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harinezumi mitai na kimi gasuki
初読み作家。
タイトルと表紙イラストのポップな可愛さに惹かれて購入。
が、内容はなかなかにその可愛さを裏切る過酷なもので。
ただほんわか溺愛ものじゃないストーリーが面白かったです。
8割受け視点2割攻め視点の両視点で読める今作。
受けさんの順也が、ストレスによる胃潰瘍で社内診療所にお世話になることに。
その際に、攻めさんの佐久間と知り合うのですが、
人見知りなうえにストレスの原因にもなった先輩の仕打ちにより人間不信に陥っていたので
佐久間にも近寄るな・触るな状態で。
そんな順也をハリネズミみたいだと少しづつ少しづつ手懐けつつ
色んな出来事を経て信頼関係を築いていく2人ですが…。
という、話半分は受けさんしんどい状態でヘビーな話です。
脇役の元彼である先輩のクズさ加減もヘビー級で。
こんなん周りに居たら堪ったもんじゃないです。
クズすきで同情の欠片も持ち合わせることも無く、消えていく様は
こちらとしても気分が良かったです(^^)
そんなこんなの背景で少しづつ育まれる2人の関係がまた良くて。
順也は1本ずつ立てたハリを戻すように少しづつ、
佐久間は初めて血縁関係以外での愛を知り、それはもう寛大な器で溺愛し。
改めて、”溺愛もの”の真髄を見せられた気がしました笑。
いつかまた、スペインに行く夢を叶えた順也に着いていく佐久間の
未来のお話が読めたらいいな、と思います。
読んでるこっちまで本当にイライラしてしまうクズな男だったよ、芦田という男は! 浅野の方が芦田を先に好きになって恋人になったのかな?と思ってたけど、芦田の方が土下座までして付き合いが始まったのか。なのにこんな最低の男だったんだね。そりゃ胃潰瘍にもなるわ…。でもそのおかげで佐久間さんと出会えて今までの分(子供のころからも含め)甘やかされていけばいいと思う。だって愛こそすべての人ですから、絶対に浅野を傷つけることはないし、逆に最後は愛の為にそこまでするんだと…。
建築士の順也(受け)は、仕事はできるが人見知りでツンツントゲトゲしている。彼をハリネズミみたいだと思い、気にかけている企業医の佐久間(攻め)は、最初はあまりの顔と人当たりの良さに順也から胡散臭いと思われていたが、面倒を見ているうちにだんだんと懐かれていく。そんな折、トラブルに巻き込まれた順也を自宅で匿うことになるが…。
受けはロクデナシの元カレに作品を盗作され、行きたかった海外短期留学も奪われ、ストレスを溜め込んでいる建築士です。この元カレがあまりにクズで、才能もないくせに口だけは偉そうだし作品はパクるし暴力はふるうし、すんごく不快な男でした。いくら付き合っていたとは言え、この男を弾劾もせず訴えもしない受けにはちょっとイライラしてしまいました。悪党が罰を受けない展開は読んでてストレスが溜まります。
でも受けが攻めと知り合って、何かと助けてもらえるようになったのはよかったなと思いました。攻めにちょっとカタキもとってもらえたし。
よかった点は、イラストが美麗なのと、動物がちょろちょろ出てきて可愛かったところ、くっついた受けと攻めの生活がほのぼのとして微笑ましかったところ。
逆にイマイチだった点は、受けと攻めが恋に落ちる描写があまりなかったところです。攻めの気持ちは「可哀想な境遇の受けに対する同情と庇護欲」に思えてしまい、受けの気持ちは「どん底状態から助け出してくれるヒーローに対する信頼感と依存」に思えてしまう。もうちょっとズキュンとかキュンとかムラムラとか、そういうたぐいの感情が欲しかった。