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あなたも……、父と、変わりない!
shikisai no ori
シャレード版を既読だったので本当は買うつもりなかったのですが、買ってしまいました。
… 國沢先生の表紙があまりに美麗すぎて!
書店で見て、ノックアウトされました。
内容は、ほぼ同じです。
本編はほんの細かい修正と、巻末にちょっと書き足しがあるくらいかと思われます。(シャレード版はもう手元にないので違ってたらすみません。)
私は國沢先生の挿絵が好きなので、既読のお話しでも大変楽しく萌え萌え読めました。
受け様の夏貴が美人です。攻め様の霧島も、めっちゃイケメン!
ただ、以前の絵の方が夏貴が幼い感じでいたいけさが出ていたと思うので、それが好きだった人には違和感があるかもしれません。
初読みの方は、近親相姦ネタがありますので、苦手な方はご注意ください。
あと、エロエロです(笑)
ジャケで、「おおっと3P御馳走様です!!」と
そりゃもう鼻息も荒くなるてなもんでしたw
受けが女の子みたいに可愛いわけではないようだし
かなりツボを押されそうな予感がしたのですw
日本画の大家である父を持つ夏貴は、
いつか独立して日本画を描いていきたい望みもありながら
父の足元にも及ばない絵に落胆する日々でした。
しかも、母親を事故で失った幼少の頃から
身代わりとして実の父から関係を強いられ
気持ちとは裏腹に感じてしまう自分を疎ましく思うのでした。
でも父の個展で出逢った霧島画廊の二代目・聖司に
心を揺さぶられ…。
正直に申し上げますと、私は実父×息子が得意ではありません…。
ガチ兄弟なら萌え禿げるんですが、これはどういう心理なんでしょうか。
(わかりません)
ただ、父の執着する気持ちは理解出来ましたし
そこから逃げられない夏貴にも
「しょうがないよなぁ…」と思ってしまいました。
事故で亡くした母が、その時知らぬ男と一緒だったという事実、
残された者はさぞやりきれなかった事だろうと。
そこに現れた画廊の二代目・霧島聖司がデキる男でしてねぇ。
夏貴が惹かれてもしょうがない!
余裕があって穏やかで、臨機応変に対応してくれる姿、惚れます。
しかーし!私の期待していた3P描写が一度だなんてそんな…!
しかも父の引き際があっさりすぎじゃないでしょうか…。
もっとどろっどろになってくれても良かった気がしましたが
あんまりこじらせると1冊で終われなくなっちゃうかも…;
最終的に父への恨みではなく憐み、
そんな夏貴をまるごと愛してくれる霧島、
二人は会うべくして会ったんでしょうね…。
霧島が想いを隠せずついがっついてしまうHシーンは
やっぱり美味しかったですw
夏貴の心も体も解き放ってくれて良かった。
これからもずっと大事にして欲しいな…。
夏貴はツライ過去があっても、
霧島にどんどん甘えて幸せを感じていられるんだから
プレッシャーをものともせず悠々と日本画が描けたらいいな。
なにはともあれ、エロかったです。(それで〆る!?)
駆け出しの日本画家・夏貴(受け)は
実の父で有名日本画家の敦之(攻め1)と
10代の頃から肉体関係にある。
ある日出会った画廊オーナーの霧島(攻め2)に
優しい言葉をかけられ、彼に惹かれるが……
表紙から3Pモノなのかと思いきや
3Pシーンが出てくるのは一度だけ。
父に囚われ画家としても伸び悩んでいるいたいけな青年が、優しい年上攻に助け出され、恋人とパトロンを同時に得、幸せを掴むというシンデレラストーリーです。
亡き妻の浮気を根に持ち、妻そっくりの夏貴に執着する父。
夏貴と霧島の接近を知ると、霧島を呼び出し、目の前で夏貴を犯します。
ここで3Pの誘いを受けて立つ霧島も結構ぶっ飛んだ人なのですがw、その後は夏貴を自分の家に住まわせ、個展を開いてくれる等、至れり尽くせりな溺愛ぶりです。
父親がもっとしつこく追ってくるのかと思いきや音沙汰なしで、なぜか美談風に終わるラストにモヤッと。
日本画家という設定が生かされていないのも勿体なく感じました。
(絵筆で乳首を責めてたくらいかな?)
夏貴が10代の頃、父の絵のモデルをしていたときに初めて犯されたそうですが、どうせならそのシーンを読んでみたかったかも…です。
本書は2008年シャレード文庫の新装版。
あとがきにも書かれていますが
現在の西野さんの作品に比べると
濡れ場も展開もマイルドで、
まさに初期の作品という感じでした。
包容力のある年上×不幸な境遇の年下という組み合わせがお好きで、やや濃いめのエロシーンが読みたいという方にオススメしたい作品です。
以前他レーベルで出た分の再販とのこと。
初期の頃からさすがのエロパワーだったのねと思いつつ、今回はしんみりする面もあった。
長年続いている実の父親と息子の禁忌関係に第三の男がどう絡んでくるかってところに、じめっとせずに堂々と3Pに持っていく清々しさが何だか西野さんらしくて好きだ。
読む側としては3Pはちゃっかり楽しんだのだが(笑)、今回の話はどうも父親と息子の葛藤ぶりをもう少し読んでみたいと感じた。
西野さんの話はまだ数冊しか読めていないが、どれも複雑な境遇の受けが攻め+その他からの超濃厚な愛情を一心に浴びるかのような印象が強いせいで、たまに攻めの印象が弱く感じる時がある。
そのせいか、この話は霧島×夏貴の関係以上に父親と息子のある意味不器用な関係のほうが気になってしまった。
鬼畜なはずの父親なのに、息子からは心の底で可哀想と思われていて憎み切れない様子だったり、亡き妻をいつまでも想っていて孤独さが滲み出ていたりと、単なる憎まれキャラとしては書かれてはいない。
霧島が夏貴をかっさらっていっても執着心をむき出しにする事なくあっさりしていたのを読むと、父親側も息子に手を出しておきながらも心のどこかでは幸せを願っていたのかも…なんてふうに考えてしまう。