処女執事~the virgin-butler~

shojo shitsuji

処女執事~the virgin-butler~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神219
  • 萌×283
  • 萌30
  • 中立14
  • しゅみじゃない5

220

レビュー数
50
得点
1531
評価数
351
平均
4.4 / 5
神率
62.4%
著者
沙野風結子 

作家さんの新作発表
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イラスト
笠井あゆみ 
媒体
小説
出版社
白泉社
レーベル
花丸文庫black
発売日
価格
¥759(税抜)  
ISBN
9784592851271

あらすじ

則雅に仕える己裕は、実は執事となるべく生を受けた「処女執事」。則雅の学友であるサイは、この機密をすぐ見抜く。則雅から己裕を奪い取ると、サイは夜ごと激しく犯し、感情を表に出せと命じるが…!? 

表題作処女執事~the virgin-butler~

伯爵家子息で世界的な投資家,29歳
旧財閥子息に仕える「処女執事」,27歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数50

攻めの献身にふるえる

何度目かの読み直しです。
初めて読んだ時はサイを害獣でなんて鬼畜なんだ!と思ってました。

しかし再読なのでサイの気持ちを考えるとまた違う感想になります。
あんなやつに心酔して尽くして何もかもを捧げている己裕をサイはどんな気持ちで…(泣)

何度も己裕にどう思った?何を感じた?と問い続けるサイ(泣)
己裕からしたら地獄な日々のはずなのに、少しずつ変化がみられ…。
このサイの献身を!憎まれても軽蔑されても喜ぶサイ。そしてついに…!!

なのに!!
あ〜忘れてた!最後そうだったよ!なんてこった(泣)

今度は己裕がサイに寄り添って見守って、忘れられても尽くして。

でも、やはりサイは己裕を好きにならずにいられないんですね(泣)良かった〜!!
ここまで長かったね!でも良かったね!もう邪魔も来ないよ、平和に仲良く穏やかに生きてね!

本当に見事なお話ですね。
害獣だと思ってた相手が!害獣攻めじゃないけど、ありえないって相手が攻めなのもいいもんですね!

1

No Title

文句なしの満点!
沙野風結子先生のお話に笠井あゆみ先生の絵。
これ以上の贅沢がありましょうか。

表紙は大好きな黒髪受けのあられもない姿、期待度マックス。
処女執事ってことは未通で貞淑な受けなのね、と思いきや。
まさかの"V"にびっくり。
己裕とサイが過去につながってただろうなと予想できたけど、そんな関係だったとは…!!
このままハピエンに向かうにはページ数残ってるなと思ってたら、サイがぁぁぁ涙!
サイが言い残した言葉が2年の時を経て実(と身も♡)結び、文句なしの読後感。
沙野作品で一番すきかも!

0

神作品だった…

いや〜、タイトルから表紙から…エチエチなところも、そして内容も読み応えたっぷり、もの凄かったです…(ああ、語彙力。。)

人間の、「他者の命を犠牲にしてでも生き永らえたい」という欲の深さ。

序盤から最悪な印象しかないサイへの見方が、最後には180度変わってしまう面白さ。
則雅への愛を貫きたいのに、サイひどい、許すまじ!なんて思っていた自分を、終盤はたきたくなりました。なんも分かってなかったー…!

V種型執事、のVとは何か、と作中で己祐が問われた時、Venusぐらいしか思いつかなかった自分…答えが分かった時、そして執事が作られた目的が分かった時には、なるほどそういうことだったのか、と膝を打ちました。

そしてもう、笠井あゆみ先生のイラストが最高に最高。
電子で購入したのに、なんとなく後ろを気にしてしまうという。笑

セッの方も、もうこれ以上何も言えない、というほど素晴らしかった。特に終盤、激しい戦闘を終えて2年後の、記憶を失ったサイとのセッは、切なくて泣きそうに( ; ; )

「ここが俺にキスしてる」「俺からもキスしていいか?」
…もう、萌えしか広がらなかったです。。

キャラ、設定、挿絵…とにかくどれもが好きすぎる、豪華な一冊でした✨

1

期待以上の面白さでした!

執着攻め好きとして以前より気になっていたこちらの作品、答姐の掲示板で先生の作品がおすすめされていたので読んでみました。初読み作家様です。

まずタイトルの処女執事って何だろうと思ってました。よくわからないけど淫靡な響きだなと笑。読んでみたらそういうことだったのか〜。ちょっとSFっぽい内容なんですね。普通のファンタジーはよくありますが、BL小説でこういう感じの作品を初めて読むので新鮮でした。

初めは受けが一方的にひどい扱いを受けている感じでかなり不憫です。また受け視点なので、攻めが何を考えて行動してるのかわからず謎が多かったです。

その後二人の気持ちの距離が少しずつ近づいていく場面がいくつかあるのですが(公園デートとか、雨でびしょ濡れになった場面)、その描写がすごく素敵でキュンキュンしました。

二人が心を通わせてからもあっさりハッピーエンドにはならず、いくつか波乱があって、どうなるんだろうとハラハラしながら読みました。

最後まで展開に捻りがあって面白かったです。
溺愛執着攻め好きの私には大満足な作品でした♪

全てを読み終えてからまた読み返すと、たくさんの伏線が散りばめられていて、ここはこういうことだったのか〜と二度楽しめました。

後書きに記載あるように、こちら後日談がWebで公開されています。出版から8年経ってますが、まだ読めました。そちらを読んでますます満足感が増しました!未読の方いましたら、ぜひ読まれることをおすすめします☺︎

笠井あゆみ先生のイラストは、作品の雰囲気にぴったりで、こちらもとても素敵でした♪

3

面白かった〜

過去のアワードや不朽の名作などにランクインされていていつかは読みたい作品でした。
タイトルや表紙から、執事が主人に処女奪われちゃうエロいやつやんだろうなぁ、などとふんわり思ってたんですが…。

「処女執事」の意味が想像してたのと全く違ってました。
一瞬、主人のためだけに作られたアンドロイドかとも思いましたが、人間でありながら主だけに仕えるように作られた執事であるという設定がすごく良かったと思います。

序盤は己裕にとっては幸せな則雅との主従関係が突然現れたサイによって壊されていき、サイは悪者のように映ますが実は…というどんでん返し的な展開にもドキドキさせられました。

事あるごとにサイが己裕に自分の感情を言葉で表現させようとしていた意味が分かった時、サイの深い愛情が伝わってきて胸が熱くなりました。

沙野先生の作品は初読みだったのですが、とても読みやすい上、設定上少しお堅い喋り口調とエロスのギャップがとても良きでした。
これを機に他の作品も読みたいと思います!

1

エロくて、エロだけじゃない!

この作品から、この著者さまにハマりました…!
キャラのバランスも良いです。
時々ふと読み返しては、満足しています!

2

タイトルで懸念せず

初めての作家様です。
タイトルが個人的に衝撃があって、今まで購入していなかったのですが
レビューを読んで、読みたい!と思い勇気をだして購入しました。
ネタバレ無しで読むほうが楽しめるかと思うので、詳細は伏せて書きたいと思います。

最初、サイの行動が酷くて、則雅と己裕のことを考えると胸が痛かったです。
でも、全部読むと印象がかなり変わりました。
サイが己裕のホクロに固執した理由もわかるし、
最初はひどい話だと思ったけど、純愛なんですよね。
いやぁ…すごく面白いお話でした。
読んでよかったです。

タイトルが…と思って読んでない方にも是非読んで欲しいなぁと思いました。

1

作品名に負けてしまう

いえ、作品名が強烈すぎて手に取るのを躊躇すると言うか、笠井あゆみさんのイラストに羞恥心が負けると言うか!
ですが、これは躊躇せずに読むべき作品でした!!!

もう挿絵のイラストにクラクラします。下級使用人達も男前で、、、

お話は、単純な主従とか執事が主人に責められるとか、そういうのをぼんやり想像していたのですが、全くもって良い方向に裏切られました。
ネタバレを読まずに読んでいただきたい作品。

サイといることで、彼の執事になった巳裕が少しづつ変化していく様は読んでいて引き込まれました。正直、作品名で読むのを躊躇してたというか、食指が動かなかったのですが、間違ってました。
もっと早く手にしていれば良かった!

4

攻めが不器用過ぎる~~!!


タイトルで損してる気がする…。
もちろんエロいはエロいのですが、それ以上に内容がとても良かったんです!!
かくいう私もタイトルで悩んでいましたが評判の良さで購入。
本当に読んで良かった!!

私は驚きがあったので、ぜひネタバレなしで読んでいただきたいです。
なので詳しい事は記載しません。

そしてとにかく攻めが不器用。
受けに酷いことするし、言葉足らずで最初は何を考えているのか分かりませんでした。

けれど、正直やられた。
いや~~面白かった!
今まで出会ったことのない設定でとても楽しめました。

イラストもすごく美麗。

4

4人の幸せを心底願う

 攻めの印象が、序盤からめくるめくように変わっていくのがとても爽快な作品でした。非の打ち所がないように描かれる則雅に比べ、あまりにも爛れた登場の仕方で、その後則雅から己裕を引き離すやり口も横暴。なんて嫌な奴なんだ、と己裕も読者も感じたところから、徐々に本来の彼の姿が見えてくる。ドSな男が実は案外優しい、というのはベタ中のベタですが、サイの場合は感情的にも社会的にも横暴にならざるを得なかった理由があって、むしろ最初に確実に嫌われるであろう方法で己裕の隣を勝ち取った彼の覚悟に好感を覚えるほどでした。

 サイと己裕の出会いは必然であり、読み終えればサイが己裕を見つけてくれて良かったと誰しもが心から思えるようになるでしょう。逆に少し引っかかったのは、則雅について。途中からサイと己裕から拒絶される存在となりますが、心臓が弱くいつ死ぬか分からないという彼の孤独にも誰かが別の形で寄り添ってあげられれば、と思ってしまいました。明日も分からない状態で、誰とも深い関係を築けずに孤独に死ぬのは誰だって怖い。己裕を1人の人間として扱うふりをしておきながら、実は水面下で彼に恐ろしい末路を用意していたのは確かに非道だったけれど、長年彼も1人で孤独や恐怖に耐えてきたのでしょうから、彼にも何か救いがあって欲しかったなとも思いました。タイトルの「4人」は3人の処女執事と、則雅を指しています。

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