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攻めのは呆れてしまうところがあります。
幼いころの受けが夜の怖さに耐えかねて部屋を訪ねると冷たく追い返します。その理由が震えている受けが可愛くて犯罪者になってしまいそうだったから。「テディベアよりも自分を頼りにしてほしい」ってどの口が言うんでしょうか。
冷たくしていたのは理由がありすべては主人公のためだった、っていうは創作の王道ですが、これは少し自分勝手に見えます。この時受けは幼児、寂しい生活の中頼りのテディベアを紛失し、攻めに上記の台詞を言われた直後です。さっそく頼ろうとした途端にこの大人げない手のひら返し。受けが傷つくのも反発心を持つのも当然だと思います。
欲情は好意の表現でもありますが、時と場合を考えなければただの空気の読めない奴になってしまうのではないでしょうか。
その一点を除けば買ってよかったと思える一冊でした。
受けがとにかく可愛いです。