そんなん仕事しとるんやろが!

sonnan shigotoshitorunyaroga

そんなん仕事しとるんやろが!
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×21
  • 萌6
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
33
評価数
10
平均
3.4 / 5
神率
20%
著者
今城けい 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
明神翼 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784576160085

あらすじ

千鳥の異動先・雑務課に現れたのは美形眼鏡に大阪弁が不似合いな仕事人間・針間。千鳥はその熱量に圧倒されっぱなしだったが…

表題作そんなん仕事しとるんやろが!

針間克己,関西支社から雑務課に異動になった商社マン
千鳥悠,雑務課に異動になった会社員

その他の収録作品

  • そんなん惚れてまうやろが!
  • あとがき

レビュー投稿数5

畳んで、伸ばされ、丸められ‥笑

関西弁のタイトルという方言だけに惹かれて買った初読み作家さんでした。
最初からお仕事のお話満載で途中までずっとそんな感じだったので、読みながら恋愛に発展するのか不安になってました笑。

いきなりの辞令から始まる受けさんの千鳥。
私の苦手とするなよなよした受けさんかあ〜‥と、あまり気乗りせず読み進めていましたが辞令を機に今までより今からを、明日より明後日を、前向きに頑張ろうと変わろうとするのが結構早めの段階で展開されるので、気持ちよく読め好きになれるキャラクターでした。
そんな千鳥を変えるきっかけになった攻めさんの針間さん。
私は関西育ちなので針間さんの口調や言ってることがとてもスカッとさせられたり、思った事を直接尋ねるなり言うなりする人だったので、サバサバした感じが最初から好印象でした(慣れない方にとっては怖いかもしれませんが)。
叱る時は叱り、褒めるべき点は褒め、はっきり言うくせに言った後照れるとか!そのギャップに何回ときめいたか分かりません笑。
想いが通じ合った後はひたすらエロ親父全開でしたが、悠を好きだという事が凄く伝わってくるので全然問題ありませんでした笑。
昔の男に傷つけられた悠をこれからもどんどん甘やかして可愛がって幸せにしてほしいな、と心底願ってます。

こういうプライドだけ高いやつ居る居る!と感じる同僚や、年齢と地位で相手をいたぶるむかつく上司など、職場あるあるなムカつく人も出てきますが、それが妙にリアルで現実感のあるお話にも感じてとても楽しく読むことができました。
BLだからファンタジーっぽくなってしまいがちなお話が多々ある中、本当に日常でありそうな現実味を帯びたお話だったので、そういった想像しやすいお話を読みたくなった時にはこの本をお手にとって見てください!

2

商社を舞台とした本格お仕事BL

あらすじ:
商社勤務の千鳥(受け)は、雑務課に異動になった当日、大阪支社から来た針間(攻め)と出会う。
千鳥と同じく雑務課に異動になった針間だが、以前の部署でやり残した案件に未練があり…。

商社を舞台としたお仕事もの。
インドネシアの天然ゴムを日本の企業に納品する、という案件を完遂したい針間が、千鳥や他の雑務課メンバーを巻き込んでいくという展開です。

主人公の千鳥は、地味で大人しく仕事でもなかなか力を出せない人物。
ゲイで、昔付き合った男に金を騙し取られたトラウマもあり、恋愛にも臆病で自分に自信が持てずにいます。

針間は、千鳥より2歳年上のやり手商社マン。
雑務課に飛ばされても自身の担当プロジェクトを進めようと奔走するバイタリティに溢れた人物です。
関西弁に眼鏡という組み合わせも萌ポイントでした。

ラブ展開としては、優しくて包容力があって偏見のない針間が、千鳥の可愛さを気に入って…という予定調和的なものですが、仕事描写がなかなか詳細で楽しめました。
指示待ち人間だった千鳥が、針間の仕事を手伝ううち、自分で考えて上司に意見するほど変わっていく成長物語としても楽しめる作品でした。

7

サラリーマン物好きなら是非

一見クールそうな眼鏡美形がバリバリ関西弁という意外性が良かった。受が気弱ながらも前向きで、これから頑張っていこうとしているのが健気でいい。タイトルどおりサラリーマンのお仕事物でその仕事内容がちょっと分かるのも楽しい。ただ、受の家族のことが詳しいことが分からないままなのがちょっと不満。異母弟と仲良くしたいお兄ちゃんなんて美味しそうな設定だと思うので。スピンオフが出たら絶対買います。スーツ好きなので登場人物がスーツばかりなのも嬉しい。

3

お仕事って大変

表題作「そんなん仕事しとるんやろが!」の長編、甘い後日談のショート「そんなん惚れてまうやろが!」の2作品です。

ショートは関西弁の針間(攻め)の視点ですが、表題作は千鳥(受け)が主人公です。だからというわけじゃないですが、タイトルの「そんなん仕事しとるんやろが!」はインパクトがありますが、ちょこっと使われるだけでそんなに内容に絡んではいなかったです。

読後、気になったのは人事部長。矢島の脅迫&強姦未遂は確かに言語道断とはいえ、密室での出来事なので千鳥の性格からいっても公にならずとも納得でしたが、人事部長が廊下でパワハラ。社長が軽く注意するだけで終わる会社って大丈夫なの?思わず昔の作品なのかと出版時期や旧版があるのかと確認してしまいました…2016年発行にしてはその辺が甘いんじゃないかと思いました。

イジメにあっていた千鳥や国友はともかく、上司のカツラを取ったから異動という矢島は理不尽だと思いますし、こんな会社なら矢島転職してよかったのでは…とこの方面ではすっきりしない印象でした。綿谷の囚人のジレンマの場面で、千鳥の重要さが説明されたので他も理由があるのかと思ったら、上司的には退職目当てだったと分かるという理不尽さに輪をかけたものでした。

あと、エピローグやショートには都丸や国友もちょこっと出してほしかったかなとも思いました。国友が結構好きだったのでイラストでも見たかったです。

会社は色々不満がありましたが、千鳥と針間の恋愛ストーリーは良かったです。好感から恋愛への課程もスムーズで良かったです。針間がとってきた仕事をするうちに…という話なので、リーマン好きや仕事モノ好きにはお勧めです!針間が完璧で優しいエリートでなく、短気という欠点があるのも好感が持てました。

雑務課への異動になった社員5人からスタートしますが、それぞれに違う特徴があり、私には名前も憶えやすかったです。最初に課長以下6人のイラストがあるともっと嬉しかったかなと思います。

1

今城さんのお仕事もので期待してましたが…

雑務課へ異動することになった千鳥(受け)。そこに同じく異動してきたのは、美形なのにコテコテの関西弁を話す針間(攻め)だった。厳しいながらも時折見せる優しさに惹かれる千鳥だったが…。


バリバリ仕事しているお仕事ものでした。それはいいんですが、仕事の理不尽さ、困った人事部長、ひどい同僚や何だかんだ萌えない描写が続きすぎて、ままならなさにストレスのたまる作品でした。ショムニ的なお仕事小説として読むならいいのですが、BL読んで幸せな気持ちになりたいのにストレスを感じるばかりで楽しくなかったです。出演する悪い人たちもあまり成敗されないので痛快感もなかった。

攻めも、受けにとってはすごくいい人らしいけど、客観的に見ると怒りっぽいし俺様だし、あまり好きなタイプではなかったです。話すのが関西弁なのはいいんですが、あとがきによるとあちこちの地方の関西弁を複合させた言葉をしゃべらせた、とありました。なぜ複合させたし…。河内弁なら河内弁、船場なら船場、泉州なら泉州にしてくれないと、結果的にエセ大阪弁です。せっかくネイティヴ関西人である作家さんらしいのに、意味ない。
受けは頑張り屋のいい子でした。アクの強い周りの人たちに振り回されて少々気の毒な気がしました。

あと、受けには実は父親がいる、という設定なのですが、その父親は明らかに作品にも登場しています。それについて作中でもあとがきでもまったく真相が語られていないので、あれっ父親だよね? まさか違うの? と、気になるというよりは思わせぶりに隠されたせいでイライラしてしまいました。
評価はちょっと厳しめになってしまいました。小説作品としては5段階で2番目あたりだけど、BLとしては中立です。

5

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