お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
女の子向けのロマンティックバイオレンスストーリーと五百香さんがあとがきで書いているのですが、言葉の響きの甘さとは裏腹に、内容はハードバイオレンスです。
BL+怪奇のセットは、過去のJUNEを思い出させます。
流石、古参で力量のある作家様というか、現代の作家の上をいくネタをこんな昔からやっていたなんてと、改めて尊敬しました。
シリーズ物で3巻まで出ていて、その後が刊行されていません。
3巻まで読んだ所、まだ謎は残りますがここで終わってもいいかなと、一応、許せるレベルです。
輪姦、鬼畜エロ、人外の獣から強姦、触手のような尻尾責め、受けの股間に女の部分出現、特にグロスプラッタ描写がハードなので、苦手な方はご注意。
義理の従兄弟の夫の池田雪成(27)抑制攻め×高校二年・烙木芳樹(17)クール目で芯の強い健気受け
幼い頃から淫夢を見る事に悩まされてきて、ただの夢ならいいがそれは現実にも支障があって。
実際に犯されているように血が出たりもして、とにかく自分では制御が不可能。
ただの夢精とか夢だろと、軽く笑えるレベルではない。
日常生活にまで支障が出るレベルで、不眠症と貧血にも悩まされている。
保健室で淫夢を見ていた所を不良グループ達に目撃され、芳樹をヤらなくては欲情がおさまらないと思いつめられて。
幼い頃から奇妙な自分では逃れようもない物と戦っていて、母親も精神を侵された上で亡くなって、叔父夫婦の家にいる今がつかの間の夢。
孤独感と辛さに耐える唯一の生きがいで支えが恋ですが、それもまた茨道で。
好きになってはいけないと思いながらも、優しくて頼りになる従兄弟の夫に片思い中で、図書館から家までの5分にも満たない帰り道を一緒に過ごす時間を大事にしていて、ほんとに健気です。
身体が段々と自分のコントロールを離れていき、不良グループに輪姦されたことで、その均衡が破れます。
予想だにしない恐ろしい事態に、ただただ驚くばかりでした。
罪におののきながら雪成と身体を繋げあい、そして朝を迎えてからのその後の文章がとても美しくて、耽美です。
こんなに綺麗で詩的な表現があるのかと、日本語表現の美しさに惚れ惚れします。
エロ:★5 萌えるエロではなく、痛くてグロめのエロが多いです。微に入り細に入りと言う感じではなく、昔の耽美描写です。人外の獣に犯される描写有。
総合:★4 暗くて重くて濃厚でハードな読み応えで、芳樹の謎が未知なので先が気になって仕方がない話です。未完なのが残念と言う事で、評価を下げました。