ひ・み・つ・の保健室

足りないものがある

いかにもキュルルン☆な性別受けのカワイイ新入生が、恋を自覚するまで。
間に挟まれた保険医が損というか、可哀想でした。

生徒会長・鷹司修一 俺様攻め×高校一年生・水瀬聖(16)天然受け
聖の頭にサッカーボールがぶつかって、保健室に運びこまれる。
優しくて綺麗な保険医の篠原を見ていると、顔が赤くなってドキドキする。
入学式の時からずっと聖の事を好きだった鷹司は告白して手に入れようと画策するが、泣きながら逃げられて。
篠原の車に乗られて、逃げられてしまう。

恋愛は自由だと思うのに、生徒会長で偉い鷹司が学園を仕切っていて、誰も聖に近づけない。
設定の使い方が上手ければ納得出来るのですが、まだ恋人でもないのに保険医に近寄るなと牽制するとか、攻めの勝手気ままが受け入れられなかったです。
鷹司には憧れだけでそういう気持ちはないと言って、保険医の篠原と流されるままにＢまでいくのですが、篠原の雰囲気が変わって怖い所を見せたら拒絶して、鷹司が本当は好きだったと自覚するとか、受けの感情の移り変わりがわかりにくかったです。
篠原がずっと優しかったら篠原の方に流されていたハズで、展開が謎過ぎました。

鷹司との初Ｈシーンの描写にも、違和感を感じました。
消毒液で受けの内部を消毒するシーンがあるのですが、染みて物凄く痛い気がします。メンソレータムなんてたっぷりぬりこめたら、ひりひりしてＨ所ではない気が。
そこが気にかかって、しょうがなかったです。
上手くいってからは保険医に苦笑されながら、保健室でやりまくり。
萎えるとしか、言いようがなかったです。

雅桃子さんの話はあらすじと煽りに惹かれて読む時があるのですが、萌え！という激しい感情があまり湧いてこないです。
男同士の葛藤もなくあまりにもスムーズに恋愛が進み、くっついてからはどこだろうとヤリまくりな展開が受け入れられないのかもしれません。
作者様だけが楽しんで書いているという感じで、読者が置いてきぼりな感じがあります。
山あり、谷あり、切なさありな展開が好きです。

エロ：★３　保健室でＨ
総合：★１　突き抜けるならとことんまで突き抜けないと、トンデモ系は面白くないです。