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utsukushii kemonotachi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
ヒストリカル・ロマンス。電子版は、上下二冊の分割。
「超訳」に興味を持ったけど、普通のBL。
1176年当時の英国の政治背景を調べてから読めば、言葉違い等に違和感がない。
2010年発刊の "The Lion of Kent" MM(Male/Male)
Dark Soul seriesで人気のヴォイノフ(男性MM作家)の
アンソロジー「禁断の愛」に掲載された物語「Deliverance(救済)・前編」に
ケイト・コトナー(女性作家)が加筆した共著。
・・その翻訳文に、更に秋月こうさんがBL的表現の監修。
時代背景:
1176年、十字軍に派兵した中世英国。
英国及びウェールズは、同性愛は犯罪・・公にしたら二人とも処罰を受ける。
十字軍に派兵した騎士を熱愛する従者の、世を忍ぶ恋物語。
ケント領:英国の最東端 ノルマン人に抵抗を続けた旧ケント王国。
ロバート卿:30代後半 黒髪碧眼 ケント城領主
サクソンを征服したノルマン=王族系 十字軍に5年参加
ウィリアム: 赤毛 ロバートの従者、出世の手がかりが欲しい騎士見習い
家族縁薄い婚外子。 言葉遣いが粗野なサクソン系
原題「ケントの獅子」、「救済」は、
ケント公が、ウイリアムを「ギリシャの儀式」(隠語)で救う、という意味。
原文を訳したものに、更にプロのBL作家が手を加える「超訳」という面白い試みに惹かれて読んでみました。
普通の翻訳小説よりも、むしろ読みづらかった…。日本読者向けのとっつき安さを狙い過ぎたのか、文章が軽すぎる。
一人称主人公視点で進むのですが、「僕は○○した。」を多用しまくっていて、かなり稚拙に感じた。
10歳位の少年の語りならともかく、主人公は20歳の騎士候補の青年では…?
「まあそうだろうなと僕は思った」とか、小学生か!と突っこみたくなりました(笑)
中世ヨーロッパが舞台なのに、なぜか城主を「殿様」呼び、騎士がござる口調で喋る。
世界観と文章が全く合ってないし、仮にもハーレクインレーベルで出すのなら、重厚感というか、雰囲気を重視して欲しかったです。
読んでないので原作の雰囲気は不明ですが、あとがきのノリから察するに秋月こおさんのセンスが大きいのでしょうね…。
他の方も書かれてますが、あとがきでドン引きしたのは初めてです。添削はラクで楽しい、赤ペン先生気分、原作超えちゃってる自信ありとか…。原作者はもちろん、翻訳の方にも失礼すぎる。
ほとんど手を加えてないという、エッチシーンは短いながらも濃くて良かったです。リバや体毛描写は海外小説ならではですね。
相葉先生の美麗イラストも素晴しかったので、評価は中立とさせて頂きます。
MM(Male/Male)という文化に初めて触れました。ロマンス小説の老舗・ハーレクインがこういうシリーズを展開していることに驚きと敬意を感じましたし、「BL超訳」なる発想もとてもチャレンジングで面白いと思います。秋月こおさんが書いた巻末のあらすじを読むと、本来の「翻訳」ではタブーとされているような加工もされたようで、是非とも原文と比較して読んでみたいです。
さてさて肝心のお話ですが、舞台は十二世紀のイングランドです。とある片田舎にあるケント城の従者・ウィリアム(20歳)と、ケント城の主であり一帯の領主でもあるロバート(40歳手前)が、出会い、惹かれ合っていく物語です。
洋モノの上に時代モノ…!と思ったのですが文体は現代劇と変わらなかったのであまりそういう重厚さはありませんでした。また、全篇ウィリアムの一人称で進むので、最後まで立場の差が埋まらなかったのはちょっと残念でした。ウィリアムは結局、大好きな領主様の仰せのままに…という関係だったような気がします。
エロスは濃厚ですがシーンの数自体はそう多くありません。じゃあ二段組で一体どんな壮大で複雑なお話が展開するのかと思いきや、設定や時代背景の説明の文字数が多く、色んな枝葉を取ってしまえば結構シンプルな展開になっていました。
評価は「中立」と言ったところですが、「BL超訳」という形で世に送り出してくれた皆様に敬意を表して★1つプラスです。
目玉はリバ!
小説でリバとは・・・(*ΦωΦ)ノ ナンダト!
と楽しみに読ませていただきましたが
思っていたのとはちょっと違いましたね。残念。
ファンタジー好きな私としましては、楽しくは読ませていただきましたが。
舞台は中世。
うんたらかんたら~な説明は難しいのでサラッと読み飛ばし。
赤い髪の青年とその領主のエトセトラ。
ストーリーを説明するのが難しいので割愛しますが
エロスの部分に関しては評価したい。
冒頭にお話していたリバに関して。
これに関しては、もっと幼いころから領主の小姓のような形で
犯され続けてきた少年が、青年になり領主を・・という展開を
勝手に妄想していたために自爆しただけなのです。
外国の作品だからなのか、日本のBLとはテイストの違う
リバの誘い方が面白かった。
また、合体にいたるまでのエロス。
これがねちっこくて好き。
雑魚寝の夜、すっとやってきての弄り。
描写の仕方が丁寧でエロい。
トータル的には思ったより軽めの作品。
領主様の胸毛な表現と挿絵のつるっとした胸元に
違和感を感じてしまったのが残念。
綺麗な挿絵で入れていただいているのだが個人的には
もう少し汚いオッサンでも悪くないな~と思うのでした。
今回は創刊タイトルとは一転して本体表紙が
黒と言う配色。
ただ、創刊タイトルのそれに比べ紙質が…と
言う一抹の不満が生じたのは残念な事です。
さて、本文を通して読んだ限りですが、
少なくとも邦題に偽りはないと思います。
ただ、その行間から本体表紙の紙質と
似通った不満を感じとってしまうのは
些か残念です。
ただ、その残念さはもしかしたら評者の中の
固定観念がそう言う風に誘導している
幻なのかも知れません。
存外往時の騎士たちの物言いも考えも
現代の若者のそれに似通ったものであり、
それが記録として伝承されてゆく内に
格式が整えられたのやも知れませんし。
とは言え、原題("The Lion of Kent")に
込められているであろう気品も出来れば
欲しいもの、と読者としては我儘を
言いたくなります。
ファミコン風に再構成した騎士物語と
捉えれば、また新しい風味を発見できるかも、
ですね。
超訳シリーズ、第二弾。
舞台は12世紀後半のイングランド、
(後書きで13世紀と誤植がありますけれど……;)
そういう舞台建てでの海外MMということで
非常に興味があって手に取ってみたのだが、
サラッと面白くは読めるのだが、
話もシンプルで、重厚な世界観や大きな感動などとは遠く、
正直、980円は高い!というのが、最も大きな感想。
騎士になるのを夢見る、喧嘩っ早くて腕が立つ
若くて赤毛の従者ウィリアムと、
十字軍遠征から5年ぶりに帰城した壮年の領主ロバート。
ウィリアムが領主の寵愛を得るだけではなく、
手柄を立てて無事に騎士になるまで。
リチャード獅子心王の父・ヘンリー2世の時代の
複雑なフランスとの関係が何も分からなくても大丈夫だし、
カタカナの似たような名前も主要メンバーだけ覚えておけばOK、
そういう意味でも非常に気楽に読める作品になっている。
それが深い愛情なのか単なる肉欲なのかは別としても
最初からお互いに惹かれ合っているのはよくわかるし、
最後まで致すのはウィリアムが叙任されてからだが、
その前から夜這されたり、厩の二階で、領主の寝室で
フェラやらなんやら触り合う場面も何度もある。
最後は、リバ!
騎士同士、対等な者同士の楽しみ方を、というロバートは好み。
好みなんだけれど、思いのほか萌えなかったのはどうしてかな?
目玉の「超訳」は全体的にライト。
読み易いと感じるか、雰囲気に合わないと感じるか、
好みの問題かもしれないが、個人的には後者だった。
12世紀の英国を舞台とした
ロマンチックな主従ラブストーリー。
平易な文章で、小難しい話題もないため
どなたにでも読みやすい作品かと思います。
騎士見習いの青年・ウィリアムの
一人称「僕」で進行するストーリー。
お相手は、彼の主でケント領主のロバート卿。
40がらみの渋いおじさまです。
ロバートを敬い愛するウィリアムと
そんな彼を「若獅子」と呼び見守るロバート。
二人が真の意味で結ばれるのは
ロバート卿の暗殺騒動が片付いたラストですが
それまでにも擦り合いやフェラなどは度々あり
かなり早い段階から両想いです。
本書の目玉はやはりラストのリバかと。
ウィリアムを抱いた後、
彼にも男としての体面を保たせてやろうと
自ら尻を差し出すロバート卿(漢だ~~)。
受けとしてもいぶし銀の技でウィリアムを翻弄。
ギリシャの秘術を完璧にマスターされていますね!
海外サイトのレビューでも書かれていましたが
プロットはあまり練られているとは言えず
ゆるりした話運び。
同性愛的嗜好を公にできない等の悩みはあれど
ラブラブな二人を堪能できます。
ただ、ロバート卿に暗殺の危機が迫っている時に
色ボケして本人にそれを伝えそびれる
ウィリアムの恋愛脳ぶりには
オォイと突っ込みたくなりましたw
歴史物ですがその辺りはコメディ寄りです。
今回の「超訳」について。
時代物や外国物に馴染みのない読者への
配慮かもしれませんが
12世紀の英国を舞台とした作品に
「マジ」「デブ」「カッケェ~!」
などの言い回しを多用するのはどうかと。
秋月こおさんのセンスなのか、
元の訳文に忠実なのかはグレーですが
あとがきの日本語から判断するに
前者の可能性が高いような……
あとがきによると
「超訳」担当の秋月さんは英語には一切触れず
下訳の日本語を「添削」したとこのと。
その他、日本の読者の嗜好に合うよう
心理描写や歴史解説を付け加えたそうです。
うーーーーんその程度の役割なら、日本のBL作家さんよりプロの翻訳家の方に一任した方が良いのではないかと思うのですが、ネームバリュー重視ならば仕方ないのかもしれません。
その他、秋月さんのあとがき、
人様の御作を添削するのはラクで楽しいとか、
原作を超えちゃってる自信ありとか、
冗談なのでしょうが、やや尊大な物言いが気になりました。
マイナーな翻訳BLを売るための「超訳」、面白い試みだとは思いますが、原作者や翻訳協力者への敬意も忘れないで頂きたいものです。