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tengu to kamikakushi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
『天狗』シリーズの4冊目ですが、スピンオフなのでこれ単品でも読めます。
内容をざっくりと。スミマセン、ネタバレしてます。
大天狗が寂滅してしまい、天狗たちが山替えして行きどんどん寂れていく山のご神木から生まれた水篶。故郷を捨てられずたった一人残っていた烏天狗の空木に助けられ二人で生きてきたのですが、山と水篶を助けるため水篶が13歳の時に空木は亡くなってしまいます。
それ以降一人ぼっちで生きてきた水篶ですが、ある日迷子の男の子に出会います。5歳の冬征と名乗るその子の両親を一緒に探す水篶ですが、両親はすでに亡くなっていて。
家に帰りたくないと泣く冬征を守り2年間育てますが、人の世界に帰してあげることを決意し一旦は冬征の祖父母のもとに帰す水篶なのですが、お互い離れがたくその後もずっと寄り添って生活しています。
けれどすでに25歳になった冬征のもとに自分がいることは決して冬征のためにならないと水篶は別れを決意するのですが…。
というお話でした。
水篶が健気で可愛いのです。子どもの頃から一人ぼっち、というところでもうウルウルしてしまいました。天狗としての能力が低いため色々なものを一人で守ることができません。けれど冬征や生まれ育った山のことを守りたい気持ちは溢れていて、健気でありながら頑張る彼が非常に男らしい。
対して攻めの冬征も、子どもの頃から水篶一筋です。彼のすべてが水篶を中心に廻っていて、これまたわんこ攻めが大好物な私にドンぴしゃな攻めでした。
水篶をサポートし、天狗世界の様々なことを教えてくれるのが『天狗』シリーズの剛籟坊と雪宥の息子の六花。まだ28歳なのにナイスガイに育ってます☆
父親からは天狗としての能力やオーラを、理論整然と話を進めるところは母親から受け継いでるんでしょうか。相変わらず『筋肉好き』だったところは爆笑!君にはムキムキ筋肉も胸毛も、無理だと思うのだよ、六花くんwww
冬征の天狗になるまでの転成期間を高徳坊さまのところで過ごすことになった二人。てっきり剛籟坊のところに行くと思ったんだけどなあ…。
お猪口、もといペットボトルのふたくらいの大きさしかない水篶の能力がもう少し大きくなって、そして冬征が立派に天狗になって、この二人にも早くややこが生まれてくると良いな、と次巻を楽しみにしています。
天狗シリーズが好きだったせいか六花にばかり目が行ってしまいました。
なかなかいい男に成長しているようですね。
性格はお父さん似?でも言ってることはとんちんかんじゃ無かった。
次回は彼が主役でお願いしたいと思いました。
天狗シリーズの第4弾です。今回のカップルは愛する天狗の為25歳になるまで童貞を守り続けた人間と、天涯孤独で神通力もとても弱い天狗です。
20年前、人の立ち入らない山で迷子になっていた冬征を天狗の水篶(みすず)がみつけ助ける。冬征を両親の元へ帰そうとするが、両親は近くの木で自殺してしまっていた為やむなく水篶が彼を養うことに。それから2年後、冬征は祖父母のところで育てられることになったが、水篶を慕う彼は離れようとはしなかった。やがて、冬征は天狗になりたいと考えるようになる。
お助け天狗の六花が立派に育っていることが感慨深かったです。挿絵を見る限りでは、剛籟坊の顔つきにも似てきた様な気がしますね。強いだけじゃなくて、弱い者を助けられる優しさを持った天狗に成長して、雪宥もさぞや喜んでいることと思います。
とはいえ、水篶は力も弱く、サポート体制が整っていないので剛籟坊雪宥カップルに比べて前途多難です。
まだ続きそうな気配がするので、次巻が楽しみです。
林業作業士25歳×天狗90歳(外見は20代)。天狗である受けの山に置き去りにされた5歳の子供が、やがて成長し、受けに欲望を抱くようになる話。
受けは力の弱い天狗で、一生懸命でケナゲで寂しがりやで、すごく攻めを大事に想っています。攻めも受けが大好き。
その時点ではほのぼのな予感しかしないのですが、天狗にとっては童貞男子の精液が神通力を高める何よりのごちそう、という設定が萌えの種です。なので、力を補給する必要ができるたびにお口でいたします。大好きな攻めにフェラされる攻めの「うれしいんだけど、それ以上には進めない」という葛藤が面白くて萌えで仕方ありません。その上「天狗の精液は人間にとっては毒」という設定まであるもんですから、相互フェラさえできません。
受けだけが攻めにご奉仕する、というシチュエーションはあまり好みではないのですが、こういう設定さえあったらすごい萌えるもんだなぁ、と感心しました。あと、受けのために25歳になっても童貞を保っている攻めが、堂々としつつもちょっと恥ずかしげなのにも萌えました。
大好きな攻めにフェラされる攻めの→大好きな受けにフェラされる攻めの、の間違いです、スミマセン。
孤独な天狗の水篶(受)と、少年の頃水篶に助けられてから一途に水篶だけを想い続ける冬征(攻)の、人間だけど水篶の為に天狗に転成したい、二人で添い遂げたい為に六花に助けてもらいながら決意していく物語ですが、これは続編があるのでしょうか?
水篶の天狗らしくなく健気で、人間に近い感覚のある所や冬征の一途さ等、凄く読みどころがありました。
25まで無垢を貫き続けた冬征もあっぱれです(笑)
それにしても六花は若いのに冷静に判断でき、二人に適切なアドバイスが出来る良い天狗になっていますね。
六花の成長した姿や、今も、かかさま(雪宥)ラブなのかなぁとか、天狗としての修行は順調なのかなぁとか、主役そっちのけでそんな事ばかり考えてしまいました(笑)
水篶の天狗としての力が弱い為に、まだまだ苦労しそうな二人ですが、高尾さんがあとがきで、蓮生山での二人の様子はこういう感じかな…と書かれてあるのですが、もしかしたら続編は無いのかな?あって欲しいな。どうなんでしょうか(笑)
天狗シリーズ第4弾です
メインカップルは新しく、
前作品カップルのお子(六花)がお助け天狗として登場です!
そのお助け天狗が気になる方は前作品を読まれるといいと思います
ちなみに挿絵にも登場します(26歳の姿が見れちゃいます)
単品で読まれても問題ないと思います
受け様は90歳の天狗(まだまだ若い)で
力もものすご~~~~~~く弱いですが
心やさしく面倒見いい方です
攻め様は受け様に小さい頃、遭難しているところを助けてもらい
そして2年間、山で一緒に暮らしていた
受け様を溺愛している青年です
天狗と人間の違いで苦しみ
人間である攻め様を解放しようと、受け様は苦しみます
そして攻め様を天狗に転成するうんぬんで悩みます
最終的にはいいよに収まるのですが
その収まるまでにも、不法投棄をする人間と戦ったり
攻め様が死にかけたりしちゃいます
自分の力が小さいがために、なかなかうかくいかない受け様を
萌えながら読むことができる作品の様です
初めて高尾先生の作品を読みました。
以前に出ている天狗シリーズは読んでいなかったのですが、問題なかったです。
天狗の水篶と幼いころ水篶に助けられた冬征。
不老不死の天狗なので水篶はなんと90歳。
しかも人間(童貞)の精液が元気の源って設定がすごすぎます。
お話は家族のいない二人が、お互いを家族としても恋愛対象としても大事に思い合うという優しいお話でした。
(萌度は低いけどさらっと読める感じです)
天狗として生きていく覚悟を決めた冬征が天狗に転成するための一歩を踏み出しますが、結果は判明せず。
続編が出そうです。
「天狗」シリーズの4作目ですが、こちらはスピンオフ作品となっています。
時間軸は前作「天狗の恋初め」の20年後。
主人公は、大天狗が寂滅した後の小さな御山・荒磐岳に生まれ、ただ一人残った烏天狗にようやく育てられた弱い天狗・水篶(みすず)。
前3作、特に直前作は、大天狗の伴侶に子供が生まれその子の大きなパワーが炸裂する物語で、いわば「陽の気」が満ち溢れていた。
しかし、本作はなんとも寂しげで、悲しげで、陰の気に覆われていますね…
水篶は、無理心中の生き残りである幼い冬征(とうせい)を助けて一緒に時を過ごしてしまう。
天狗と人間の時間の過ぎ方が違うのに、知識も覚悟も足らず結果的に人間の冬征に頼る形で人間界で暮らす事になってしまった水篶。
水篶と暮らすうちに水篶に恋するようになった冬征。
冬征と水篶の将来に明るさが全く無く、その上、すでに荒れ放題の水篶の御山・荒磐岳への廃棄物不法投棄問題も加わってかなり救いのないストーリー展開。
荒れた荒磐岳は台風シーズンに山崩れの危機。
そこに現れるのが、これまでのシリーズの登場人物である「六花」です。
天狗界のサラブレッドで強い神通力を持つ六花は、弱い水篶が守れない山崩れをいとも簡単に直してしまう。
他の天狗を知らない水篶は劣等感に苛まれますが、六花は水篶と冬征を助けてくれます。
本作はとても現代日本の話と近くて、天狗の生き辛さ、人間との距離感など前作たちとはかなり色合いが違います。
天狗と共に生きる冬征をバケモノ扱いして襲う人間。
腹を刺されて死にかかる冬征に遂に愛を告げる水篶。そして自分の命の源を分ける水篶。
結局冬征と水篶にとってはハッピーエンドな展開になるのですが、明るく生命力あふれる本編3作に続いてのスピンオフがこのように悲しげな物語になるのは、読む側の勢いを削ぐ形になると思うなぁ。
高徳坊様の強い強い庇護の元で、睦みあって転成を果たして!と祈りたいです。