密約のディール

mitsuyaku no deal

密約のディール
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神22
  • 萌×253
  • 萌21
  • 中立4
  • しゅみじゃない5

--

レビュー数
17
得点
389
評価数
105
平均
3.8 / 5
神率
21%
著者
英田サキ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
円陣闇丸 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
価格
¥870(税抜)  
ISBN
9784344834064

あらすじ

次期社長として順調な人生を送っていた水城だが、ある理由から大嫌いな相手、同級生の鴻上の愛人にならざるを得なくなり…。

3月27日発売⇒4月30日発売⇒5月29日発売 

表題作密約のディール

鴻上拓真、32歳、外資系ファンドBCM日本法人代表
水城冬樹、32歳、東栄電工社長

レビュー投稿数17

なぜBLは愛人契約を結びがちなのか?

何度も手にとってはあらすじに折れて読めませんでした。
愛人ものね…、きっと辛くて苦しくて…と。

読み始めてみると、不幸要素がてんこ盛りで。あの高校3年生の一年間が一番人生でキラキラしてたんだろうなあ。それなのに、なんてこった…と。

だけどそのまま読み進めると、あれ?もしかして?な予感がひしひしとわいて、それを確かめたい欲にかられて。

かつての友達と会社をかけての愛人やら奴隷契約。BLにありがちですよね。
はぁ〜。わかっちゃいてもしんどいですわ。いや萌えどころなんでしょうけど。
きっと好きだからに決まってるんですけど。
人生の半分近く損してるよ。これからはお幸せに。

0

安心して読めてしまう

なんという王道!!って思ってこちらにきたら、すでに皆さんがそのように称賛されていて、タイトル悩んでしまいました。そうですね、これが”THE”ってやつでした。裏切らないやつです。

企業買収のお仕事もの&高校の同級生再会ものです。そこに、受けさんが被害にあったある事件が絡んで…っていうところが、とても英田先生らしいな〜って思いました。お互いに誤解と特別な感情を抱えたまま長い年月別れていて因縁めいた再会しちゃう、もうこれワクワクしますよね。”誤解”がいいスパイスになってます。展開としては、なんとなく予想できるんですが、それでも中盤以降はハラハラしてページを捲る指を急いてしまいました。

クールビューティーと仇名された美貌の受けさんなんですけど、ちゃんと男前なのがいいんですよね。男前と男前が対等に渡り合うからイイんです(そこに円陣先生の素敵なイラスト!)。そして、すけべはさすがの官能み。表面的には愛人だから嫌いだけど抱かせてやってんだよ!的な体でいて、実はめちゃくちゃ意識している相手だからこそ感じてしまう快感があるみたいな複雑な心理描写がなんともいえませんでした。

0

王道

目新しさもないけど、は?!みたいなツッコミどころもなく、BLのお手本のような作品だなーって思いました。

傲慢俺様攻め×強気美人受けによる誤解とすれ違い、そして再会という王道。


「TOBを1ヶ月待つかわりに、俺の愛人になれ」と言い放ち傲慢な言動はするものの、本当に受けが嫌がることは避けたりして完全な悪者になりきれない攻めの様子に萌えました。
受けに心底惚れてるんだなーというのがなんか見え隠れするので。

二人がすれ違うきっかけとなった出来事も、絶対に攻めの仕業ではないとわかるだけに、あぁ〜そこで言っちゃいなよ!そしたら誤解が解けるのに!!と焦れ焦れさせられました。

それにしてもあの同級生、立派な犯罪者だわ。
これ以上あいつには関わりたくないということで、二人は制裁しないんですよね。
だから二人に代わって、天から大きな罰がくだりますよーに!

1

企業買収もの

新しく外から社長に就任した冬樹だが、前社長の孫。
母方の祖父だが、母は父親の愛人で、今の母親は後妻で実子の弟も存在するという実は不遇な立場。
拓真は高校の同級生であり、ファンドのやり手支社長。

ふたりは高校の寮で同室だったが、思いは口にしなかったものの実は相思相愛だった。ところが卒業直前に冬樹はレイプされて絶縁してしまうことに。(ひどいシーンは無いので地雷にはならないと思いますが)

冬樹の祖父から引き継いだ会社が買収劇に巻き込まれて、拓真の愛人になるところから二人の関係が進展します。レイプされた過去を引き摺りながらも忘れていた、忘れ去ったはずなのに好意を抱き始めてしまう冬樹。拓真も口や仕事では憎まれるような言動なのに、好意が透けて見える。

さすが英田サキさんの文章は読みやすくわかりやすい。
大人なカップルのお話はうまいです。

最後はハッピーエンドなので安心して読めます。

0

う~ん……BLだなあっていう

すれ違いが根底に流れ続けているお話。学生時代の淡い恋から再会、仕事上の敵対関係から愛人契約とベタ設定を盛り込んでおり、BLだなあという感じ。過去に関係がこじれた原因を相手にぶつければ終わってしまう話で、捻りがなく物足りなかった。

会社や株式関係の話はとても読者に親切。専門系の説明部分に校閲不足と誤字脱字が見られるのもBLだなあとなりつつ、きっちり書かれた背景に納得しながら読み進める。すると始まる公私混同「愛人になれ」……うん、BL。
今作はBL描写が多めなのにお仕事部分も詳細で、悪い意味で落差を浮き上がらせていたように思う。大勢の社員を抱えた会社を背負う社長が私情で何やってんだろうと思ってしまう。やりとりの子供っぽさに心置きなく萌えられない。

冬樹の不幸な生い立ちは性格にあまり反映されていない。反骨精神がものすごいとか空気を読み過ぎるといったことはなく、ささやかに認められたいと願ったり言いたいことは言ったりと、特に歪みはなさそう。これは祖父のおかげってことなのかな。

鴻上は誤解があったのは仕方なくても、もう少し隙というか、うっかり見せる可愛げのようなものが欲しかった。冬樹が惹かれていく心理描写がいくら丁寧でも、現在の鴻上の魅力が薄くて共感し辛い。
この時点では、鴻上は冬樹にとって酷いことをした相手なわけで、過去に好きだった想いを全てリセットしてもなお惹かれる何かがあると良かった。好みの問題かもだけど。

誤解は最後の最後でやっと解ける。ここまで引っ張るなら相当なバレ方を期待していたのにとても地味。早めにバレてもう一捻り展開があるか、最後まで引っ張るなら派手な演出が欲しい。一言言えば解決なのに!というもどかしさが二百ページ分も溜まっており、これを解消させるにはちょっと足りなかった。

とはいえ父親の件以外はすっきりできて良かったし、終わり方も好き。
印象に残ったのは、序盤で冬樹が屈辱を感じたり悔しくても抗えなかったりするシーンの心理描写。書き慣れた安定感があり、読み応えを感じた。

関係ないが、ちょろっと別のラノベを読んだら、ここで英田さんならこういう例と蘊蓄を入れて説明に肉付けしていくなあと具体的な文章まで浮かんでしまい、書き方の癖に気付いた。説得力の持たせ方が好みで、だから安心して読めるんだなあと思った。

0

サスペンスを含む経済をテーマにした相思相愛もの

株式のMAやBCMに絡む相場のシテ操作のさわりが書かれていて面白かった。

あとがきが面白くて、
株取引を調べたけれどややこしいので、愛し合う場面を引き延ばして頁調整したそうです。

鴻上は、「傲慢でも、惚れた相手を傷つけたくない男の純情」で、冬樹は「憎いと言いながら、気になる鴻上に振り回される。」
二人の障害を作る工作をして、ずっと冬樹を騙していた卑怯者の正体が分かる。
誤解が解けると、二人は一気に相思相愛に。冬樹は愛に溺れてしまうタイプだったのか・・呆然。

続篇が無いのが、残念。
英田先生の構成は、とても読みやすい。

---
▶用語:事業継続マネジメント
BCP(事業継続計画)
BCM(事業継続マネジメント)
BCMS(事業継続マネジメントシステム)

▶鴻上が、本社と前任者の指示で仕掛けようとした方法は、仕手株 (してかぶ)・・これは現在日本では「違法」です。
発行済み株式数の少ない小型株で、題量に投機的売買を行う相場操縦の一種(英語のen:Market manipulationに相当)

3

お仕事<BL

「再開モノ」「強気受け」とあらすじから好みのキーワードがちらほら出てきていたので読んでみました。初英田さんです。
最初登場人物たちの家系がややこしく、話を追うのが大変でしたが、お互いの感情が盛り上がってからはあっという間ですね。ラブの点では先が読めるっていえば読めるんですが、TOBなどお仕事BL的な面では結構がっつり描かれるのでぼーっとできません。話を追ううちにいつの間にか株の知識が着いていたりします。

ただ、やはりあくまでBLですから。仕事よりはラブ優先ですね。特に攻さん。受が可愛くて可愛くて仕方ないんだろうなーっていうのがこの本の半分以上に浸み込んでいます。受さんもけっこうなメンタル男前でズバズバ言いながらも、ぐずぐずにされちゃう系で好みでした。

テーマ的にはそれほど目新しくないですが、癖も強すぎず、無駄のないバランスの良いBL的BLでした。

2

再会愛

名門全寮制私立高校で、受け水城と攻め鴻上は三年生の時に一年間同室で親友になります。
卒業間際の夜、鴻上に水城は乱暴されそのままけんか別れに。
同窓会で14年ぶりに再会して、水城は祖父の会社の東栄電工を継いで社長に。鴻上は外資系ファンド会社の日本支社長でなっていました。
そして東栄電工が鴻上のファンド会社に買収を仕掛けられてしまいます。祖父の余命がいくばくかもないので水城はTOBを仕掛けるのを待ってくれと嘆願に鴻上のところに行くと、じゃあ待ってやるけれど一カ月愛人になれと…
鴻上は愛人になるからには同居しろとか、水城がすごく嫌がるから最初から挿入のHをしないとか無茶なことを強いている割には優しくて、そこには水城への恋心が胸の奥底から消せないって感じです。
水城は身体の関係が深まると心もだんだん心開いて「実はね家庭環境が複雑でね…」とだんだん二人の心の距離も縮まっていくようです。

TOBの攻防のくだりはわかりやすくリアリティがあったと思います。
最後のオチが…あーそうくるんだと最後まで解らなかったです。

2

じれじれしつつも、萌v

他の皆様がレビューしていらっしゃるように、
まさしく王道展開なのですが、
そこを飽きさせずに最後まで気持ちよく読ませてくれるのは
さすが英田さんです!

最初に簡単にオチまで見えてしまいましたが、
どこでその誤解が解けるのかなと……
ほら、そこで言っちゃいなよ!そしたら誤解が解けるからぁ!
……と、何度思ったことか(笑)

確かに英田さんにしては、そのシーンが多かった気がしますが、
丁寧に最中の心情が描かれていて、さすがだなと。

鴻上は男らしくカッコよく、冬樹は凛々しくかっこいい。
とにかく気持ちよく最後までBLを楽しめる一冊です。

1

BLらしい英田作品

英田さん作品はハードボイルド作品ばかり読んでたので新鮮でした。
すごくBLらしくて萌えましたし、
でもやっぱりお仕事の堅い部分も面白い。

高校の寮で同室で穂香に恋心を抱いていた同志のお話。
そのままだったらただのいいお話だったはずなのに
卒業間近のある出来事をきっかけに二人にはわだかまりがあり…

若い頃のあのシーンはイチャイチャして
ドキドキさせられた後にひでぇ!!の一言。
流血したしね…。

なので、愛人になったあとは超優しい攻めにも
ずっと疑いの目を向けていた私。ごめんなさい。

あの出来事以外にも、お互いの事を知らな過ぎて
誤解がいっぱいあり、それがなくなった後の
ラブラブは最高でした。

しかしあの友達面した奴は許せなくて
胸糞悪すぎました。
ギャフンと言わせたい。(死語)

2

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