ショコラティエは恋に蕩ける

chocolatier wa koi ni torokeru

ショコラティエは恋に蕩ける
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×28
  • 萌3
  • 中立4
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
5
得点
60
評価数
20
平均
3.3 / 5
神率
15%
著者
逢西ひな 

作家さんの新作発表
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イラスト
こうじま奈月 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
角川ルビー文庫
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784041035450

あらすじ

折原悠は父の店を受け継いだショコラティエの端くれ。そんな悠の前に、学生時代のライバルで、今や超イケメン&世界的ショコラティエとなった松久保隆一が現れる。年下のくせに昔から変わらない尊大な態度、おまけに何故か悠の尻へ向けてくる異常な執着は健在。さらに、片思い中の未央が隆一にご執心と聞き、ますます敵意を燃やす悠だったが、隆一との差を突きつけられ、深酒した悠を介抱したのは、憎らしいはずの隆一で…!?
変人天才ショコラティエとの甘々恋愛バトル!

表題作ショコラティエは恋に蕩ける

学生時代の後輩,天才ショコラティエ
父の店を継いだショコラティエ,26歳

その他の収録作品

  • ショコラティエの恋レシピ
  • あとがき

レビュー投稿数5

尻とショコラへの情熱

第15回角川ルビー小説大賞期待賞受賞作。
ラブコメとして楽しいだけでなく、ショコラティエの仕事の面白さも伝わってくる良作かと思います。

帯には「天才ショコラティエ✕凡人」とありますが、受けの悠もショコラティエとしては天才です。
ショコラを食べただけでカカオの成分と原産地を言い当てられる「絶対味覚」の持ち主で、製菓専門学校時代は、後輩の隆一(攻め)と並んで注目を浴びていました。
しかし、他界した父の店を継ぐため渡仏を諦め、いつの間にか凡庸なショコラしか作れなくなり、スランプ状態に。

そんなとき、今や世界的に有名なショコラティエとなった隆一と再会。
彼に発破をかけられることで、スランプから脱していくという展開です。

この隆一のキャラがとにかくツボでした。
大の尻フェチで、昔から悠の尻に並々ならぬ執着を見せている変態。
セリフがいちいち面白くて、隆一語録を作りたくなるほどキャラが立っていましたw

「先輩、俺は暇なので、先輩のお尻を揉んでもいいですか」
「先輩と変態って語呂が似てますね」
「先輩のお尻は生で見ると、桃というよりヴァニラのギモーヴのようですね」
etc.....

いつもは尻とショコラの話しかしないような変人ですが、尻だけでなく人としても悠を愛し尊敬しているところや、年下らしい可愛さもあるところが良かったです。
悠が、いつもは強気で仕事志向なのにHシーンでは尻を攻められトロトロになるというギャップにも萌がありました。
尻にしろショコラにしろ、何かに執着しその道を極める姿は素敵だな〜と思いましたv

面白かったですが、前半で描かれた悠の才能と燻り様を思うと、できれば後半部では、彼がスランプを脱し世間的に成功するところを見てもっとスカッとしたかったかも。
店の売上が200%も伸びたのは勿論すごい進歩ですがw、数字ではなく彼の作るショコラについて、もっと具体的な描写があればなと思いました。

とは言え、美味しそうなショコラの描写や、個性的なキャラたちのやり取りなど、楽しみどころの多い一冊でした。
作家さんの次回作にも期待したいです。

12

チョコ食べたくなりました

父のショコラ専門店を継いだ受けが、かつて製菓専門学校の後輩であり、今や世界的なショコラティエになった攻めと再会する、という話。

天才的なショコラティエと、その才能に嫉妬したりする普通の(でもかなり才能のある)ショコラティエ、という構図のお仕事ものです。
こういうタイプの作品にありがちな、受けが攻めの才能に嫉妬するあまり自分の仕事がおろそかになるとか、仕事で失敗するとか、そのくせプライドだけは高いとか、そういう描写がなくて清々しかったです。これは意図してそういう描写を避けてるんだろうなー文中に「嫉妬も成長につながればいい」ってセリフもあったし。攻めの才能に卑屈になる受けとか、恋愛で頭がいっぱいになって仕事でミスする受けって読んでてイライラしちゃうんで、向上心のあるプロ意識に好感が持てました。
攻めは攻めで、天才的な才能があるのに、尻フェチで理想の尻を揉みまくる残念な性癖があって、こちらも別の意味で清々しかったです。(笑)

残念だったのがイラスト。こうじまさんは、絵は可愛いのですが、挿絵をされてるどの本読んでも全部同じキャラに見えちゃって。
あと本文イラストの攻めの髪型がおかしいというか、おそまつくんのイヤミみたいで、なんでこの髪型…? と思いました。フランスで修行してた攻めだけに、「ミーはおフランス帰りザマス!」とか連想しちゃって大変でした。

2

天才ショコラティエだけど尻フェチな攻め

製菓学校時代の先輩後輩の仲で、お互い注目を浴びていた二人。
その後攻めは世界的なショコラティエになるも、受けは渡仏直前で急死した父の店を継ぐことになりパッとしない日々……。
かつては切磋琢磨しあっていたのに、今や圧倒的な差が広がるばかり。

そして6年ぶりに攻めと再会し、受けが作ったショコラを食べた攻めから凡庸だと言われたのをきっかけに発奮していく……というお話です。

攻めは世界的なお菓子メーカーの御曹司で天才ショコラティエなのに、熱狂的な尻フェチという変態な残念具合が良かった。
受けの尻を「世紀の尻」と呼び、「先輩のお尻をモデルにして、ショコラで出来た尻型オブジェを作りたい」とか、何言ってんだか?みたいなことを口にするところが好き。

受けのほだされ具合というか、ノンケなのに攻めを暴きたいからと言って、キスを仕掛けて攻めのチンコ触るという流れがイマイチだったけど、あとがき読んだらデビュー作なんですね。
へぇ!デビュー作でこれなら他も読んでみたいなと既刊を調べたら、先月数年振りの新刊が出たばかりなようなのでそちらもぜひ読んでみたいと思いました。

受けが一口食べただけでカカオの産地と配合率がわかる絶対味覚の持ち主ということで、カカオについて深い知識を持ってるというキャラなのですが、攻めからも受けからもショコラに関する並ならぬ熱意が存分に伝わってきてそこがとても良かったです。

0

ショコラなんだか尻なんだか

天才ショコラティエでお尻フェチの攻め様と
努力と才能のショコラティエで夢を果たしきれなかった受け様のお話

作品を読んでいて目に付くのは
ショコラに対する2人の思いと
攻め様のお尻の変態フェチぶりですかねw

受け様の夢をあきらめてお父さんのお店を継いだものの
なんだかモヤモヤが残る中
人気天才ショコラティエになって帰ってきた後輩の攻め様登場で
受け様の気持ちがかき乱される感じが
キュンキュンできました!

お尻フェチの攻め様ですが・・・え・・・お尻にチョコ!!
っと突っ込みたくなりますwww

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デビュー作とのことで、次回作も楽しみです!

ショコラティエ、パティシエ、シェフ・・・といった類のお話は結構好きなので手に取りました。
専門学校時代の先輩、後輩という関係で、再会物!!攻め様は高スペックで変態レベルの尻フェチ・・・と、個人的には好みの設定でした。
最初のやらしい事のシーンでは、正直ちょっぴり引いてしまったのですが、(なんというか、シャワーを浴びていない受け様の臀部にチョコレートを塗りたくって舐める・・・というのが感覚的に受け入れられなかった・・・)、他のHシーンはとても良かったです。

作者様のデビュー作との事でしたが、次回作も読んでみたいな・・・と思わせる一冊でした。

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