おおいぬ荘の人々(1)

おおいぬ荘の人々(1)
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
1
得点
14
評価数
3
平均
4.7 / 5
神率
66.7%
著者
月夜野亮 菅野彰 
イラスト
南野ましろ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
¥560(税抜)  
ISBN
9784403520419

あらすじ

ひっそり建つ古い洋館に、エヴァンズは白猫と住んでいる。
ある日彼が目覚めると、ベッドの隣には、見覚えのない天使が寝ていた…裸で。
衝撃の出会いをしたエヴァンズと明生が洋館を下宿にし、最初にやって来たのはメガネの青年・裕幸。
彼はここで、乱暴なもの言いの堂嶋と出会う。
でも、その出会いには裕幸だけが知る秘密があって…。
菅野彰&月夜野亮のコンビがおくる、「おおいぬ荘」の恋の物語、待望の文庫化。

表題作おおいぬ荘の人々(1)

金髪碧眼の洋館の主人
洋館に転がり込んできた大学生

その他の収録作品

  • アンソニーの憂鬱
  • メランコリーの繭

レビュー投稿数1

人と人の関係、思いに真摯なお話

前半が菅野彰さんの「アンソニーの憂鬱」
:洋館の主人 アシュレイ×転がり込んできた大学生 明生
後半が月夜野亮さんの「メランコリーの繭」
:おおいぬ荘に下宿する事になった大学生 堂嶋×八潮
巻末に南野ましろさんのおまけ漫画があります。

だだっ広い洋館に、誰かと暮らすのはごめんだと1人で暮らすアシュレイと、
人なんて誰かといた方が絶対にいい生き物だ、俺をここに置いて下宿も開け、とある日突然転がり込んできた明生。
自身の抱えるものに対して、真面目に悩んだり、諦めたり、返そうとしている2人が、また少し変わっていくのがカラッと明るい本文の中に優しく書かれていて思わず視界が滲んだりもしました。とても好きなお話です。

「メランコリーの繭」は、ピアノと幼い頃の思い出が交差していくお話です。
私にはちょっと説明不足に思えるというか、違和感を感じてしまう流れもあったりしたのですが、ラストの展開がとても綺麗で、幻想的で良かったです。
田舎だから、幼い頃だからこその独特の世界の空気をふと感じられるような気がしました。

ボーイズラブ、としては本当に穏やかな作品ですが、
「恋」だけではない人と人の関係、思い、そういったものがコミカルに暖かく、
時にしっとりと描かれている心地のよい作品です。
シリーズの続編も心に響くお話が多いのでまずはこれから、とオススメしたい一冊。

3

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