雀影
namonaki hana wa
全員サービスとは言いながら、ちゃんとしたケースにイラストジャケット、収録時間も結構なボリュームで、ドラマCD制作のリスク回避的な意味ではこれもありなのかなっていうのが第一印象。
うん、ちゃんとオンタイムでついてきてよかった。
このシリーズの原作を読んでいたら、例え本編の事件に直接関係しない過去編だとしても、やっぱりこのエピソードははずせないでしょ。
「名もなき花は」があるのとないのとでは、新藤と忍の強い絆や、忍と葉菜の関係の理解の深さが違う。
特に、美津香と八代、美津香と忍の関係がしっかり描かれていた上での、最後の新藤と忍が結ばれるシーンは感慨深いです。
今後、遅れてこのシリーズのファンになったであろう方には申し訳ないが、本当にこのCD,オンタイムで入手できて良かった。
「名もなき花は」の音声化。
雑誌付録の「存在理由」も含めると新藤と葉鳥の主要なエピソードは全て音声化されたことになり、なんというかファン冥利に尽きる。
皆川さんはダブルバインドでも兼ね役で美津香を演じていたけど、がっつり喋るのはこれが初めて。
原作よりも落ち着いた大人の女性という印象だけどこれはこれで良い。少年役も良いけど皆川さんの大人の女性を演じている時の声も色っぽくて好きなのでキャスト変更がなくて良かった。
モブも含めて皆演技が良かったので色々カットされてるのが少し残念だけど、原作の、最後いつものつれない新藤に戻るシーンもカットされてて、CDではラブラブな感じで終わるのでこれはこれで良いなと。
個人的に好きなのは、自分の気持ちを決めつけられて泣く葉鳥に新藤が「俺が悪かった」と謝るシーンと葉鳥が「控えめな方がすき?」と尋ねるシーン。
前者はただ慰めるという感じではなく、本気で葉鳥に対して申し訳ないと思っている言い方が良かった。ここの葉鳥の言葉と涙で葉鳥の気持ちが本物であることを理解し、それを受け入れる覚悟を決めたんだなとこの一言で理解できた。
後者は原作を読んだ時はもっと軽く尋ねてると思ったけど、CDでは真剣に尋ねてる感じで、本当に新藤が好きで嫌われたくないと思っているのが伝わってきた。健気でかわいかった。
「ダブルバインド」や「アウトフェイス」の時もそうだったけど、CDでは原作ではさらっと読んでいた台詞にハッとさせられることが多い。
もちろんCDの解釈が絶対正しいということではないだろうけど、個人的にこのシリーズはCDを聴いてよりキャラクターの心情を理解することが出来た。
なんというタイトル。葉鳥にピッタリ。
タイトルコールでもうグッときちゃうね。
達央さんの演じた役で一番好きです。
勝気で婀娜っぽいなんてどう考えてもハマり役だし、
この人にいじらしさという引き出しがあることを知ったのもこの役。
葉鳥が正式な愛人になるまでの話。
正式な愛人とは…。しかし葉鳥らしい。
泣きながら喋るのが上手すぎる。
おせっせ中も喋りまくる。
相手を興奮させてやりたくて煽りまくる。葉鳥らしい。
しかし達央いい加減にしろwwとは思った。
時系列でいうとダブルバインドの前。
なので冒頭のまだあどけなさの残る少年声はとてもよかった。
しかし。濡れ場がこなれすぎているww
素行から考えると既にベテラン嬢かもしれないが、
こうも堂に入られては萌えられない。
達央さんはとても潔くてサービス精神のある方だと存じますが、
これはちょっと匙加減が…??
雀影
セルフツッコミ
大川さんもたっつんも、演技力的には申し分ないんだけど、でもやっぱりアラフィフとアラサー感を感じてしまって、申し訳ない。