大好きな若旦那に求婚し続ける狼の恋物語v

溺愛オオカミと不落の花嫁

dekiai ookami to furaku no hanayome

溺愛オオカミと不落の花嫁
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×23
  • 萌2
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
2
得点
29
評価数
10
平均
3.2 / 5
神率
20%
著者
田知花千夏 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
緒田涼歌 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
価格
¥640(税抜)  
ISBN
9784048664165

あらすじ

狼のあやかしの芦花は、温泉宿を営む若旦那の園江が大好きで、会えば求婚していた。だけど、園江はいつも答えをはぐらかしてばかり。
そんな時、育て親の狸の親分が芦花に似合いのお嫁さんを見つけてやると言い出す。大慌ての芦花は園江に夜這いをかけるのだが、なぜか逆に園江に抱かれる結果に!
何はともあれ契りは交わせた芦花だったけど、園江は君のことが好きと言いながらも結婚には乗り気じゃない様子で……。

表題作溺愛オオカミと不落の花嫁

園江真、温泉宿の若旦那
芦花、あやかし狼、100歳近い

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数2

オオカミなのに心は狸なの

自称狸で狼のあやかしの芦花と普通の人間で温泉宿を営む若旦那園江との異種族ラブ。
園江が大好きで大好きで自分の嫁に欲しいと口説いている芦花くんは遥かに園江よりも
生きているけれど、やはりあやかしなので人間の成長具合よりも緩やかで
園江が中学生だった頃からほとんど容姿の変わらない芦花くんに嫁にと口説かれても
子供相手のような返事しかしない園江。

そんな返答に芦花は毎回子供じゃないのだと地団駄踏んじゃうのですが、
園江は芦花のプロポーズを本気にしていないと言うより芦花の見た目が子供じみてるから
まだまだ早いと思っているだけで、実は昔から相思相愛なのです。

でも園江も単純に嫁になれないと思っているだけでなく、園江の育った環境が
家族というものに対する不信感があって、芦花からの嫁&家族になろう発言を
形にこだわることはないみたいなニュアンスで曖昧にしてしまう。
でもあやかしとしてはピュアで同種の狼が身近にいなく、狸に育てられた芦花は
性的な面では真っ新過ぎる程でキスしただけで子供が出来ると信じていて、
大好きな園江に自分の子供を産んでもらって本当の家族が欲しいと願っているのです。

芦花も本当は狼だけど、狸に拾われ狸に恩があって自分を狸だと思い込もうとする
健気さもあって、片方は家族に対する強い憧れ片方は家族に対する不信感と
両極端な思いを持つもののラブなので誤解やすれ違いが生まれます。
でも互いに自分の居場所を求めているもの同士でもあるのです。

花嫁と花婿呼称が逆転していて、攻めが嫁入りする展開ですが、
天然あやかしの芦花くんがとっても可愛かった、本気でお腹に子供がいると思っていた
あやかし狼、でもあやかしだから男嫁、それも攻め嫁をもらって婿が身ごもることが
あるのかもと想像しただけで萌えますね。
それが現実のものになる、そんな予感で終わるストーリーでした。

3

どうしても攻め受けを勘違いしてしまいそうになります。

新刊チェックで粗筋を読んで少し気になっていたのですが、
特典ペーパー付きですが、今回は購入を諦めていました。
しかし、いつもの書店で新たに特典つきフェアがあり、
フェアの機会に新本で購入しました。

表紙絵と本の題名が公表されてから、溺愛オオカミは園江さんで、
不落の花嫁は芦花くんだと、読み始めるまで思い込んでいました。
そのため、読み始めてからオオカミと花嫁が逆だったと知っても、
読んでいる間もずっと園江さんがオオカミだと
何度も勘違いしそうになりました。 f(^^;

夜這いの内容や子供を作る方法など、色々と性の知識を
誤解している芦花くんですが、その誤解の内容が無垢で
可愛らしくて微笑ましかったです。
園江さんに求婚を何度も はぐらかされても めげずに
一途に求婚する芦花くんに好感を持ちました。

正式な契りを交わす前の、最初の濡れ場は素股でしたが、
芦花くんに対する園江さんの思いやりや優しさが伝わってきました。
芦花くんの求婚をはぐらかしてばかりの園江さんに良い印象が
持てませんでしたが、最後のほうになりますが芦花くんに理由を
きちんと説明したので、理由が明らかになりスッキリしたので
良かったです。
最後に芦花くんとの結婚の許しを得る園江さんの姿に好感を持ちました。

物語の最後のほうで、兄貴分の佐吉さんから、
育ての親で狸の長五郎さんが天敵のオオカミの
芦花くんを引き取る時の状況の話がありましたが、
芦花くんを引き取った時の長五郎さんの心情を思うと、
また、天敵だとしても芦花くんを狸として育てた
長五郎さんの親心に、感慨深い思いになりました。

どんなに親分の意に反することは出来ないと言いながらも、
最終的には自分より芦花くんの意思を尊重した佐吉さんに
好感を持ちました。

芦花くん、長五郎さん、佐吉さんの、
天敵や種族を超えた絆が良かったです。

作品の全体的な雰囲気や、芦花くんと園江さんとの関係は
微笑ましく可愛らしい感じですが、狸 対 人間、狸 対 狼の関係は天敵で、
平和な世界観の中に緊張感があり、読んでいて適度な刺激になりました。

物語の最後で、芦花くんのお腹の中に赤ちゃんがいるかもしれない
というところで終わりましたが、本当に新しい命が宿っているのか、
芦花くんに新しい家族が誕生するのか、とても気になります。
ぜひ続きを読んでみたいと思いました。

今回は、あまり迷うことなく「萌」評価です。
物語の内容や展開、登場人物設定、絵など適度に萌えました。

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