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nikushoku fugo
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
崖っぷちホストの礼人(受け)は、女性客と乗船した豪華客船で、謎のセレブ・カイト(攻め)と出会う。
連れの女性客より礼人に関心を持つカイトは、礼人を強引に押し倒し……
「肉食富豪」というからには肉体的にも精神的にも強者のオーラ半端ないスーパー攻め様を期待してしまいますが、本作の攻めはそれほどでもなくやや拍子抜け。
礼人より年下で、男前というより綺麗系の容姿で、強姦はするけど口説き方は上品(ときに甘え気味)で……と、
なぜ「肉食富豪」でこんなキャラにした?と首を傾げたくなるキャラ設定でした。
礼人は、人気が落ちても枕営業はしない、カイトに豪邸に召し抱えられても対価として働きたいと願い出る等、
硬派で男らしい(しかしベッドでは色っぽい)キャラクターが好印象。
この礼人を組み敷くからには、攻めは礼人の更に上を行く男の中の男であってほしかったと思います。
ストーリーとしても、最初の強姦シーンはともかく、その後はカイトの会社の話や礼人の出生の秘密といった地味な路線へシフトしていき、最後はお涙頂戴系のよくある展開に収束してしまったのが残念。
礼人と母親とのエピソードは感動的でしたが、その後のカイトとの意外な関係は、いかにもとってつけた感があって乗れませんでした。
肉食富豪だらけのBL界であえてタイトルに「肉食」を銘打ったからには、相当スケールのでかいお金持ち攻めに違いない…と期待しすぎたのが悪かったのかもしれません。
よくあるシンデレラストーリーとして読めば悪くありませんが、タイトル負けの印象は拭えない一冊でした。