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futteyarukara ore ga sukidatte hakujoshiro
初読みの作者様。データを見るとどうやらデビュー作なのかな?
読後の感想は「ナンジャコリャ⁈」の一言につきる、というか…
これまで読んだことのないタイプで個性的だなぁ、という面と。
それゆえに敬遠されかねない視点や文体というか。
私自身も「いいな、面白いな」と感じるのと同じだけ「読みづらいな、変な展開だな」とも思ってしまった。
まず主人公の大学生・葉月が超ヘンな奴で…
ナルシストというか天然というか単におバカというか。
いつも一緒にいる親友の白石が自分に惚れてるに違いない、って確信していて、それが本作のタイトルの通り、白石から告白してきたら振ってやるよって妄想してる。
序盤、イケメンの俺って罪作り〜みたいなフワフワな脳内を延々読まされてて、普通にコメディ作品として読んでたんだけど……
そこからいきなりディープな展開がぶっ込まれる。
テニスサークルの合宿時に逆ナンしてきた女の子と夜会ってたら半グレにカップル狩りに遭うのです。
女の子の代わりに拉致された葉月は、薬物を使われゲイレイプ動画を撮られそうに。いや、撮られる。
ここの暴力性は読んでて物凄く怖くて、ここまでのおバカテイストが全てトんでしまった。
白石が助けに来るんだけど葉月はクスリが抜けなくて、結局白石と…
ここもセックスの描写がすごいです。
この振り幅に驚いてるうちに、また妙な脱力展開に戻るような感じになって、そこがヘンというか…
単に私が振り幅についていけなかったという事です。
私は葉月というキャラは結構嫌いなタイプでしたが、他にない個性の作品だとは感じました。
大学でモテてモテてしょうがない優征は
自分が大好きですぐ妄想に走っちゃったりアホの子全開なんですが
イタイ勘違い野郎かと言えばそうでもなく、
なかなかの気遣いさんでもあるので不快な気はしませんでした。
自分を好きなんじゃないかと親友の白石を警戒しつつ
世話を焼かれるのが心地よくて
つい頼ってしまうのも無理はないと思いました。
白石はあまり愛想がいいタイプではなく、
優征と逆なのがまたバランスとれてるんですね。
テニスサークルの夏合宿で(テニスじゃなくてビーチバレーやってるww)
ゲスな男達に襲われたのは未挿入でもちょっといただけなかった…。
ああいう奴らの○○○は切り落としたくなります!(怒)
綺麗な顔してるのも善し悪しだなぁ。
優征が後ろに薬まで使われたわりには
結構意識がしっかりしていたように思ってしまいました。
いやー…もっと前後不覚になるくらいになってしまうものなんじゃないかなと。
むしろそんな状態で白石に抱かれて欲しかったような気がしなくもないです←
白石の肌を思い出し自慰をする優征がエロかった!
お前が白石を好きなんだろうが!と、とっくにわかっているんですが
認めようとしない悪あがきは優征らしい気がしましたww
あと、何が良かったって白石がむっつりなところです。
むっつりスケベ上等。
ただ、二人の本当の出会いだったエピソードは
特に必要だと感じなかったのは私だけかもしれません。すみません。
中学から一緒だったなら
当時わかってもいいような気がしてしまったもので…。
そして、サークルは特にテニスじゃなくてもよかったような…。
あまり色々考えずに楽しむことをおススメしますww
葉月(受け)が主人公です。中学からの友人である白石(攻め)に、「早く自分を好きだと言え、そうでないと振れないだろう?!」と考えているという話です。
文章は読みやすいですし、登場人物も個性があって面白かったです。その分、桜城先生が描かれたらどんなだったのかな気になったので、部長と副部長のイラストも見たかったです!
あと腑に落ちなかったのが、葉月と白石が恋人のフリをするように部長が命じたのが「一か月だけ」ということ。一か月後に大会があるとかストーリー上の理由があるわけじゃなかったので、単に「しばらく」「葉月に彼女ができるまで」で良かったのでは?と考えると当初は色々設定があって省略したのかなぁなどと勝手に想像しました。
大学生の幼馴染カップルの明るい恋愛ストーリーがお好きな方にお勧めだと思います。ただ、葉月が複数の男達に襲われる場面があります。挿入はなかったのですけれど、個人的にはちょっと痛い場面だと感じましたので、苦手な方はご注意ください。
幼なじみの大学生同士、寡黙な男前×自分のことが大好きな優男イケメンチャラ男くん。
幼なじみでもある親友が、どうも俺のことを好きらしい。俺が魅力的すぎるから無理もない話だけど、告白してきたら振ってやれるのに、何も言ってこないから困る。…と思っている受けくんの一人称の話です。
受けくんのナルっぷりがおかしくてなかなか楽しく読んでいたのですが、そのひたすら軽いノリから一転、サークル合宿中に拉致られた受けくんの描写がかなりヘビーで、そのテンションの落差についていきがたいものを感じてしまいました。カラーが違いすぎて戸惑うし、それほどの目に遭わされて警察も介入してるのに、その後受けは捜査へ協力するとか事情聴取されることもなく、あっさり恋愛中心の軽〜い大学生活に戻ってるのも納得いかなかった。
あと、合宿中にそんな目に遭ったら普通サークルやめるだろ、と思うのにそれもなく、それどころかやめたくないあまりに部長から出された無理難題を飲んだり。えっなんで? と思います。テニスサークルなんですが、「テニスも面白くなってきたしやめたくない」って言うんだけど、あなたたちテニスなんてカケラもやってないじゃないの。合宿は海行って花火見てバーベキューやって終わりだし、サークル活動もなんかっちゃあ部室に集まるだけだし。なんでテニスサークルなのに部室にしか集まらないわけ?
その他もろもろ、説明と一貫性が足りず、突っ込みどころは満載でした。
話自体はわりと面白かったんですよねー。攻めってば俺のこと好きだろ、えっ違うの!? えーやっぱり好きなんだろ、と1人でくるくる悩んでる受けが可愛かったし、むっつりの攻めはいい味出してたし、エロシーンには萌えたし。もうちょっとラブ以外の構成に気を使ってくれればよかったな。
このページの表紙イラストが全然違うんですけどね。
だれか直したげてー。(笑)
裏表紙のあらすじが、攻がちょっとムッツリっぽい感じを受けたので(笑)レジに特攻です。
私、ムッツリ攻めが好きなの。
主人公の葉月の一人称のみの語りで進んでいきます。
現在大学生の受の葉月と攻の白石は中学からの同級生。
葉月は自他共に認める超美形でモテモテ。しかも勉強、スポーツもそつなくこなすイケメンです。
攻めの白石も葉月より2センチ身長は低いもののガッシリとしたそれなりの男前だそう。
しかし最近白石がどうも自分に気があるらしいことに葉月が気付きます。
でも、態度や手つきはどうにも自分に気があるとしか思えないのに言葉にはださないから葉月は困る。
自分はノンケのイケメンだから白石に告白されたら断る気満々なんだけど、こっちから「俺のこと好きだろう?」とは言えない。友達の仲がこわれるのも嫌なんですね。
そうやって悶々としていたら夏休みになり白石と一緒に入っているサークルの合宿に行くことに。
そこで、紆余曲折から葉月が車に拉致られて野郎達に薬を使われマワされそうになり…。
という話。
そこからはまあ大体のテンプレを辿るわけですが…。
感想としては面白いかったという方には入るんですが、最後があまりにも駆け足すぎたかな。
まず良かった点をいえば、一人称で自他共に認める美形キャラでありつつ全然イヤミっぽくないくらいライトな文章であったこと。BL小説でここまでライトってあまりないような気がします。
まさにラノベ感覚。
これがBL小説として容認されていくのかはわかりませんが新鮮だなと。
残念であったのは攻めも受けも口調が同じでどっちが喋っているのかわからないところがたまにあったとこ。
それから攻め視点が無いため攻めの白石の感情がわかりにくかったですね。
ネタバレですが、受けは二度別の男に襲われます。
一度目は攻は寡黙に受けを助け(エチはしますが)、理性的に振る舞うんですが、二度目の時はすごくキレちゃうんです。
私は読みながら「普通一度目でキレるじゃろ?」ってツッコミ入れました(笑)
でもなんとなくこの作家さんの味というか文章、嫌いではないんです。
最後が駆け足で終わった感があるし、ツッコミ所もあるんですが、初めての文庫だそうなので、私は次回に是非期待させてもらいたいと思い、中立だけど萌評価にさせてもらいました。