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long gain
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
コロラド州で生まれ育ったジャレドとオクラホマから越してきたマットの恋。 小さな街でゲイに好意的ではない人達もいる中で出会った2人。とにかくマットが自分の気持ちを認められなくて辛かった…けれどもジャレドの中にある不安も根深くてそこですれ違うんだよね 海外のM/M小説やっぱり大好きだな。 2人の葛藤とお互いの気持ちをぶつけ合うシーン、しんどいけど好きでした。 話の展開はまったくちがうけどブロークバックマウンテン(映画)を思い出した私。大自然の中での2人のデート良かった。
マット~この"腹黒くていやな野郎"!!!!!
唯一無二相思相愛なのに!!
居心地がよく、離れがたい存在なのに!
どうしようもなく惹かれてるのに認められないマットと
それを見守るしかないジャレドの
友情を大事にしたい、でも踏み込みたい踏み込めれないって関係がすんごくじれじれした。
ユーモアたっぷり爽やかな2人の友情が尊い分、恋愛への葛藤にぎゅっとなる。
M/Mならではの語り口調や軽快な掛け合いも心地よく、
家族の優しさにじーんと来たり、生きづらさにぐぐっとなったり…
マットは陥落しないんじゃ…ってくらい頑ななのに
無意識にジャレドの髪をいじっちゃうところがたまらなく可愛いいい!!
行動と見せかけの気持ちが合わず、混乱しちゃうのとか。
それはないだろ~~~と掴みかかりたくなるけど、マットも苦しい。
無理強いせずに距離を測ってたジャレド、どうしようもなくなったジャレドもせつない。
日常でぶつかり合って分かち合って、じっくり関係を築いてくのが良かった。
男前なマットの何が可愛いって
兜合わせがお気に入りなのも可愛い。多幸感いっぱい。
兜合わせで満足してるのは可愛いなぁと思う反面、
ボトムなのかトップなのかを気にする姿と合わせて
これまでしてはいけないことと自分を思い込ませてた分、
アナルセックスに抵抗があるからとも感じられ複雑。
染みついた価値観をなかなか崩せないマット…苦しい。
でも、未開のことすぎて本当にジャレドが満足しているのか
気持ち良いのか不安になるは愛ですね。
そこから、ジャレドの気遣いと巧みさで経験してみたら
マットの価値観が一変!!ってのが悶えた!
身をもって実感して、すごく気持ち良いから、
気持ち良いことしてあげたい、してもらいたいって!!!
お互い求め合って与え合うリバ大好き!!!
心も体も屈強なマットが身を預けて、悶える…最高でした。
ジャレドはジャレドで、男前でキュ~~~ト!
いちいち反応が可愛い。負けん気が強いとこ、
無理じいせず待ってるけど、押すとこは押す。
カラっとしてるようで実は臆病なところもあり…
頑なだったマットの変化にたじたじなジャレド。
可愛さと葛藤具合が絶妙。ジャレドも懸命に生きてきたんだな…
その葛藤をほぐすお母さんの言葉が温かく、
男前度が上がったマットによって前に進めて世界が広がる。良い関係です。
自分の気持ちと折り合いがついてからのマットは
男前度が爆上がりして逞しさ増してるのに、まだまだ不安もあり、
そんな時にジャレドに「きみは正しい」という言葉を求めるのは可愛かったり…
ジャレドの一言が強い力になっているのを感じられる。
その言葉を得るためのお決まりのやりとりや、
親友の延長線な関係がすごく好き!
パッと見は特別な親友なのに、あれ?って距離感。
マットもジャレドも強くて明るくて頑固なとこもあって
それを認め合って、大好きなのが伝わってくる。
とっても幸せな気持ちになりました!!!
原作者さんのHPのSS(AtoZの後の話)もすごくすごくすごく良かったです。
マットの無骨だけど真っすぐジャレド大好きなとこ…良い。
マットとジャレドの関係ってなんて素敵なんだか…幸せいっぱい胸いっぱい。
2人を延々と見守りたいので、原書を全て翻訳出版してほしいです。
M/Mにはあまりない可愛らしいイラストで、表紙挿絵ともに楽しみました。ただ、内容としては恋愛よりゲイの葛藤がテーマになっているようで思ったのと違ったかな、と。最近のBLにはあまりない要素なので新鮮でしたが、いつの時代?というレベルの保守的な登場人物が目立つことは否めません。私自身が田舎の保守的な雰囲気が嫌いで東京に出てきた人間なので、この辺りは「わかる!」と思いながら読み進めましたが、昨今の情勢を見るとかなり時代遅れだなという印象を受けます。
他にも恋愛要素が少なかった一因として、ジャレドとマットは言葉が少ないので、喧嘩している以外に感情的にならないように思いました。その分リジー(ジャレドの兄ブライアンの奥さん)が良いキャラでした。ジャレドとの家族愛が描かれるシーンはほっこりします。
また、ジャレドのお母さんもコメントが的確です。お母さんの登場シーンはすごく少ないのですが、マットとジャレドがすれ違ってしまった時に名言を残してきます。(Kindle で読んだのですが皆さんのハイライトがすごかった笑 もはやロマンス小説というより人生の指南書?)
ちなみにベッドシーンの割合もそこそこあったのですが、肝心なところで邪魔が入り(電話が鳴ったり、事件が起きたり)して最後まで楽しめなかったりするのが残念でした。一回なら気にならないのですが2回3回と来ると少しくどいかなという印象です。もう少しピロートークを掘り下げて欲しかったな。話としては面白いのですが、もう少し事件と恋愛のメリハリがあった方がいいかなと思い、この評価にさせていただきました。
とある町で出会った男二人が友達となり、孤独をうめていくお話。
30代でもこういうお友達ができるって、純粋に凄いと思いました。
自称ストレートな攻めとオープンなゲイ受け…。
受けは攻めに惹かれていますが、攻めは男同士のもしもを否定してくるので、自分の願う通りにならないと分かっていても友情は続く。
明るい片想い部分は読みやすかったです。
だからといって確率0%というわけでもなく、もしかしたら?と思える微妙な距離関係も楽しめます。
フィクションでこんなにプライベートな時間を楽しんでいる警官も珍しい気がする。(私が読んできたものは大体仕事に追われていた)
ゲイであること、そう見られることなど周りの目も感じる作品で、一種のリアリティがあった気がします。
そこを突き詰めたい人にはいいかも。
ただ個人的には思ったよりも自分がオープンな受けを好きじゃないような気がしました。
世間の目を気にして自分の気持ちに蓋をしたいのに、内からどんどん溢れてきてしまう。苦しみつつも恋に溺れる男が好きなんだと思う、うん。
受けが攻めの肩をマッサージしてあげるシーンは可愛かった。
まだそういう関係ではないので、受けの前で肌を見せるのに抵抗があったり。
そこの文に、タフガイ(攻め)を「ベイビー」呼ばわりして、こちらの思い通りに何かをやらせることほど気持ちいいものはない、ってあって、わっっっっかる!!となりました。多分一番私が盛り上がったとこかも(笑)
また最中の「1センチでも動いたら、俺はもうだめだ」って台詞が凄く可愛かった!
特に好み要素のある攻め受けではなかったのですが、最後まで普通に読めました。
自分たちの関係に向き合い共に歩く方向性を定めて愛し合っていく、ってなかなか勇気がないとできないことですよね。それだけ真剣ってことで。
日本だと大体BがLする前提の約束されし愛、って印象が強かったので、これはこれで新鮮であり心くすぐられました。
一晩で読んでしまいました。もっとゆっくりじっくり読みたいのに、面白くてどんどん読み進められてしまうものだからもどかしいです。前半後半で2巻にしてもいい濃い内容を1巻にうまいこと収めています。
分かり合えない人もいますけど(マットの父親とか)、周りの人が優しくて、無用に傷つけられることのないお話だったのも嬉しい。
前半は警察官であるマットが自分を受け入れるターン、後半はゲイであるジャレドがマットと社会を受け入れるターンでした。
リバがしっかりあるだけあって、どちらかがリードしているというよりは一緒に前に進もうとしている印象が強い2人です。まぁ、"マットは正しい"んですけど!
神の話やマットの生き様に、作者の思考が透けて見えるのが面白いです。何冊かモノクローム・ロマンス文庫で翻訳モノを読んで思いましたが、海外の作品は実物の俳優やスポーツチーム名を出すことにあまり抵抗がないようで、日本との違いを感じます。
兄は結婚を決意したリジーときたほどの場所、キャンプ地に、ジャレドは早々にマットを連れてきてるところがなんとも可愛い。浮かれてるな〜
読後に見るタイトル…実はなんともエロティックな笑
萌2〜神
海外BL長編。
コロラドのコーダという町に赴任してきた警官と、町で家業を継いでいるゲイが出会う。
会った最初から気が合って楽しく過ごすが、小さな町ではゲイは差別にさらされている。
特に警官という職業では、ゲイのジャレドの店に出入りするだけで色々噂され…
警官のマットは、はじめ自分は断じてストレートだ、と予防線を張っている。
だけど潜在的にゲイだったのでしょうね…ジャレドといると楽しい、ジャレドと話すと面白い、ジャレドとだと自分に自然でいられる…だから苦しみながらもジャレドに惹かれる自分を認めていく。
海外BLは、日本のBLに比べて「家族」との関係性が重いですよね。
ゲイである事と家族の一員である事がいつも絡み合っている。
ジャレドは、家族からは認められているけれど、町では浮いている。だから学位を持っていても教員になれない。
一方マットは職場も家族もホモフォビアでがんじがらめ。それでもジャレドへの想いが上回って周囲にカミングアウトしようとしている。
するとジャレドの方が怖気づくのです。
その事でギクシャクする2人。この時の喧嘩シーンは読み応えがありましたね〜。
自分を恥じているのはお前だ。お前は臆病だ!
この言葉には深くえぐられました。
性的マイノリティで「ある」こと、マイノリティに「なる」こと、恋を得ること、何かを捨て何かを打ち破ること。
それらがリアルに綴られています。
あ、もちろんHシーンは素敵です。マットの好みは兜合わせ。ジャレドをいつもボトム扱いするのが嫌なのです。2人が同じだけ良くなりたい、という気持ちが強い。
そして海外BLではよくあるリバ描写。
私はリバ大好きなのでこれは本当に嬉しい。本作のリバも自然です。
マットはジャレドを愛している。だからジャレドにファックされたい。ジャレドがされている時にどう感じるのか知りたい。そういう気持ちなのです。
そしてしてみた結果…ボトムの方が好きだった、らしい。ムフフ。
イラストはすっきりとした美形系。私の好みとしてはもう少しガッチリ、漢系の方が良かったかも。
やはり翻訳物は独特だなあ。子供のころから割と苦手でして。
でも訳の人は多分かなり忠実に訳してるような気がするんです。
だから原文の作りがやはりお国柄で違うって事なんでしょうね。
きっと国が違う、文化が違う、宗教が違う、環境が違う、で思考のプロセスが違うんだよな~。
日本だったら リンゴ→赤い→信号、なんて連想を飛ばすところ、アップル→ジョブズ→アメリカンドリーム、ってぐらい言葉の意味の受け取り方が違うんだろうなって事です(この例えが的確かどうかイマイチ自信がないのですが)。
だから読んでいて、なんでそういう思考の展開になるのだ、異文化だなあとしみじみしてしまい、純粋に物語に入り込めたかどうか判断出来ない。
自立を守る=自由を守る事になるってのが一番よく分からんかった。いやよく考えればわかるんだけど、ツーと言えばカー並みに一瞬で響いて展開したので、そういう思考回路持ってないよー!と困りまして(自分だったら自立→責任とかに流れる気がする)。まあそれが楽しくなかったと言えば嘘になるので結果オーライですがね。
あと自分自身に、「オーケイ、ジャレド、大したことない、落ち着くんだ」みたいに暗示かけてる所「アメリカ映画でよく見る!」と浮かれました。育つ過程で周りの人間の行動で学習してこういう事するようになるんだろうな。
比べて日本の文章は非常にウエットで装飾多めだな、と改めて感じました。日本人には日本の文章が合うのは仕方ない事よね。
なかなか読み応えがありました。人と人との関係に重点を置いた作品で、サスペンスでもラブロマンスでもないですが、映画を見るようなストーリーで最後まであきさせませんでした。
舞台は片田舎。ゲイの主人公、ジャレドはカムアウトしていて、自分の仕事もあり自分の人生を生きている。けれど決まった相手はいない。
一方、マットはこの街にやってきた警官。自分がゲイだとは思っていません。やはり、モノクロームでよく見られるのは、警官という職業に就いている人がゲイを隠して生きることの葛藤です。アメリカではよほど重大なシチュエーションなのでしょう。今作でもその例に漏れず、葛藤が描かれますが、その前に本人すら自覚していないというプロセスがあります。この辺りが他と一線を画す描写。
マットとジャレドは気の置けない親友になりますが、二人の時間が増えるにつれ、それ以上の感情が芽生えます。なかなか素直に慣れないマット。女性とデートしたり関係を持ちますが、非常に葛藤します。
一方ジャレドは、カムアウトしてはいますが、個人塾として子供達に数学を教えていますが、親たちの偏見から邪魔されたりします。しかし実績と、子供達が見方になり、やがては教師の道がひらけます。
それぞれの苦悩を経て、ようやく自分に嘘のない生き方にたどり着いた二人。気持ちの良いエンドでした。
初めてモノクローム文庫を読みました。ファンタジー的な日本のBL小説と比べて、よりリアル
なゲイ事情も入るという事で若干不安も有りましたが、思いっ切りはまってしまいました。
自然に恵まれた コリーダという街での日常の中で、一組のカップルが出来上がるまでの過程が丁寧に魅力的に描かれています。ゲイである事の葛藤もしっかり描かれていますが、二人が非常にチャーミングなカップルあり、ユーモラスな文体なので、重苦しく感じず楽しめました。とにかく自然な流れで進むリアリティ-溢れるストーリーが海外小説ならではです。
翻訳者の人が上手いなー。萌え所も外さず、BLシーンですら自然で違和感無く読めました。
マットは最高のパートナーでしたww 男同士だからこそ主人公に見せる色々な面にも萌えました。
この本を読んで、親の意に背く事こそが大人になる一歩(自立)なのかなーと思ってしまった。反抗期の無いままで大人になると大変って良く聞くしなー。
元々日本語で書かれている小説と比べると、こなれた文章とは言い難く、登場人物の言葉遣いなども洋モノドラマや映画の口調をなぞりました……という感じではありますが、読みやすい翻訳小説でした。
しかしアメリカと言うと、日本のBLなどでは「同性婚も出来たりするゲイにも優しい国」的な描かれ方をすることも多いのですが、それは一部の都会でのことであって、小さな田舎町などだとやっぱり全然そんなことはないんですよね。宗教的な禁忌感もあるので、身近に当事者が現れた場合の拒否反応はむしろ激しかったりもするのかもね……と。
そして(ラニヨンさんの本でもそうですが)日本のこういった小説ではあまり主題になりにくい「家族との関係」が大きく扱われるのもアメリカの話らしい点。
そういった日本のBLとの違いを考えたりしながらも、2人の関係が近づいていったり、反発しあったり、もつれながらも少しずつ着地していく様子に悶えることが出来ました。
よその国の話でありながら、描かれる田舎町の様子に自分の地元を重ねたりして、その閉塞感に胸がギュッとなったりもしました。
地に足のついたリアリティのあるロマンスを楽しめる一冊です。