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ai wo moratte
目線を変えて、番外編です。
物語の主人公は、冴木に憧れていたけれど、とんでもないことをしでかして、冴木に背を向けられてしまったホストの加賀。
尊敬して、信頼していた冴木に見捨てられて、ホストとしてのやる気も失って、ただだらだらと日々を過ごしていた加賀は、行きつけのバーのオーナー羽村に「ホスト」という仕事を馬鹿にされる。
プライドの高い加賀は、売り言葉に買い言葉で、プロのホストとして羽村を接待することになるが、完敗してしまう。
そして、追い打ちをかけるかのように身体でのサービスを求められて……?
意地っ張りなホストと、素直になれない大人の恋愛……といったお話。
加賀は冴木に惚れていたが故に、ホストとしての仕事を誇りに思っていたし、冴木を盲目的に慕っていた。
けれど、羽村の言葉で加賀が見ていたものが、自分のフィルターを通して見ていたのだ、と徐々に分からされていくというような感じで物語は進んでいきます。
どちらかというと、年の功というか、羽村の言うことが正しいような感じで物語が進んでいくんですが。
個人的には、加賀みたいにきれい事があってもいいじゃない、と思わないこともないです。
そもそも「夢」なんだからさ。
でも、まぁ、お金を取っているのは厳然たる事実ですけどね。
あんまり、ホストの人と話したこともないし、ホストクラブにも行ったことがないから、どうするのが本当は正しいのかよくわからないですけど、その結論で二人が幸せなんだったら、それも有りなんだろうな、ということにしておきます。
大人な羽村に加賀が振り回されている、ように見えて実は振り回されているのは羽村だったのかもしれません。
青年が、一回り大きくなれるような恋愛のお話でした。