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osananajimi kara
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
すでに秋ですが、夏の名残りが消えないうちになんとか読了。
表紙の絵が爽やかできれいです。
挿絵の小椋先生が、椎崎先生に尾道の美しい写真を見せていただいたとコメントされていました。
石段が多い絵のような町並みが目に浮かびます。
攻めクンの無自覚って、無自覚ということにしたいのかな〜?と勘ぐってしまうとそれも可愛く思えたりします。受けクンがかわいそうでしたけどね。
あと、些細なことを書きこむのは不粋ですが……本作の誤字が強烈に印象に残りましたので失礼します。
告白シーンの水虫(水中の誤字)にもう爆笑!
ついに、ついに攻め・晃平と受け・祐弘の長年の気持ちが確証になるぞ!というところで水虫です。
見つめあう二人の間に、佐藤B作氏がタムチンキパウダースプレーを持って参上したような画が頭の中に映りましたw
違う意味で面白くなって一人で笑っていたので、テーブルの向こう側でタブレットをやっていた夫から「ひとりで笑って気持ち悪いな」と言われたほどです。
普段は誤字は「ああ、○○の誤字ね、了解」と納得変換して、感想に書き込むほどでもないんですけどね。
あと、ひとつだけ。ねちねちうるさくて申し訳ないですが、昨年の初冬にリリースされていますね。
今年の夏までリリースを待てば、季節感にピッタリだったのではないかなと思いました。
ある夏休み、18才の高校生・祐弘(ユキ)は
4年ぶりに大伯母の家で過ごす事になる。
思いがけず駅に迎えに来ていたのは、
かつて幼いときより9年、毎夏共に過ごした幼馴染みの晃平、
4年の間に彼はユキの背丈を追い越し、すっかり逞しくなっていた……
尾道を思わせる風情のある瀬戸内の夏を舞台に、
幼馴染みの再会と恋……、なんてツボな設定!と
表紙にも惹かれて手に取った。
雰囲気を味わいながらそれなりに面白く読んでいたのだけれど、
個人的には途中から失速。
一つには、攻めの晃平のキャラがあまり好きじゃあなかったこと、
もう一つはユキが恋心に気がつくのが唐突というかサラッとしていて、
その後のすれ違いもちっとも切なく感じられなかったこと。
中2の夏にキスなぞしておきながら、
そしてガンガン嫉妬して牙を剥いているくせに
実は晃平ユキを好きだと自覚していなかったなんて、
え?っという感じだったし、
お互いの気持ちが通じた直後に、ちょっとだけとか言いながら
結局致してしまうのもあまり好きじゃあない。
その上極めつけは、最後の大伯母の言動。
コメディじゃあないんだから、それはちょっとお手軽過ぎませんか?
というのが感想だった。
当て馬というか、大学生笙野の煽り方もステレオタイプだけれど、
このキャラは割と好き。
なんとなく他の作品の登場人物?という印象だったのだけれど
そういう訳ではないのだろうか?
スピンオフ要員?
知っていらっしゃる方がいらしたら教えて下さい。
最大の感想は、「夏の尾道に行きたくなった!」という
萌とは全く関係ないもの。
評価は、方言攻めと綺麗な表紙分加算で「萌」にします。
初読みの作家さまでしたが、小椋さんの表紙に釣られ購入してみました。高校生同士の恋。高校生ゆえの若く、青い二人の恋心が描かれています。
高校2年生の時に交通事故に遭い、入院・リハビリしていたために出席日数が足りなくなり留年することになった祐弘。今までの友達は高校3年生になり、受験生ということもあって何となく疎外感を感じて。新しいクラスにもなじみ切れない彼は、夏休みに大伯母の住む瀬戸内海の土地へ行くことにします。そこは幼少期よく遊びに行っていて、4年前まで毎年訪れていた町でもあり。けれど幼馴染みでもある晃平にキスをされて以来何となく行くことを避けていたのですが、4年ぶりに訪れた地で晃平に再会し…。
というお話でした。
事故に遭ったせいで身体に不具合を感じているユキを大切にし、自分の事よりもユキのことを優先してくれる晃平。子どもの時に初めて会ったときも可愛らしい風貌からユキのことを女の子だと勘違いしていた晃平なので、ましてや4年前も寝ているユキにキスをしたくらいなので、ユキのことが好きで好きで仕方ない、というストーリーなのかなあと思っていたのですが…。あれれ、ちょっと思っていた設定と違いました。
対するユキも、晃平に対する想いを自覚するのがちょっと遅いというか、唐突過ぎるというか…。途中まで深山くん(ユキの高校の友達)のことがほんとに好きなんだと思ってました。
じりじり進む恋というのは好きなのですが、そのじりじり感がお互い好きなのにどこまで相手に踏み込んでいいのか分からないから、という理由なら分かるのですが、この子たちは途中まで相手に全然恋愛感情を自覚してないままなので、なんだかなあ、と。高校生ゆえに、自分の事で手一杯で、というある意味幼い恋心は上手に描かれていると思うのですが、なんというか感情の起伏があちこちに行ったり来たり、だったり、唐突過ぎてしまっていまいち感情移入できかったのが残念でした。
笙野も好きなキャラではあるのです。あるのですが、snowblackさまも書かれていますが「どこかで既出のキャラ?」と思ってしまうくらい「いて当たり前感」がにじみ出ていて「?」となりました。これがスピンオフ作品なら「あの彼ね」とわかるのですが。誰の知り合いで、どういうつながりで、何のためにここにいるのか、という彼に関する説明に当たる記述がないからかな、と。
でもいい味を出してるキャラだったので、スピンオフの「こいびとから」も読んでみたいと思います。
設定も好きですし、方言も可愛い。ただ、恋心を自覚してすぐなのに、そして「ちょっとだけ」と言いつつ最後までイタしてしまうところとかなんだかなあと思ったりしたし、結局晃平がユキに対して好きという自覚がなかったのにあの嫉妬心丸出しの束縛感もなんか理解できなかった。
小椋さんの挿絵は凄く良かった。こういうちょっとほのぼのしている作品にすごく合う、優しい絵柄です。初めの子どもの頃の晃平がユキをおんぶしてる絵なんてもうこれだけでキュンキュンしました。