言葉も散りばめつつ。
でもとにかく素直で素朴、無垢なテツのワンコっぷりが可愛らしいし、暁もなんでもありの性癖設定ながら、テツに対しては無茶にガッツいたりせず、時間をかけてテツの信頼を得ようと努力していたし、この二人の恋に関しては素直に応援したくなります。
テツのエッチってこれがまた可愛くて。本能は動物の部分が勝るようで、官能とか焦らしとかこらえるとかは一切なく、自分はズズッとこすってピャっと出して終わり。逆に暁のお露が美味しくてたまらないらしく、ヒトより長く分厚い舌でのフ○ラは天然で超絶技巧みたいですよ。
(オマケ。2年後のテツは、性的にも大成長して暁を翻弄しているようです)
「ふかふか」フェチの暁(受け)は、なくしたスマートフォンを見つけてくれた清掃員の哲狼(攻め)と知り合いになった。バイである暁は体格よく男らしい哲狼を一目で好きになるが、哲狼にはとある秘密があるようで…。
アパレル会社の社員受けと、清掃員の攻めの話です。
タイトルとあらすじとキャラ説明でほぼ明らかなのですが、攻めの正体ネタバレしますので、知りたくない方はお気をつけください。
個人的に萌えにくい作家さんで、今回も萌えツボからは遠かった気がします。話のあらすじを読んだら好みなことが多いんですが、読んだらハマれないんですよね。萌えのツボに合わないし、作者さんがキャラクターに対して設定している性格と、実際のそのキャラの言動とに違いがあるのが引っかかるし…。
たとえば今回の話だと、受けがバイじゃなかったらもうちょっと萌えられた気がするんです。ゲイでしばらく恋愛からは遠ざかってるとか、恋愛経験が乏しいとか。なのになぜわざわざ「男女問わず、しかも受けも攻めもこなすバイ」って設定にしちゃうのか…。
いや、もちろんそういう設定が好きな方もいらっしゃるし、私も物によっては面白く読めるんです。ただその「節操なしのバイ」って設定がなんらプラスに働いていない。恋愛経験のない童貞攻めを誘惑するでも誘うでもなく、どちらかといえば純情ぶって手を出しあぐね、友情だけでもいいとか思ってる。(エッチシーンではリードしてましたが) ならなぜわざわざビッチ設定にするのかという話で。
そして受けが約束を守らないのも萌えない。攻めは人狼なのですが、変身した姿を見られるのがいやで、絶対に見ないでって言ってます。受けは「わかった、見ないよ」なんて言ってたくせに、ちゃっかりバレないようにスマホで撮影する。人間として信用できないし好きになれない。あと物知らずな攻めを口で丸め込もうとする性格も、小賢しいというか好意が持てなかったです。
あとラスト近くで、急に強盗に襲われるのもどうかと思いました。なんの伏線もなく、車を停められて襲われるって、治安悪すぎるし唐突すぎてびっくり。その後警察に事情を聞かれてペラペラ作り話でごまかす受けはやっぱり人間的に嫌だったし、そのあとを継いで攻めまでもが嘘に加担してるのには、それまでの「嘘をつけない、人間の事情に疎い、言葉もあまり知らない」って攻めの設定どこ行ったの? と思いました。