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tsuiteru otoko
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
2人の未来が気になって仕方ない!というのが、読後の感想です。
愛を知らない・知らなくていいという、投げやりで生きているわけではなくそれを当たり前として生きていた芳樹の引越し先で惣介と出会い、無理矢理私生活に介入されたりと、面白い展開からこの2人の関係は始まります。
2人が繋がるまでは早くてびっくりですが、幽霊ならでは(?)の現象が起きたりしていて、そういった意味ではすごく楽しめました。
惣介は、思い残した事があり地縛霊となっていたのですが、明るくて器用で優しくて説教魔で‥実態を持っていない幽霊だとしても凄くかっこいい攻めさんでした。
そんな惣介と同居してたら絆され惚れてしまうのも当たり前よなあー‥と思いながら読み進めていたのですが、やっぱり幽霊の話ならではなのか、成仏してしまうあのシーンは泣きそうになってしまう切なさもあり、このまま読み進めるのを躊躇ってしまいましたが、芳樹の幸せを見届けたくて頑張って最後まで読みました。
だからまさか、そんな展開が待っているとは!
最後まで諦めずに読んで良かったですま(*´∇`*)
そして、書き下ろし番外編。
これはもう、本編の流れからこうなっちゃうの?と、テンションの振れ幅がおかしくなるくらい面白かったです。
4人のオッサン幽霊も無事に出会えるといいなあ‥と思います。
あとがきにもありましたが、本当にこれからの2人が気になります。
芳樹の何でも屋さんに訪れるお客さんとのお話だったり、お兄ちゃんと芳樹が何かきっかけで再会出来ないかとか、芳樹の両親問題もはっきりしてないままで‥気になることがたくさんなまま終わったのと、次回作が出るのを楽しみにしている期待感から萌にさせてもらいました。
電子書籍で読了。挿絵有り。
芳樹くんはセフレは作るけど恋人は面倒くさいからと作りません。
人に頼りにされているからと、便利屋の仕事をゲイバーと掛け持ちでやっていて、周りの人たちにも好かれている感じの彼がどうして?という疑問を抱えながら読み進めたのですが、その謎はお話の中頃位で判明します。そこに早乙女さんが「執着攻め」で芳樹くんが「ほだされ受け」でなければならない必然性がありました。
大概、この手の「過去のこだわり」はラストまで引っ張るものですが、中盤で明かされるのは「幽霊は成仏するのが幸せ。成仏させてあげなくちゃ」という、もっと大きなヤマがあるからです。でも、それは芳樹くんにとっては大きな喪失に繋がるわけで……
いやー、どういう風にお話を畳むのかとハラハラしましたが、そうきたか!
拍手です。