主人に絶対服従。それがアカデミーのルールだ。

執事候補生・七号

shitsuji kouhosei nanagou

執事候補生・七号
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×21
  • 萌6
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
28
評価数
9
平均
3.2 / 5
神率
11.1%
著者
赤紫シノ 

作家さんの新作発表
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イラスト
乃一ミクロ 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784829626030

あらすじ

警察官の悠は、危険な薬が蔓延する執事養成学校へ潜入することに。候補生として入学するが、学長の専属となり嬲られて……。

表題作執事候補生・七号

牧園隼雄,執事養成学校の理事長
谷崎悠,執事養成学校に潜入した新人警察官,22歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数2

フフッ、誰が怪しいと思う?(ー_ー)

2015年刊。
人の意志を制御して人形のように仕立てるOMとDMなる薬物を使って在校生徒達が支配されるという執事養成学校。
そこへ既に潜入済みの見知らぬ捜査員に完全解毒剤を渡す大役を担ったのが新人刑事の悠だ。
前任者が薬物汚染の黒幕に殺害されたのを警戒して、悠は潜入済み捜査員の情報を持たないまま、牧園バトラーアカデミーへ潜入するのだった。

そんな悠が序盤からして裸になるのを命じられ、御主人様候補の者達に品定めされる様子にはエロ特化の予感がしたが、話の本筋に沿った進行でドキツイ描写もなく安心して読めた。
とはいえ、悠はお尻に異物を入れられる羽目になるけれどね。

執事養成学校といっても何十人も生徒が居る訳でなく、少数精鋭型で見目麗しい青年達を指導していくという方針で、昼間はちゃんと本格的な授業も行われている。
作中では、誰が味方か敵かを見極める為に各個人の描写もポイントを押さえて書かれて、ほとんどの人物は名前を伏せられているって設定が、何だかスパイ小説っぽくてそそられる。
御主人様候補達は金持ち特有の傲慢な男揃いだが、一人一人、特に眉をしかめる程の人物は居ないので、余計に誰が怪しいか悩んでしまう?かも知れない。
しかし誰が黒幕かってのは案外と早く想像が付く気はするけれどね。

この話は攻め受けキャラの属性よりも謎を追っていく展開が自分好みで萌えたが、攻めが悠に心が傾いていく様子が伺い辛かったのと、肝心の悠があまり活躍出来ていなかったなぁ…

この手のサスペンスものはなるべくネタばれ伏せで読んでもらいたいが、後味の悪さは残らずにスッキリした読後感だったって事は伝えておきたい。
何人かの執事候補生の中に『肌が浅黒く精悍な顔立ち、体格はがっちりしている』って青年が居るのだが、個人的には彼には是非とも幸せになってもらいたい。

2

執事陵辱プレイは魅力的ですが……

赤紫シノさんの第二作目は、執事養成学校を舞台とした微SMサスペンス。

数あるプロットの中から本作品が採用されたとのことですが、執事や学園といったキャッチーな設定が編集サイドに受けたのか?
前作『天使の檻の中で』と比べると設定にも展開にも目新しさがなく、よくあるBL作品の一つという感じでした。

あらすじ:
新人警察官の悠(受け)は、ドラッグが蔓延する執事養成学校へ執事候補生として潜入する。
理事長・牧園(攻め)のさりげない優しさを好ましく思っていたが、ある日彼の「専属」執事となり……

悠は、小柄で童顔ながら正義感は強く、「主人」にいたぶられる他の候補生を庇ったりするような優しい青年。
しかし牧園の「専属」に抜擢され、彼に玩具で調教されるうち快楽に屈し、ラストではMに目覚める?
負けん気は強いけど男前といえるほど強靭な精神の持ち主ではなく、世間知らずだけど威勢だけは良いという、ちょっと中途半端な感じのするキャラクターでした。

牧園は、悠が他の「主人」に狙われぬよう自分の庇護下におき守ってくれる良い人ですが、基本的には傲慢でSっ気のある人物。
初日から悠の後ろに指を突っ込んだり、玩具を入れた状態で歩かせたりしたのは、悠を守るためというより自分の趣味でもあったようです。
ラストで正体が明かされますが、偉そうな態度はそれまでと何ら変わらないので、意外性は今ひとつ。
人一倍正義感が強いことも、バカ正直でまっすぐな悠を好きになったことも、彼の言動からはあまり感じ取れませんでした。
もう少し悠や仕事のことでに必死になったり取り乱したりする姿が見たかったかも。

学園内の脇役たちの正体、執事陵辱プレイ(特に候補生の一人が排泄を我慢させられ、主人に腹を踏まれているシーンはインパクト大でした)などそれなりに読み応えはありますが、メイン二人のキャラクターとラストのあっさり感に惜しさを感じる一冊でした。

6

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