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double papa hajimemashita
大好きな子育てモノということで、発売を楽しみにしていました。5歳児の双子の甥っ子を育てる先輩保育士と、見た目は怖いのに真面目で優しい新米保育士との、ファミリーラブストーリーです。
最初の出会いは最悪だったのに徐々に心を通わせていく2人はもちろん、甥っ子との絆にもキュンキュンして面白かったです。
お話は、甥っ子の世話をする宏斗が、苦手だった後輩保育士の浦原に料理を教わって助けてもらう内に、家族愛のようなものが生まれてきて大切な存在になっていく…という感じです。
もう、何と言っても、双子たちが可愛いんです。5歳児で、ちょっと生意気だけど、周りを見ていて気を使ったり。不器用ながらも家族として頑張る宏斗を、大好きな様子に胸が温かくなります。
2人のラブの方も、最初はイヤなヤツからちょっとイイヤツかも?に変わり、本当はイイヤツだった~と変化していく過程が、小さなエピソードと共にキュンとなります。
浦原の、不器用ながらも3人を溺愛してる様子も萌えました。
浦原の周囲の人達も、個性豊かでイイ人ばかりでホッコリします。
悪い人も出てこなくて大きな事件もない(宏斗がお見合いしたり、双子たちが家出をしてるけど)ので、そんなにハラハラドキドキはしないけど、ゆっくりゆっくり家族として恋人として絆を深めていくのが良かったです。
27歳の保育士同士。
受けは姉の遺児である5歳の双子を引き取って育てています。受けの勤める保育園に攻めがスカウトされてきて、最初はソリが合わなかったのがだんだん仲良くなり…という展開。
双子は可愛かったです。ただ、作者さんがたぶん身近に子供がいない人なんだろうなぁ、とちょっと思いました。子供たち自身の描写もですが、子供たちをよその人が所有する車に乗せる際もチャイルドシートないし、攻めの友人の独身男にも子供を預けてほいほい車に乗せさせてるし。「1日くらいならチャイルドシートなしでも」と受け取るには受けも攻めも保育士ですしね…。
あと 受けがあまり役をもらえてなかった元劇団員って設定もあんまり生かされてなかったなと思いました。後々女性キャラ(どういう役柄かは伏せます)に「ファンでした」的なことを言わせるくらいなら、元人気劇団員とかにしたほうが自然だったし、そんな活躍していたのにきっぱり辞めて双子を引き取った、ともっと感動できた気がします。
まあ、小さなところはちょくちょく引っかかったのですが、双子は可愛いし、攻めは個性的だし、受けは頑張り屋だし、楽しく読めました。これまで家庭的に恵まれていなかった攻めに家族ができてよかったな。それとエッチシーンの、攻めのムッツリさ加減がやたらと萌えた。
脇役の鈴本くんがキャラが立ってました。双子の運動会のためにカメラを買ったり、いい人だー。
無駄にひどい脇役とかが出てこないので、ストレスなく読めるほのぼの子育てものだと思います。
姉の忘れ形見である引き取って育てている保育士の宏斗。
その勤務先に、新米保育士としてやってきた浦原。
最初こそソリが合わなかった二人だけど、双子を真ん中に過ごすうちに、やがて家族同然のようになっていく……。
浦原は「宏斗が大変だから助けてあげる」というスタンスではないんですね。
荒れた家庭環境だったため、家族団欒を経験したことがない浦原。
双子や宏斗と一緒に食卓を囲み「その中に自分も入れてもらえて本当に嬉しかった」というところが、なんか無性にキュンとさせられます。
怖い見た目に反して、お料理も手芸も得意な浦原。
コワモテだけど、中身はあったかい家族思いのパパそのものって感じなところが好き。
双子の言語能力が5歳児にしては……みたいなところだけが残念。
「ぼくたち、ホンモノを知らないまま大人になっちゃうよ」とか言わないわ……と。
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これは作家さんのせいでもなんでもないのだけど、野原滋さんの「ダブルダディ」とごっちゃになってしまう。
「ダブルダディ」と「ダブルパパはじめました。」というタイトルで、どっちもイラストが「街子マドカ」さんなんですよ。
どっちも無愛想系の黒髪攻め×ほわっとした茶髪で、子供が一人か二人で見分けるしかない……って感じ。
ルチル編集部、頼むよー!!って感じ。
自分用覚え書き
・「ダブルパパはじめました。」は双子!!表紙に双子がいるほうが榛名悠さん。
子育て系の王道で、若干苦労人な受け様が可愛い双子の甥っ子を男手ひとつで育ててます。
このツインズが本当に可愛い。無邪気に可愛いようで、幼いなりに気遣ったり、大切なものを守ろうとしたり。そして恋のキューピッドでもある。
出会いは最悪だった攻め様と受け様が歩み寄れたのもツインズのおかげです。
ツインズありきで関係を築いた2人なので、いつも4人一緒。表題作ではエッチなしです。想いが通じたところで完結。
友達の協力を得て、同時収録の「パパたちのヒミツゴト」で初エッチを迎えます。
家族に恵まれなかった2人が、可愛いツインズを通じて歩み寄り、4人で家族になっていく。
家族の話なのですが、ほのぼのというより切ない。両親に先立たれ。唯一の身内だったお姉さんが遺した双子の甥っ子。その成長を見たときに、空を見上げてお姉さんを想う受け様に泣きました。
側にいて、支えてくれる人ができてよかった。
ちょっとした小競り合いとはいえ、最初は嫌な奴だった攻め様も。受け様の存在があることで、丸くなっていくんだろうなぁ。
家族に恵まれなかった人たちが寄り添うように作った家族。だから切ないんだけど。やっと手に入れた大切な存在だから、きっとこの人達は幸せになるんだと思います。ハッピーエンド。