身がわりの恋

migawari no koi

身がわりの恋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×23
  • 萌1
  • 中立3
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
18
評価数
7
平均
3 / 5
神率
0%
著者
真崎ひかる 

作家さんの新作発表
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イラスト
明神翼 
媒体
小説
出版社
フロンティアワークス
レーベル
ダリア文庫
発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784861347658

あらすじ

同じ大学に通う拓海とバイト先も一緒の侑矢は、内向的な自分とは対照的な彼に密かに思いを寄せていた。海外留学することになった拓海の送別会の夜、酔った侑矢は彼に抱いてほしいと縋りついた。だが暗闇の中、侑矢を抱いたのは拓海の弟・広海だった。翌朝、事実を知り戸惑う侑矢に、広海は互いに叶わぬ恋の相手の身代わりとして、拓海が帰国するまで付き合おうと持ちかけてきて……。

表題作身がわりの恋

侑矢のバイト仲間の友人の弟で高高三年生
内向的で地味な大学三年生

その他の収録作品

  • 身がわりでなく
  • あとがき

レビュー投稿数3

確かに〝身代わり〟ではありましたが…

引っ込み思案の侑矢はゲイの大学生で居酒屋でバイトをしています。
バイト先の先輩に密かに想いをよせていたのですが
ちらちら見ていたのを気づかれていたらしく
蔭口のようにロッカールームで誰かに電話で
「気持ちわりーよなぁ」と言っていたのを偶然聞いてしまい
落ち込みます。
それをさりげなくフォローしてくれたのが
同じ大学へ通う拓海でした。
明るい拓海は社交的で友達も多く
侑矢は次第に拓海に惹かれていくのでした。
拓海の弟(高校生)広海とも知り合い
これまでとは違う充足感がありましたが
3年になった頃、拓海がオーストラリアへ留学する事になり…。


帯の“暗闇の中自分を抱いたのは───好きな人の弟”にグッときました!
すごく切なそうじゃないですか!
“一途な年下攻め×内向的な大学生”とくれば
結末はわかっていてもきゅんきゅんさせていただけるんじゃないかとw

酔った勢いで、気持ちを抑えられず暗い部屋で拓海を求めたところ
応えてくれたのは声がそっくりになって久しぶりに会う広海だったと
次の日気づかされるわけです!こういう展開好き!w

弟の広海はホントに良いコで侑矢に凄く優しい!!
侑矢の、拓海への想いを知っていて、
「兄貴の代わりにしてくれて、いいよ」なんて
こんな高校生いないよー!w
いつも侑矢を優先してくれるし無理強いもしないし
侑矢が好きになってしまうのも当然だと思えました。

しかし!兄の拓海が私はどうしても好きになれなかった;
最初侑矢に偏見も持たず励ましてくれたのはいいけど
レポートの清書頼んだりいつもノートコピーさせたり。
(しかもお礼はおろかコピー代すら払わない!)
予定より早く留学先から帰った理由も
「ホストファミリーの娘とエッチしてるのが見つかって」って…。
いくら向こうが誘ってきたにしてもなぁ…。
広海のことを「弟と書いて、下僕と読む。常識だろ?」とか。
更には侑矢に「俺のこと好きだったんだろ?」なんて言っておいて
セフレの一人だと言う女と鉢合わせさせてしまったり…最低じゃん…。
広海と張り合いたいだけで
好きでもない侑矢にちょっかい出そうとするとか嫌だったんです。
身を引いてくれたし結局は当て馬だから
結果良ければすべてよし……なんだろうなー。
私はモヤりました;;

侑矢が使いパシリみたいな事をさせられても
拓海を好きだと思っていたのがわからなかったし
(いくら励まされたことがあっても)
断然広海でしょう!!という感じだったので
勝手に期待してしまった切なさは味わえず仕舞いで残念でした;
拓海が好きで好きでどうしようもないのに
広海にも惹かれてしまって苦しい…みたいなヤツ読みたかったので…。

あれこれすみません;
私が好きじゃないのは拓海だっただけで
広海は素敵な年下攻めでしたのでおまけの萌です☆

5

優しいふりした最低男と一途な年下攻めのどっち

身代わりモノの切ない恋心にキュンキュンするのが好きです。
この作品はタイトルがズバリそのまま。読むしかないでしょうという感じで手に取りました。

が、侑矢の拓海を思う気持ちに感情移入できなくキュンキュンでしませんでした。
拓海が好きになれなくて、というかやな奴すぎて。
最低な気分の時にちょっと優しくされたからって簡単に惚れるなよって思ったらすごくいい子な広海を身代わりにしてまで思い続ける価値がないような気がしてきました。
ちょと違いますけど釣り橋効果のような勘違いなんじゃないの、と侑矢を叱りたい気分でした。

でも広海は一途な年下攻めで、まっすぐな思いで傷つきやすい侑矢を守ろうと一生懸命なところがとーってもよかったです。
やっぱり切なく想い続けるにはそれなりの男じゃないと受け入れられないなあと自覚した作品でした。

0

身代わりは悲しいけれど

 同じ大学に通う拓海に想いを寄せている侑矢は、彼にパシリのように扱われているが、そのことに喜びを見出す日々。
 拓海は、内向的な侑矢とは違い、王様のように話の中心にいた。
 そんなある日、拓海が海外留学することになった出発の前夜、侑矢は「話があるから泊まっていけ」と引き留められた。
 酔いも相まって、夜中に起きてきた拓海に「抱いてほしい」とすがりついてしまう。
 けれど、暗闇の中、侑矢を抱いたのは拓海ではなく、その弟の広海であった。目覚めてから、そのことに気づき、戸惑う侑矢に、広海は「身代わりの相手になろう」と持ちかけてきて……

 という話でした。
 個人的には、身代わりものとか「誰かの代わり」とかあんまり好きではないので、「えー」ってなったんですが、今、読み返してみると、デートシーンとかの一つ一つの仕草がかわいくて、「いいなあ……」ってなりました。
 こういう空気感が合うみたいなカップルいいですよね……。

 身代わりものなので、根底にあるものは悲しいけれど、どちらも初々しいカップルなので、読んでて幸せになれる話でした。
 この感じだったら、身代わりじゃなくて普通にラブラブしてくれてたらほほえましいんだろうな……と思いました。

0

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