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fifty
「エスコート」シリーズファンの私には、感慨無量。けれど、とても寂しい本です。
ついに、15年間に渡った「エスコート」シリーズが完結しました。
第一期が「エスコート」「ディール」「ミステイク」「フィフス」、第二期が「クラッシュ」「リミット」、第三期が「クライアント」「ダミー」「フィフティ」となります。
1冊ごとに主役カップルが変わる「エスコート」シリーズは、基本どの本から読んでも大丈夫です。が、この「フィフティ」に限っては、表題作の「フィフティ」が「フィフス」カップルの3か月後のお話になるので、「フィフス」を読んでから読まれた方がいいでしょう。
また、後半のお話「スペシャル」は、これまでの登場人物全員集合です。
たぶん時間軸的には、表題作「フィフティ」は、「フィフス」の3か月後で、シリーズ中の中間の位置に入ると思います。また「スペシャル」には、「ダミー」のカップルも出てくるため、シリーズで一番最後の時間、つまり最新のお話になるのでしょう。
「フィフティ」
17年間の愛人契約を解消し、晴れて恋人同士となった、人材派遣会社エスコートのオーナー・榎本と国会議員の巽。二人は非公認の叔父と甥でもある。榎本はまだ新しい関係に戸惑いと不安を覚えていた。ある日、巽から電話が入った、病気で倒れた兄・門真英一朗に、榎本の実父に、会って欲しいと。榎本はきっぱり断るが……
巽との「恋人同士」という新しい関係に戸惑う榎本というのが、実に新鮮でした。
いつもふてぶてしく他人の恋路に茶々を入れる榎本が、自分の恋には可愛く臆病。
そこへ巽の議員秘書が、「別れてほしい」とも言ってきます。この年若の秘書くん、どうやら巽を想っていたらしい。
榎本は「相手にならん」と思いつつ、ムカッとはする。これまでは毎月5日は自分が巽を独占してきた。けれど、他の時間は秘書や他の人々との時間が多かったのだな、と思い知り、また不安になる。
そして、やむを得ずの実父との邂逅。
しかし、その邂逅は、思いがけない新たな涙を呼ぶことになった。
完全に安心はしていない。今後、秘書も、門真の実家も、黙ってはいないだろう。また、巽と自分はいろいろな局面に出会うだろう。だけど、この手は放さない…
ところで、榎本の「和佐」という名前ですが、お母さんが「佐和子」さんだからなんでしょうか。今回初めて気づきました。
「スペシャル」
「エスコート」に、トップガード総動員の仕事の依頼が入った。依頼人は、あのハリウッド・スターと映画監督。
一方、現在アメリカに住まうマリヤは、久しぶりに日本の成田空港に、クライアントのシャンナンを従えて降りたったのだが……
これまでの登場人物全員集合です。各カップルのイチャコラあり。濡れ場担当は「ミステイク」と「ディール」カップルでした。
なんと「クラッシュ」の侑生が笑うのです! びっくりしました。でも「クラッシュ」カップルのイチャコラは少なかったです。残念。
「ディール」の延清も、またまた意外な一面を見せます。彼は徐々に確実に変わっているんですね。そして、タコさんウィンナーにはここで遭遇したのか!
そして最後の締めは、巽と榎本で。いいですねえ、膝枕。
さて、作家さんはあとがきで「私の責任です」と謝罪されていますが。それでも、今回は挿絵の少なさに泣きました。(つ~まり~小説原稿が遅かったのですね? 出版の事情はよくわかりませんが)
発売前に出版社サイトに掲載された表紙絵が、とてもすてきでした。ですので、佐々木久美子さんが、どんな素敵な挿絵を描いてくださったのかしら、と期待しただけに落胆も大きかったです。
でもその少ない中で、特に濡れ場の、榎本の手指が巽の腕に縋りついている絵! 「これでごはん三杯いけるわ♪」と思いました。
前からあらすじを読んで気になりつつようやく入手。
やっと2人恋人同士になれたのに邪魔をする秘書とは?
と、もんもんしてました。
確かに前半のお話は、2人のその後で
榎本の父(巽の兄)とのご対面などありましたが
メインは榎本vs巽の秘書でしたね(^^;)
想像してた秘書よりかなり若くてビックリしましたが…。
それにフィフスの後半でほのめかしてた
榎本との関係を話すシーンはなかったですね。
その秘書から巽の事を思うなら別れてくれ…。
もっと激しく2人の邪魔になる存在なのかと思ってましたが
そこまで面倒な人物ではなく
巽の事が公私ともに好きなだけに榎本への当たりも強いだけの
可愛い人に思えました。
そして巽はその秘書の気持ちを知ってて
榎本とのキスシーンをあえて見せたりと
まぁ、もちろん秘書は大事だけど
榎本の事は他の何と比べようがないほど凄く大事って気持ちが
読み手の私にも伝わってきたので大満足vv
これからの2人にはマンネリを防ぐいいキャラになるのでは?
後半はシリーズキャラが大集合で仕事や事件を織り交ぜつつ
イチャラブ展開でこれまた大満足。
なるほどここ文庫版「ミステイク」の書き下ろしに繋がる
タコさんウインナーが登場するのか。
今回も無意識な延清の嫉妬が見れて可愛いです。
そしてやはり最後の最後は巽と榎本の些細な時間が読めて
一応このシリーズの締めくくりになったと思います。
でもやっぱりこれが最後なんてもったいないよ!
ついにシリーズ完結です!
2作品収録されていますが、「フィフティ」は「フィフス」の後日談、「スペシャル」は全カップル集合となっていますので、シリーズ全部読んでいないと話についていけません。もやっとします。
「スペシャル」は各カップルの甘い暮らしが垣間見えます。
どこを読んでもカップル達が登場します。攻めが強気なカップルばかりのなか、清家のワンコぶりが際立っていて笑えました。あと唯一のお預け組になった志岐&ユカリも面白かったです。
個人的には「クラッシュ」で疑問に感じていた高校生にしてはテクニシャンな侑生の手ほどき相手が「クライアント」のマリヤだと分かったのにほっとしました。
この本を読んで思ったのは、人材派遣会社「エスコート」のオーナーということもあり、榎本がシリーズの要なんだなということでした。何もかも見透かしているようでエラそうな榎本が巽には敬語だし甘えている感じなのが良いエンドでした。
大満足の1冊ですが、やっぱり寂しくはあります。シリーズ1は文庫化されていますし、SSとかまだちょっと期待しています。その時はぜひ佐々木先生に全員集合の挿し絵をと切に願っています!
『フィフス』の後日談(表題作)と、全キャラ登場の同時収録作が、半々くらいの構成。
表題作は、もとは新書版『フィフス』の後半に書く予定だったお話だそうです。
大きな展開はありませんが、このカプ好きには堪らない、甘くしっとりめな後日談となっています。
あらすじ:
巽と恋人になって約3ヶ月。
榎本は、多忙な巽となかなか会えずモヤモヤ。
おまけに、巽を尊敬する若い秘書・守田に、巽と別れるよう迫られ……。
ことあるごとに榎本に嫌みを言う秘書・守田がやな感じですが、榎本も負けじと言い返しているので、そう不快感はありません。
守田とのことが作中で何も解決しなかった点には若干モヤッとしますが、政治家の巽にとっては秘書も恋人もフィフティフィフティで大事、という大人な話なので、これはこれで良いのかも。
何より、巽が政治家として目指すものが榎本への愛に溢れていてとてつもなく感動的だったので、その時点で、守田のことは割とどうでもよくなりましたw
その他イベントとしては、榎本が病床の父(巽の兄)と対面するシーンがあります。
自分と母親を捨てた男を責めるでも許すでもなく、ただ今の自分の正直な気持ちを告げる。
お涙頂戴風にならないところが榎本らしくて、好きなシーンです。
巽と榎本のHは後半一度だけですが、とても大人っぽくラブラブな雰囲気で大満足。
ソファでのHシーンだけでなく、その前後のやり取りも甘さ全開で良かったです。
榎本を翻弄しつつ甘やかす巽も、毒を吐きつつデレデレな榎本も、どちらも素敵すぎました♪
同時収録の「スペシャル」は、
来日した俳優と監督(『キャスティング』の二人)をガードする話。
エロ担当は『ディール』と『ミステイク』の2組。
延清がヤキモチをやいて律の頰をつねったり、
清家が真城のメガネ姿に興奮したりと、
攻けの受け大好きっぷりが堪りませんでした。
その他のカプも、会話したりイチャついたり〜のシーンが(全カプではないですが)各1ページほど。
特に『フィフス』好きな方はラストシーンは必見かと。
膝枕で眠る巽に、いつでも来てくれていいと優しい言葉をかける榎本。
穏やかな時間を送る二人の姿には、中々じ〜んと来るものがありました。
全体として、シリーズ集大成というより日常の一コマを集めたような雰囲気でしたが、シリーズファンには大変嬉しい新作でした。
とりえあえずシリーズ完結とのことですが、またどこかで彼らに会えたら嬉しいです。
シリーズ中一番好きなカップル、巽×和佐の続編と
全員集合!という感じのその名も「スペシャル」の二編。
あらすじを読むと秘書に別れを迫られ……と
結構シリアスなのかと思ったのだが、
実際は基本関係ができた甘いトーンの中
曲者な榎本の見せる可愛らしさ、と
さらに喰えない大人の巽さんの溺愛ぶりという感じ。
父親とのご対面も、ウエットにならない感じが榎本らしい。
「スペシャル」は全カップルが少しずつ顔見せ。
私にとっては「フィフス」と並んでシリーズ中特別な一冊だった
「ディール」の二人に結構分量が割かれていた。
文庫版「ディール」の書き下ろしが今ひとつ好きじゃなかった私だが
こちら彼ららしく、律の幸せそうな様子も見えて、満足。
嬉しかったのは、「キャスティング」とのコラボ。
ジーンとクレメンが、彼らがガードするVIPとして
名前だけですが登場しておりました。
ファンには大満足な一冊でしたが、
シリーズ読んでいないと面白さは半減、50%ですので
ご注意ください。
幸せな一冊ではあったのだが、これでシリーズお終いというのは寂しく、
同人誌でもいいのでまた彼らに会えることを期待したい!