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derenai neko no aishikata
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
文具会社に勤める山桜(受け)はモフ化(ストレスでケモミミとシッポが生えてくる奇病)に罹ってしまう。感染しないから出歩いても良いとは言え、ストレスがありますっと公言してるような病気になっていることを知られたくない山桜は外では必死で隠しています。
ところが、出張先のホテルで猫ミミシッポが生えてしまったところを同期の宮尾(攻め)に見られてしまう。
猫カフェに通いつめるくらい猫が大好きな宮尾はミミとシッポを触らせてほしいと頼んできます。
宮尾は自分で変態だと開き直り、猫ミミとシッポを触るため1モフ300円とか10分触り放題で15万とか1食みいくらとかお金に糸目をつけません。ミミとシッポが喜んでるからモフ化が治るかもとか適当なことを言われて、それを立てにキスしてきたりさわったり、口淫したり、素股したり、やりたい放題です。
じつは山桜の父親はすぐに騙されて借金を作ってしまうダメ人間で、その借金を返すため稼いだお金のほとんどを仕送りしていて貧乏生活をしています。
反対に宮尾は稼いだ金を使って株などでやりくりしてそれだけでやっていけるくらい稼いでいます。
猫耳シッポを触りたい放題したい宮尾は、山桜に専属にゃんこになってもらうため、一緒に暮らすようになります。
恋愛に無知な山桜は、挿入するのがセックスだと思っており何をやられても、もふもふの一環だと、受け入れています。
毎日デロデロに甘やかさせて、宮尾の事をモフ化しなくなっても触ってほしいと思うようになります。挿入もしたいと頼まれてオッケーした途端、何故かモフ化が治り、山桜はモフ化してない自分なんて触ってもらえないと出て行ってしまいます。
宮尾との生活で、お金のことを最優先していた気持ちにも変化が訪れ、直ぐにお金にならなくても相手を思い遣る気持ちが、仕事にも良い影響を及ぼしモフ化さて良かったと思えるようになります。
山桜は、天然で性的に無知なので何度も我知らず宮尾を煽ってしまうところはニヤニヤしてしまいます。素股の事をぬこぬこすると言ったり、28歳とは思えない可愛らしさです。
宮尾は新人研修の時から山桜が好きだったようで、猫カフェにはまったのも山桜が猫みたいだからという理由だし、猫耳シッポが生えたのを知った時点で絶対落としたかったんでしょうね。でも、直接言えないから猫耳シッポを触りたいと変化球を投げてやることだけやってたため誤解されてしまうんですよね。
それにしても、ダメ人間の山桜の父親、絶対儲かるなんて話に何回騙されるんだ。その度に息子を頼るなんて恥を知れっての。どうしようもなくなったら自己破産とか他に手はあるはずなのにそれもしない。ちゃんとした会社で働いているにもかかわらず、風呂もないようなところで節約しながら暮らさせて仕送りしてもらってるのに、自分はお酒も飲み、また借金を増やすなんて呆れて物も言えません。なんだかんだ言ってそれを許してる母親も最悪。
これも一種の病気だから、このバカな2人を見守り、山桜が幸せに暮らすことが一番だという宮尾の提案に大賛成です。今まで苦労した分、宮尾に甘やかされて幸せに暮らしてほしいです。
リーマンもの、28歳の同期同士。
親の借金癖のため、貧乏暮らしを余儀なくされている受けが、新型の奇病(ケモミミがはえる)にかかってしまいます。気を抜かなければ引っ込めておけるため、会社にはナイショにしているのですが、それが出張中に攻めにばれます。
攻めは実は猫が大好きで、受けのネコミミネコシッポを見て狂喜したあげく、金は払うからモフらせてくれ、と受けに懇願します。その懇願に負け、モフらせてるうちに性的な行為に移行、という流れ。
基本的には面白かったです。ツンデレなのに性的なことに疎い受けは可愛かったし、受けに「女たらし」と誤解されていた攻めも割と真面目で一途だったし、すまたを知らなかった受けが、すまたのことを「ぬこぬこってするやつ」とかいうのも萌えでした。
ただ、いくらなんでも真面目な受けくんが「にゃぁっ」とか「みゃお」とか連発するかなぁ…。ネコミミがはえたら猫っぽくなる、とかいう設定がくっついていればよかったんですが、あまりにありえなさすぎて引いた。
水瀬さん+もふもふということで、面白いに違いないとあらすじも見ずに購入しました。想像通りに、人間不信なノラ猫がだんだん飼い主に懐いて心を開いていくような様子が、キュンキュンして面白かったです。
親の借金のために一生懸命働いてきた営業マンの武虎は、人に隠していることがあって。それは、ケモミミとシッポが生える奇病に罹っていることでした。この病気には特効薬はなく、ストレスを溜めないようにすることが唯一の治療法で。気合を入れればケモミミは引っ込むんだけど、家に帰ってホッとしたりすると勝手に現れるので気の抜けない生活を気を張りながら送っていました。
そんな時に突然の出張命令が…。それも、武虎がライバル視していた同期と2人で。その同期とは、武虎とは正反対に社交的で、いつもお気に入りの女の子に貢いでる女タラシの宮尾でした。
でも、不安ながらも一緒に出張に行った際に、宮尾の営業のやり方に感心して尊敬するようになります。そんな時に、ホテルでネコミミとシッポを見られて…。焦る武虎に、猫が大好きな宮尾は、秘密にする代わりに撫でさせてほしいと言ってくるのです…。
最初は、宮尾が単なる猫好きかと思ったら、武虎に何年も片思いしていた事実が分かって(女タラシなのは、武虎の誤解でした)、キュンキュンしました。いい大人の宮尾が、武虎をサクにゃんと名付けて興奮してる姿やお金を払ってまでネコミミを撫でまわす様子も、可愛くて微笑ましかったです。
終盤、当て馬の後輩くんがいいスパイスになって、2人を素直にさせたのも萌えたし。
そんな、いつもツンツンしていた武虎が、素直になって宮尾にデレた時の可愛さは悶えるほどでした。おまけに、エッチの時に宮尾の名前を呼ぶのが、「みゃお」と猫の鳴き声のようになってるのがたまりません。
1冊で、切なくなったり、萌えたり、笑ったり、ドキドキしたりと最後までノンストップで楽しめました。ただ、子供に寄生してるような武虎の両親だけは、最後まで好きになれませんでした。