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futago no kumotsu
3P!ですが、ネタバレせずに
あらすじを書くのは至難の技かも…
いや、でも作品のタイトルで
既にネタバレしてるからいいのかな?
ダークでミステリアスな3Pモノです。
新入社員の和貴(受け)は
社長の桐生(攻め)に社長秘書に抜擢される。
知的で優しい桐生に惹かれていく和貴だが
日によって桐生が別人のように見えることがあり……
猫を2匹拾ってはいけないとの警告、
社長に捨てられたという男の忠告…
謎めいた様々なシーンに、
サスペンスを読んでいるような緊張感があります。
好青年だった和貴が、女のように抱かれる快感の虜になり、やがて『お仕置き』されたくてわざと別の男を誘惑するような淫乱受けに堕ちていく…。
闇オチとも言えるようなラストですが
和貴本人が幸せそうなので悲壮感はありません。
このように急激に変化する和貴ですが
身体で懐柔されていく描写に説得力があるため
展開にさほど無理を感じさせません。
中盤あたりから畳み掛けてくる
エロシーンは本当にねちっこくて、
「淫乱ちん●」「ケツま●」など
伏せ字を使った言葉攻めは逆にエロく感じますし、
ラストの「らめぇぇぇ」に至っては
一周してちょっと面白かったですが
とにかくエロエロです。
攻めの正体という「謎」自体より
それが明かされるまでのミステリアスな雰囲気や
受けの堕ちていく過程に
読みごたえを感じる一冊でした。
謎というほどではないですが、冒頭では秘密にされている部分のネタバレを含んで書いておりますので、ご注意お願いします。
水戸泉さんの本は帯にも書かれていましたが、花丸blackレーベルだとヤンデレ攻めが多く、作者さん本人もそろそろ病んでない攻めが書きたいと書かれていましたが今回も非常に病んだお話です。
ですがこの方の作品って、最初は主導権を持っている攻めのほうが病んでいるけど、最終的に巻き込まれる受けがより病んで反対に攻めを飲み込んでいく…というものが多いように思います。
私はこの、最初はまともな思考を持っていたはずの受け側のほうの思考の移り変わっていく様子をいつも楽しんで読ませて頂いております。
本当にこういうお話を書かせると上手い作家さんだと思います。
このお話は受けに対して攻めが二人(双子)です。
ですが、普通の双子と違い、彼らは同一人物です。
家の事情で出生届が一枚しか出されず、名前も一つしかありません。
学校も外出も交替で、今まで誰にも気付かれなかった彼らを主人公の和貴だけが見分けます。
和貴はハッテン場で会った冬至が、自分の勤める会社の社長と知り、口止めに解雇されるかと思いきや、彼の秘書に任命されます。
四六時中一緒にいるうちに恋心が芽生えていく。
その様子はピュアっていってもいいくらい、きゅんとしました。
恋人になるまでは純粋な可愛い恋愛ものです。
でも冬至が実は二人いると知ってから展開は変わっていきます。どっちかがいい、わるいでなく、二人は同じ人だということを強要されるけど、同じとは思えない。和貴は二人に名前をつけて区別します。
別々にするシーンもあるし、3Pのシーンもあります。
すごくえろいお話なので、単にえろ目的で読んでも楽しいです。
病んだ執着を持ってるというだけで、内容が辛くて悲しいというようなお話でもありません。
最初は双子の関係を異常だと言っていた和貴の心情の変化はとてもおもしろかったです。
しかしかなり大手の会社の社長ということなのですが、どんどんこの恋愛が仕事にまで食い込んでるので、いくらなんでもそれはまずいのでは~、と思うシーンも何度もあります。
終わり方は、当人たちはとても幸せそうです。
このレーベルでこの作者さんだから…と期待していた通りで楽しめた1冊でした。
帯に「ヤンデレエロスの鬼才・水戸泉が描く、濃厚双子攻ダークピュアラブ!」という紹介文があり、そうだっけ…あまり水戸泉さんにそういうイメージ無いけどなぁ…と思いながらページを捲りました。
表紙イラストと帯の紹介文でバレバレですが、双子攻×翻弄される淫乱受の3P展開なお話です。一人の人間として生きる双子という設定は面白いと思ったのですが、そんな衝撃的な秘密を抱える二人に傾倒していく和貴の人となりというか心理描写がどうも稚拙に思えて、最後までキャラクターを掴みきれませんでした。背徳感だか罪悪感だか分からない自己嫌悪を感じていたかと思えば、次のページではあっさり絆されて盛大に喘ぎまくるとか、なんかもう本当に双子の玩具以外の何者でもないじゃないか…と。ところでバスケの先輩の話は結局、何が言いたかったんだろう。
セックスシーンはAV系のエロエロてんこ盛りです。この作者さんはこういうシリアスな作品でもピー音代わりの伏字を使うんですね…。コメディーならギリギリ笑えたけれど、私は萎えてしまいました。