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すべてが過去だとしても、君が生きているなら、咎めたりなんかしないから。
musunde hirakanaide
作家様買いです。
挿絵が倉橋先生と知りわくわくしながら読みましたが、
わくわくするお話ではなかったですね。
どちらかと言うと暗さが強めの作品になっています。
ある日突然自分の前から消えてしまった久弥。
そんな久弥のことが好きだった律。
その気持ちは6年経っても消えることがなかったのですが
同窓会で二人は再会します。
そこからお話は動くのですが、なんだろう。
今まで私は読んだことないような作品でした。
ハッピーエンドなのですが仄暗いんですよね。
甘さはあまりなく、シリアスな部分が多かったので
読み終えた時にもっと二人の甘々なお話が読みたいと思いました。
番外編もあるようなので、そちらに甘々を期待したいと思います。
読み終えたくなくて、ゆっくりゆっくり読みました。これが作家様の二作目だったんですね〜…。先に『黄金のひとふれ』を読んでしまったけれど、あー、なぜデビュー作で挫折してしまったんだよ自分!ちゃっちゃと次にこれを読んでたら一気に落ちたんだけどなーってめちゃくちゃ後悔してます。うん、こういうのはタイミングだと思おう。
律視点で描かれる本編は、なぜ久弥がなにも言わずに突然自分の目の前から消えたのか、その理由をずっと確かめたいと思っている状態がストーリーの推進力になっています。なので、律の方が久弥に執着しているのだろうと思いきや…、終盤で久弥側の思いが明らかにされていくにつれて、さざなみのようにゾワゾワと肌が粟立つような感覚に陥り、やっぱりな〜、でもうまいな〜と惚れ惚れしました。
現在と過去を交互に織り交ぜ、二人の間に起こったできごとを読み手に少しずつ伝えてくれるんですけど、わたしは読んでいてなんなのこの可愛い子たちは!ってなってしまって、最後の最後までこの二人の醸し出す小さな箱庭のような世界に入り浸っていたいなぁと思ってしまうほどでした。
攻め受けともに20代前半くらいとまだ若いので、どちらかが高校時代の短くて濃密な時間に縛りつけられている様子にリアリティがありました。年齢設定が絶妙で、子供っぽくて純粋な受けと、死に魅せられた危うい攻めが惹かれあい、生きていく上での避難場所を互いの中に見出していく過程がゆっくりと丁寧に描かれていきます。
夏休みに二人で海に行くエピソードは、明るいのに悲しい予感を帯びていて特に印象的でした。倉橋トモ先生のイラストがピッタリ!
久弥の孤独をまるごと受けとめる律は、高校生の時からその覚悟をしていたのだろうと思えるくらい、純粋で肝の据わった子でした。作家様の受けは一見ひよわそうなのにメンタルがもの凄く逞しくて好きです。攻めの方がヘタレだったりして笑
なんの雑念もなく、ただ二人が本当の気持ちを伝え合えるまで見守るように読み進められるのって、ものすごく作り込まれているけれどそう感じさせない技術なのではないかと。文章のリズムや、地味に笑えるユーモアのセンスに作家様らしさが出ていて、読むたびになんだか癒される思いがします。
あっ、あと、猫チャン好きにはたまらないお話だと思います!
挿し絵は可愛い感じなので(表紙買いするため)そんなイメージで読み始めたら、あれ?少し重め?というのが最初の印象でした。
でも、暗くなり過ぎないような書き方を中庭先生はしますね。
軽すぎず重すぎず、ちょうどよい読後感。私は好きだなぁと思いました。
高校の時互いに惹かれあっていたのに急な離別。理由も分からず6年の月日を過ごした律の元に届いた同窓会の知らせに書かれていた参加予定者名は、離れてしまった久弥だった。
猫、紐、血縁、色々なワードを散りばめ、どう繋がっていくのか読みながら凄くドキドキしました。可愛い感じの律ですが、久弥に対しては、何だかしっかり者で、優等生の久弥は律にだけ弱い部分を見せている、そんな2人の関係だったのに、6年経って会った久弥は律を拒みます。
この理由が、誰もが少しは感じる『手に入れたいけれど、いずれ壊れるならあえて手にせず、存在だけがあるないい』
悲しいけれど、わかる気がするのです。
久弥は依存のような感じですが、律にはそれを受け入れらるまでの気持ちが、この6年で備わったのかなぁと思いました。
チャコ、律、久弥が幸せでいられるといいなぁと思う一冊です。
高校時代の恋人同士の6年ぶりの再会ものでもっとフワッとしたお話かと思いきや、攻めの気持ちがかなり重くて驚きました。
情感溢れる筆致なのでシリアスとか痛いとまでは感じないけれど、かなり攻めの心が不安定というか暗い影を宿している事が読み進めるうちにわかってきて、おおぅ……と。
6年前、何も言わずに突然消えてしまった攻め。
同窓会で再会し、いまだにお互い大事な人であるという事を確かめ合うも「好きだから自分のものにしたくない」と言う攻め。
天涯孤独の身で自分に縁のある人は全て消えてしまうと思っている攻めは、手に入れて失うくらいなら手に入れないほうがいい、どっかで生きてくれていたらいい……という結論になってしまっているんだけどそれが痛々しい。
そして自分の気持ちが重すぎると自覚しているからこそ好きだと言えないんです。
なんせ、死ぬまで一緒にいて欲しいという気持ちを「一緒に死んでほしい、好きなんだ」と表現しちゃうような攻めなので……。(心中して欲しいという訳ではない)
だから6年前に受けを手放したつもりだったけれど、受けも彼との出来事をただの思い出にはできなかった。
再会して攻めが思っていた以上に繊細で臆病ですごくややこしい男だとわかったけれど、「そんなめんどくさい久弥が好きだよ。俺の人生、ぜんぶあげる。」と言ったところが好き。
(だけど、あぁ確かにめんどくさいなと思ってしまう私がいる。)
飼い猫に関するほんわかした描写を交えつつ、「死」とか「暗い夜の川」などといった仄暗さを想像させる言葉が登場します。
そこが善良で平凡で明るい受けと、暗いものを隠すためにそつのない優等生として振る舞い続けてきた攻めという相反するキャラを織り交ぜたような感じを受けるし、明るいところと暗いところを行き来するような不安定さを生み出していました。
ついつい暗い方へ引きずられがちな攻めだけど、これからは受けと結んだ絆に引き寄せられるようにして明るい方向へと向かって欲しいなぁって思います。
それと手首癖がついてしまった受け。
一見キワモノっぽいけれど、攻めとの唯一無二の絆の証みたいな感じで良かった。
ヤンデレじゃないけど一歩間違うとヤンデレになってしまいそうな攻めが、健全でごくノーマルだった受けに与えた影響というか変えてしまったというか、この事によって受けがちょいアブノーマルになってしまったというあたりが絆と絡めていて絶妙だなと思いました。
電子。イラスト有り。
電子特別番外編が別にあります。
「むすんだ、そのあとで」
倉橋先生のラフ画あり。
受け視点
過去と現在を行き来しながら進んでいきますが、とても読みやすかったです。
6年前の夏、久弥と二人、互いの手首に紐を縛って少しだけエッチなことをした。
そして今、ビニール紐を見るたびに、またあの手に結ばれたいと思い続けている律。
同窓会で再会した久弥には、好きな人いると言います。
「大事すぎて、ずっと手も出せない」と。
もう自分じゃない誰かを好きな久弥に、あの頃みたいに「縛って欲しい」とお願いします。
そういうのが好きなんだ、変態だろ?ってわざと露悪的に。
もう序盤から切なくて胸がきゅうきゅうしてしまいました。
久弥は律への気持ちを自分の中だけで完結してしまっているし、終始、律視点で進むので感情はあまり読み取れませんが、久弥の律への気持ちを推察するとこれまたとても切ない。
久弥にとって、あの紐は、どんなに離れてしまっても律と繋がっていたい、律だけは失いたくないという思いからだったんですね。
律は思い出に出来なかったし、久弥は繋がっていたかった。
ずーっと切ない気持ちのままお互いを想ってたんです。
特別番外編「むすんだ、そのあとで」の本編後日談も良かったです。
同棲し始めた二人のお話。
河原のシーンがとても良かったです。
これから色々あるだろうけど、きっとその度に二人ここへ戻ってくるんだろうなあ。
倉橋先生のラフ画は、キャララフ2P(マロとチャコあり)とカバーラフA〜D。
どれも素敵でしたが、カバーはやっぱりDで決まりでしたね!
6年後に再開し、まだお互いに気持ちは通じ合っているはずなのにその先がない…
律はこの先ずっと二人でいたいと思っているのに、久弥はこのまま思っているだけでいいなんて…
律がとても不憫でした。
久弥のせいで紐に執着するようになってしまったのに。
「ひかる糸」は過去からその後までの久弥目線のお話です。
いなくなってしまった猫のチャコとも無事に再会できて、これからはみんなで仲良く楽しく暮らしていくのでしょう。
とても綺麗でじれったいお話でしたが、澱んでいた心が洗われました。
手を紐で結び合った表紙が印象的で、購入してみました。
律(受け)が高校の同窓会で、音信不通だった久弥(攻め)と6年振りに再会するところから、現在、過去、現在、過去と行ったり来たりしつつ、物語は進んでいきます。
高校2年生の時、同じクラスだった律と久弥。久弥は整った容姿で、成績優秀、誰にでも笑顔で接する気さくな性格の完璧な人間なのですが、律は久弥の不安定さに気づき、気になり始めます。
2人で猫を拾ったことから、急速に仲を深めていきます。
そして夏のある日、手首を縛って、つなげて、少しだけ体を重ねた日を最後に、久弥は律の前から姿を消すのです。
律は6年間、ずっと久弥を忘れられずにいました。就職したもののすぐ辞めてしまい、何にもなれずにいると自信を失っています。
あの夏の日から、律は自分で手首を縛って、一人エッチする性癖がつき、自分の職場のホームセンターで売っているビニール紐にドキドキしてしまいます。
久弥に再会してから、律は久弥を判りたいと一生懸命なのですが、久弥の気持ちはまるで掴めません。終盤までそれは続くので、正直もどかしい~!
久弥は生まれてすぐ父親を亡くし、再婚した母親と義父も事故で亡くしてしまいます。義父の両親に引き取られ、血の繋がりがない家族の中で育ってきました。こんな家庭環境が攻めの人格を作ってしまったのか…。祖父母に疎まれていたわけではなく、むしろ愛されていたのに、悲しいことです。
本編は受け視点というのもあり、終盤まで攻めの心情がまったく理解できませんでした。でも、最後の最後で攻めの気持ちが判ったとき、じわっときました。
番外編の攻め視点のお話の、後半の後日談が、ほのぼのしていてとても良かったです。
縛るプレイをしながら(笑)、今度こそ幸せになってほしいと心から思いました。
シリアスなお話でしたので、糖度は低めです。欲を言えば、もう一編、2人の甘さたっぷりのSSが欲しかったな。