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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
ある意味これぞBL、という本でした。
表紙から、3人に求愛されて困っちゃうお話か?と思ったら全然違いました。
小さな向上の経理をしている朔。ある日突然大会社の長男穂高がやってきて、嫁に来てくれと10億の金塊を持ってくる、というとんでもない設定です。
そう、細かいことを気にしなければ、御曹司に溺愛される甘々テンプレBLとして存分に楽しめます。
しかし時代なんでしょうね、大富豪の3兄弟が偉そうでぞんざいな口調だったり、庶民の受けさんが彼らに対してですます調で話したり。
大富豪でしっかり教育を受けた人たちならもうちょっと知性があってもよいものの、人間関係や考え方で、ん?と思う箇所が多々あります。
三男にいたっては、研究者という設定なのですが、チンピラ口調だし、受けさんを拘束して陵辱しようとしたりと、まじめに読んでいるとうきゃ~となります。
ともあれ、一流の経営者である穂高と朔が経営を学ぶという意味でお仕事上も良い関係になるというのはとても良かったです。
最初はたたりを収めるためであった嫁入りですが、だんだん本当の嫁として自分に執着してくる穂高(スパダリ設定)に溺愛されるのを楽しむストーリーでした。
肝心なところに突っ込むようでアレだけど…「三兄弟のプロポーズ」な展開がどこにも見当たらず笑ってしまいました。この表紙にこのサブタイトル――4Pとは行かないまでも、三兄弟に熱烈に求愛されて困るモテモテな受を期待したのは私だけではないはず。
実際は長男・穂高と朔のラブストーリーに刺身のツマ程度に次男と三男が絡むだけのお話でした。次男はかろうじて朔とのそれっぽいエピソードがあるものの、三男に至っては本当に脇役で、むしろ三人の祖父のほうがセリフも多くてキャラクターとしても面白かったです。遺産相続うんぬんを絡ませたかったとしてもシナリオ上は二人兄弟で十分だったのでは。
あと、重箱の隅をつつくことを承知で書きますと、序盤、鷹小路家で迎えた朝に穂高にファーストネームを呼ばれて朔がドキッとするくだりがあるのです。「はじめて名前を呼ばれちゃった…」って意味深に書いてるけど…残念!その数ページ前でさらっとファーストネーム呼んでるんですよ、この穂高さんは。時空の歪み? ともあれ、そこで私のテンションが早々に下がりました。
「時読み」の設定もなぁ…面白いのに活かしきれてない感じがして残念でした。鷹小路家は大富豪かつ由緒正しい名家のはずなのに広資と馨の話の扱いが妙に雑だし、なんかそのあたりはお祖父ちゃんの破天荒なキャラクターで誤魔化された気がして、本当にこんなオチで二人は成仏したのかな?と不思議に思いました。
穂高はリッチ層スパダリ系の攻キャラです。こういう人が、いくら容姿が良くても庶民(という設定)の同性を溺愛するようになるという展開に説得力を持たせるのは難しいんだなぁと改めて思いました。朔は好青年ですが、ゲイでもバイでもない三人の男性が惹かれるほどの魅力は伝わってきませんでした。
朔の家族との関係はとても良かったです。
1冊丸ごと表題作です。
花嫁モノって、最初の設定が無理矢理なものが多いのですが、この作品ほど弾けると楽しめます。
「時読み」ができる英石家と、その「時読み」能力を活用して繁栄してきた鷹小路家。両者はうまくやってきていたのに、明治末期、英石馨と鷹小路家広資が恋に落ちるも引き裂かれ、馨は病死します。馨の御霊を鎮めるため、鷹小路家に英石家の末裔を花嫁として迎え、新婚生活を満喫してもらう事になります。そこで、朔(受け)は、補高(攻め)に、三兄弟のうちから「夫役」を選べと言われて…という話です。
表紙イラストから、3人兄弟に迫られて主人公が困る話かと思ったら、最初から最後まで結果的には穂高一途でした。私は複数プレイや陵辱が苦手なのでほっとしましたけど、そちらを期待すると拍子抜けされるかも。
朔は鷹小路家で、祖父・一徹、次男・光輝、三男・比呂三に振り回されますが、穂高がイイ感じで助けてくれて、好きになっていく過程に無理がなく読んでいて楽しかったです。後日談でなく本編でハネムーンまで至ってしまうくらいで、ラブぶりは満足でした。
ただ、朔が経営能力があるというのなら、もっとそれを生かして仕事面では強気なオトコマエだとか意外性が欲しかったです。花嫁らしく可愛くはあったのですけど、もう一ひねりを求めてしまいました。
カッコイイ年上セレブ攻め、庶民年下受け、個性的なキャラ(爺ちゃん)好きの方にお勧めです。爺ちゃんのイラストもあるのが楽しかったです。
価格が下がっていたのとポイント増加で購入
失礼ながらあまり期待していなかったのですが、面白かったです
なんか一言で言って全てが無茶苦茶な設定なのですが、それもスマートに書かれていて無理がなくサラッと読むことができます
それもこれもすべてはあのおじいちゃんのおかげ様ですよね
エキセントリック一歩手前で、キャラ的にもうやりすぎだろうという方なのですがうざくない!
かわいいおじいちゃんです
でもそれですんでいるのも攻め様のおかげなんですよね
こういう話って結局お互いどこに惚れたんじゃ~となりがちなんですが
それも勝手ながら、読み手が納得させていただけるだけの心情も読み取ることができ
また金持ちキャラにありがちな無理やりもなく楽しませていただきました
コメディとして面白くかわいいお二人のお話でいい買い物をした!と読後感が最高でしたので神を!
俺様セレブ攻めと庶民派天然受けの、ゴージャスなラブコメです。表紙の絵から、4Pなのかと思いましたが、勘違いでした(笑)
家族や従業員に愛されている朔は、優しくて芯が強くて向上心があって、真面目な青年。
ある日、鷹小路グループの長男の穂高が、朔にプロポーズに来ます。
鷹小路家には言い伝えがあって、水晶を使って勝負の時を知らせてくれる一族(時読み)が傍にいたから、繁栄したというものでした。その一族の末裔が、朔だったのです。そして、明治の末期に鷹小路広資と時読みの馨が恋に落ちたのですが、反対されて離れ離れになってしまい、悲しみの中で亡くなってしまいました。祟りを恐れた鷹小路家は、その馨の魂を鎮めようと朔の嫁入りを考えたのでした。
連れて行かれた鷹小路家には3兄弟いて、誰でも好きなのを選べと迫られます。
初対面から俺様で態度の悪かった、長男の穂高を、意趣返しのつもりで選びます。でも、朔が困っている時には駆けつけるし、意外と弟思いで仕事熱心で優しい穂高に、花嫁は演技なのにドキドキしてくる朔。
好きだけど、女じゃないから結婚できないと悩んでいる時に、水晶のお告げがあります。馨の思いが成就したのです。
寂しく思いながら、実家に帰る朔。実家で穂高は、朔にダイヤモンドの指輪を見せてプロポーズするのです。
鷹小路家所有のヘリコプターが出てきたり,金塊が出てきたり、いちいちお金持ちな境遇にびくつく庶民的な朔が面白かったです。鷹小路家には、強烈なキャラクターの祖父がいるのですが、この祖父に朔が啖呵を切った時には、胸がスカッとして、使用人たちと一緒に拍手を送りたかったです。(この祖父の行動がおかしくて、登場する度に笑いしました)そして、弟二人も時々朔に絡んできて、いいスパイスになっていました。
穂高が俺様から甘々になっていくところや、朔が自分の気持ちに気付いたあたりから、キュンキュン萌えれて、面白くて一気に読みました。