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umi ni tennshi ga irunaraba
1冊丸ごと表題作です。望の目線でストーリーは進んでいきます。
物語は都築(攻め)が帰国した場面から始まるのですが、都築が最初から望に誘いをかけているのが読者には分かります。なのに、望には通じないし、擦れ違い、誤解されてしまうのですが、それが自然でわざとらしさでイラつくことはありませんでした。望も都築もそれぞれの考えがあって行動するのですが、それがうまく噛み合わない。そんなじれったさが楽しかったです。
クリオネが全体を通じて登場します。
クリオネというと、妖精のように美しいのに、捕食シーンは結構衝撃的だという知識があったのですが、その捕食シーンにうっとりする望は予想外で面白かったです。バッカルコーンで捕食されたのが、望じゃなく都築の方だという表現も愉快でした。
望と聖、ぱっと見はどっちか分からず読みづらいのですが、この似た漢字という名前も意味があるものだと後で分かります。
都築の友人の依田も、元彼女も良い人間で、悪人のいない読みやすい作品でした。
気になったのは、三年前の回想場面が27ページから詳細に展開されるのに、10ページや17ページで都築との関係や電話との会話場面が先立って説明されている点で、余分に思えました。
じれったさを楽しめる方、擦れ違い&両片思いが好きな方にお勧めの本です!最初から両思いなのは分かるので、登場人物は切なく不安がっていても、読者としては心配はありません。安心して、二人が本心を語り合えるまでの過程を楽しんでください(笑)。
何がって、「面倒くさい受けトップ3」にですw
すごい、いっそ潔い程の面倒くささ。正直、私はごめんなさい、友達でも無理です…ってぐらいのねじれ具合なのですが、攻めは「面倒くさいのが大好き」だってんだから、破れ鍋に綴じ蓋というか、相性抜群の二人なのではと思いますw
ところで、あらすじも読まず、表紙とタイトルの印象のみで読み始めたのですが(よくある)、受けが持っている本が、「楽譜」に見えた私は、タイトルの「海に天使」=豪華客船のピアニストか何かしてる受けが攻めと出会う話かしらん、などと想像したのですが、1ミリも合ってませんでしたね。(※クリオネは気付いてなかった。)
でもね、ひとつ言い訳するとですね。図鑑のように分厚い写真集だったらですね、まずこういう白枠を表紙に配しないと思うんですよね。写真全面断ち切りですよ。だって紙も印刷もアート仕様にするでしょ絶対。白枠なんてもったいない事しないよ多分ー!!そんでカバーが付いた上製本だろうから、側面の感じがもうちょっとこう、表紙部分と本文部分に段差が出来ると思うんですよ!と、まあ細かくてすいませんが言い訳でした。