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fukigen na otouto
タイトルのとおり不機嫌な義弟が作品中にずっと書かれていています。義理の父親となった中学時代の美術教師を想い続けている主人公の元に、義理の弟が夏休みを過ごすためにやってきます。この弟がずーっと不機嫌。理由は約束を果たさなかった主人公にあるのですが、お兄ちゃん大好きな弟が可愛い。父に似ているのを強みに強引に主人公に迫ってくるのですが、それも必死さが切ない感じです。最終的に主人公は義弟を支えていくことを選択します。兄弟物が地雷でなければ是非読んでみて欲しいです。
苦悩するアーティストが出てくるだけで、萌えます。物を作る系のお話は大好物です。なので評価の大半はそれかもしれません。
文章がサクサクしてて、物足りない感じもしましたが、小説が苦手な人には読みやすいと思います。
兄弟ものは苦手な部類に入るのですが、血がつながってないからセーフです。(自分的ルール)そして、年下攻が好きなので楽しめました。大好きな兄が自分の方を向いてくれなくて弟は、終始不機嫌ですが。
また、恋人というだけじゃなく生涯にわたって連れ添っていくという感じがよかったです。そのための現代美術を間に挟んだ、それぞれの苦悩が好みでした。
なかなか楽しかったので、作家さんの名前を覚えておかなきゃって思いました。
あらすじ:
高校生の義弟・奏(攻め)を、一時的に預かることになった涼介(受け)。
美大を受験予定の奏だが、最近は絵を描くことにあまり乗り気でない様子で…。
不機嫌な弟、とのタイトル通り、不機嫌で嫉妬深くて怒りっぽい弟のキャラクターに好みが分かれそうな作品。
ワンコっぽさや一途さもあるので年下攻め好きにはドストライクかもしれませんが、俺様攻めや子どもっぽい攻めが苦手な方にはちょっとキツいかもしれません。
親同士の再婚で兄弟となった二人。
奏が中学生、涼介が大学生の頃は仲の良い兄弟でしたが、涼介が一人暮らしを始めてからは疎遠に。
ゲイで、義理の父親(奏の実父)に片想いしていた涼介は、義父との暮らしが辛くなり家を出たという経緯があります。
その義父そっくりに成長した奏に、義父への想いを見抜かれ、抱いてやろうかと迫られ…という展開。
実は涼介に片想いしていて、涼介の気を引くため部屋に女の子を連れ込む奏は、見た目は大人っぽくても中身は非常に子どもです。
そんな奏を殴打し、進路に真剣に向き合うよう説教する涼介が男前。
黙ってほだされるだけだと思っていたのでこの展開は意外でした。
怒られて大人しくなる奏も素直で、成長しても変わらないお兄ちゃんと弟の関係性に萌がありました。
後半、恋人同士になってからも奏の嫉妬深さは相変わらずで、他の男と会っていた涼介に嫉妬し無理やり抱くことも。
でもラストには結局涼介の希望が通っているあたり、主導権はやっぱりお兄ちゃんにある?
そんな、平常時といざというときの関係性の逆転が面白い作品でした。
萌度としては、個人的には攻めの青臭さが好みでなく、中立寄り。
しかし、年下攻めや弟×兄がお好きな方にはオススメの一冊です。
木下先生の挿絵目あてでget。
先生の絵の効果か、もともと文体が意図したとおりに出来上がっているのかが
区別できませんが、じんわりお互いを思いやる兄弟のお話になってます。
こういうお話にぴったんこだと思うんだよね、木下先生の絵ってば。
前半が 親の再婚により兄弟になった二人がくっつくまで。(小説Chara掲載)
後半が くっついてからのすったもんだ。(書下ろし)
くっついてからの方が すれ違う思いや、横やりが入ったり、
義理弟の美術に対する葛藤のようなものが書かれていて、お話的には面白かった。
義理弟にしてみれば、無理やり言い寄った という気持ちがあったので
義理の兄ちゃんから好きだっていってもらえた時のことは、
多分一生記憶に残ってるんだろうなあ。
よかったね、義理弟。
挿絵が変わらず絶好調、木下先生。
扉絵が秀逸ーーーーーめっちゃかわいいの ちび時代の義弟・・・
大人になってから、兄ちゃんの前で恥ずかしくてうつむいてる絵もたまんないー。
(この絵だけで、萌えることのできる私って、すげーお得な腐ばばだと思う)
とほめてはみたものの、なんでだろ、あんまり残らないんだよな。
おかしい。
なぜ萌2評価にできないのか・・・なにかが足りないのか、私の今の状態の問題なのか
うーん。ごめんなさい 不明。
かつて涼介が通っていた中学の美術部顧問だった教師・匠が母と再婚し
匠の息子の奏が弟となりました。
8歳年下の奏は絵の才能があり、素直で伸びやかな性格なので
一人っ子だった涼介は懐いてくれて愛しさを感じていましたが
大学進学の為実家を出て、大学2年のお盆に帰省してから
奏と会う事もなくなってしまいました。
匠から電話で奏の夏休み中の約1ヶ月間面倒をみてくれないかと頼まれ
5年ぶりの再会となりましたが…。
好きな義父にそっくりな義弟に抱かれるという内容の帯で煽られましたww
本当に血のつながりとは恐ろしいもので
親子でそっくりな人達もいらっしゃいますもんね…。
年下攻めは大好きなのですが、奏は不機嫌というか
態度悪いなぁと思ってしまいました;;
子ども扱いしてほしくなかったり、
自分に父を重ねられることが不満だったりなどはわかるのですが
俺様っぽい感じが私は好ましくなかったです…すみません。
しかも、一度体を重ねた後の奏が変わり過ぎじゃないかな?と
ちょっと違和感が。
素は“明るい奏”だったにしても、
ぱっと表情をほころばせて後ろから抱きついたりってどうかな…。
その後もそういうキャラではないし。
ただ、一度は涼介に受け入れてもらえたと思ったのに拒まれたシーンで
せっかく描いていたキャンバスをパレットナイフで引き裂いたところは
私も胸が痛みました。
ちゃんとまた描いてくれて良かったです。
『いじっぱりな恋人』では、
ついがっついてしまう奏の気持ちもわかりますが
仕事にまで支障をきたしてしまう涼介、お気の毒…。
奏の絵描きさんならではの悩みを理解してあげたいと行動するあたり
健気なお兄さんですね。
元カレの和久井に力を貸してもらうのは
奏の嫉妬心と不安を煽って展開としては○ですが
まさか奏まで好みだとは!!
そこは涼介だけにしとこうよ和久井さん!ww
奏も思い悩むところがあったのを素直に涼介に伝えられて
絵に想いを込められて良かった!
気持ちを絵に表現出来るって、尊敬してしまいます。
我が強めの奏でしたが、包んでくれる涼兄とお幸せに!
あんまり困らせたりしたらダメだぞーww
(それも涼介は愛しいんだろうけど)