示見の眼

jigen no me

示見の眼
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
13
評価数
3
平均
4.3 / 5
神率
66.7%
著者
蒔舞(シーウ) 

作家さんの新作発表
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イラスト
猫樹 
媒体
小説
出版社
プロジェクト・たいわにっく~有臺灣味計畫
レーベル
電子発売日
ISBN

あらすじ

「ロスト・コントロール~虚無仮説~」で日本デビューした蒔舞先生の代表作。全九巻の長編BL、第一巻目。
普段から幽霊を見てしまう大学院生:陸以洋。今日も今日とて事故死した院の先輩が妊娠中の赤ちゃんともどもバイクの後ろに乗ってついてきてしまった。ちょっとお通夜に参列しただけなのになぜ僕に??
そんな彼を救ったのはパトロールを終えて帰宅途中の交通警官:葉冬海。台湾における霊能師の名門家系:葉家の本来の跡取りである彼は、死者を引き寄せてしまう力を持つ以洋を放っておけず、従弟である現在の葉家当主:夏春秋と暮らしている自宅へと彼を連れ帰る。
訳あってこれまでの下宿にいられなくなっていた以洋はこれ以来、ビルの最上階にある葉家の屋敷に下宿することとなり、二人との暮らしの中、これまではただ目を背けてきた自分の力とも向き合うようになっていく。そんな以洋の存在は冬海と春秋、一つ屋根の下にいながら一見ひどくよそよそしいこの従弟同士の関係をも大きく変えていくことに―――……。
死者と生者が密接に混じり合う大都市台北を舞台に繰り広げられる台湾の人気BLシリーズ、堂々の開幕。
蒔舞先生による書き下ろし後書き付き!

表題作示見の眼

レビュー投稿数1

台湾翻訳第二弾!

『ロスト・コントロール』の蒔舞さんの作品。
電子で発売されておりまして、翻訳は黒木夏兒さんがつとめてらっしゃいます。
台湾舞台ですが、細かい単語(メニュー名など)は別途説明が載っていますし、登場人物紹介もあります。
視点はきっちりは決まっていない感じがします。
ハテ?となる部分があるので。
大雑把には章で変わっていますが、神視点とでも思っておけば良いのかもしれません。
『ロスト・コントロール』の時は感じなかったのですけどね。

メインキャラクターは三人。
受け攻めはまだないですね。
というか、この先もあるのか不明(苦笑
今回は香るくらいで直接描写はありません。それでも萌え萌えでした。

**********************
24歳ながら高校生に見える、陸以洋(ルー・イーヤン)。
阿洋(アヤン)又は小陸(シャオルー)と呼ばれる大学院生で、悩みは心霊体質なところ。

名門除霊師家系の親族で交通警官の葉冬海(イェ・ドンハイ)、29歳。
気まぐれで以洋を霊から救い、自宅へ同居させます。

夏春秋(シァ・チュンチウ)は葉家現当主で、冬海の従兄弟。26歳。
冬海とは同居しており、口も態度も悪い美形。
**********************

葉家は代々人の業や罪を肩代わりし浄化させる異能を持ち、それを商売にしています。
現当主の春秋は、そんなクライアントがもたらす闇に苦しみ、生への希望を捨てかけていました。
そんな闇に足を引かれそうな世界で、春秋の光は今も昔も冬海ただ一人。
しかしそれは叶わぬ想いでしたが。
霊感体質であり、家族へ不幸をもたらす(実際信じたくなる不幸)と信じる以洋がそんな葉家の人間である冬海と春秋に出会ったのは、彼のなけなしの運だったのでしょうか。

最初は冬海と以洋が惹かれ合うのかと思っていたのですが、読み進めると『冬海→←春秋→以洋』という感じです。
ただ愛欲という物は冬海と春秋の間のことで、春秋の以洋に対する想いは庇護欲に似ていますね。
春秋の懐は入り口はひどく狭いのだけれど、入れたら最後、自分の寿命をも引き換えにしても手を離さない男性です。
冬海の方が外見的な描写的は男ですが、心は断然春秋の方が漢!ですね。
惚れます、彼が以洋を救った後のセリフは(笑

序盤、ものすごいものすごいものすごーい、残念!な部分が。
29歳で警察官であのイラストのお顔の冬海の第一声は、「おっしゃ 、仕事終わりぃ〜」でした。
そして二声は「いいでしょう 、君の〜〜免じようじゃないか」です。
これって二声目は設定に合っておりますが、一声目はいかがなものでしょう。
と言うか、同一人物の独白とは思えません。
翻訳なので原作の蒔舞さんがどのように書かれているかはわかりませんが、最初ここで『誰が喋ってるの?』となってしまいました。
ただ読み進めて行くと「おっしゃ」の方が言いそうで、「いいでしょう」の方が合わなく感じてきます(苦笑
とにかく序盤は冬海のキャラクターが良く掴めません。
最初の言葉だと軽そうですが、次は妙に頭脳派な感じ。
ただ読み進めると軽くもなく頭脳派でもない…
臆病者だわというイメージに落ち着きます(苦笑
そして春秋も、イラストと人物紹介とは喋り出すとイメージ違いました。
これは、下手に人物紹介やイラストを見ないで読み始めた方が無難だったかもしれません。
先に春秋は『口も態度も悪い』と書きましたが、本文の前に書かれた登場人物紹介を読む限りですと、『きっと健気不幸系美形ね』なんて思ってしまうのです。
なので、出来たら人物紹介は読まないで本文へ入られた方が良いかも…

可愛い性格と容姿で先輩たちから可愛がられている以洋ですが、その先輩の一人、仲瑋がわたしはお気に入りです。
以洋と仲瑋のやりとりが萌えるのですよー。
女好きなのですが、それはカモフラージュというか欲求から逃げているだけのようで、笑っていても心の中が空虚で孤独そうなのが堪りません。
彼のお話もあると良いのにー。

イラストの猫樹さん、とても素敵です。
ただ、中にはありません。
表紙と人物紹介の部分だけです。
そこは電子で良くあるパターンで残念ですが、この作品を苦労して翻訳にこぎつけて下さった黒木さんに感謝です。

3

ココナッツ

stella☆さま

コメントありがとうございます(*^^*)
この作品、ちゃんとこの後も出てくれるのでしょうか…心配です。黒木さんのフェイスブックには『ここの訪問者を増やすには…』ということが書かれていましたが、確かに知らない方多そうですね。
わたしも慌ててアンケートに協力させて頂きましたが、面白く読んだので(多分訳のせいなのでしょうが、ん?と思うところもあるにはありますが)続けて出版して頂きたいです。

仲瑋、良いですよね〜(*^m^*)
あの感じだと今後も乞うご期待!という気もしないではないのですが。

冬海は攻めでしょう!ヘタレ攻め!(^^;;

stella☆

 ココナッツさま
レビューおつかれさまでした~!これはちょっと大変そうだなぁと・・(笑
この先もすごく面白くなりそう!ですけど、?なことも多くて序章的な一巻目でしたね。
冬海は攻め?なのですよね??だとしたらこれからカッコ良くなるのでしょうか。
私も今のところココナッツさまと同じで以洋の先輩(漢字が・・笑)が一番魅力的なキャラだと思います~。
ともあれ登場人物も多いですし早めに次々翻訳してくださると良いですね!
  stella☆

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