君と濡れる

kimi to nureru

君と濡れる
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×212
  • 萌17
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
9
得点
125
評価数
36
平均
3.5 / 5
神率
13.9%
著者
夜光花 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
嘉弖苅クロエ 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
ラヴァーズ文庫
発売日
価格
¥590(税抜)  
ISBN
9784812488928

あらすじ

不動産屋に勤める一条祐樹は、いたって普通の家庭に育ち、普通のルックスで、可もなく不可もない平凡な人生を送っていた。しかし、店に大学時代の憧れの先輩が現れ、平凡な生活がそこから次第に変わっていく。過去にただひとつ、普通じゃない経験を先輩としてしまったのだ。 現在は有名な映画監督の、先輩こと・雨川太智は、祐樹を新居に呼び寄せ、カメラに収めながら身体を弄んでは、逆らえない祐樹を連れて、次々と引っ越していく……。その不可解な行動の真の目的とは? ある雨の日に始まった、妖しく甘美な恋物語。

表題作君と濡れる

雨川太智,30歳,大学時代の先輩で映画監督
一条祐樹,28歳,不動産屋の社員

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数9

好きだわー!

夜光さんの既刊で似たものを探すならば、雰囲気が『不浄の回廊』でしょうかね。
厚みがちょい薄い(ラヴァーズは厚みが大抵薄いですが、一ページの文字数は多い)せいか、いつもの夜光さんよりもえっち描写にしつこさが少ない気がします。
回数も内容(緊縛、玩具、ハメ撮り)もエロエロで濃いのですがねえ、なんでしょう、『え?もう入れちゃうんですか?』『え?もうイッちゃうんですか?』という感じがしちゃって。
それでも他作家さんの二冊分はあるであろうえっちボリュームなんで、十二分にエロエロなんですけどね(苦笑
なんだかなー、最初に書くのがエロ関係ですみません(汗
しかし、夜光さんのハメ撮り初めて読んだかもー(喜
わたしはけっこう好きですが、BLではあまり見かけませんねえ。
そうそう、ちなみに受け視点でございます。

********************
受けの祐樹は不動産屋に勤める、凡庸な28歳。
大学時代、太智にほのかな片想いをしていました。

攻めは祐樹の先輩の太智、30歳。
ハイスペックながらも変人で、大学卒業後できちゃった結婚し、今はマニア受けする映画監督。
********************

ストーリー的には再会+ホラーです。
大学の映像研究会で先輩後輩の間柄だったふたりが卒業後疎遠となり、祐樹の働く不動産屋で客と従業員として再会するというもの。
ただ一風変わっているのは、映画監督としてホラー物を予定している太智が、事故物件(住人が自殺したり殺害されたりした物件)に住んで怖さを経験したいと思って部屋探ししていたことですね。
まあね、変人さんですからね、幽霊なんて信じていなけりゃ見えもしない、怖さも感じないというわけです。
こういうのも鈍感と言うのかなあ(笑
ただこの理由には、太智には別の思惑もあったりするのですが。

時々夜光さんは一般常識に欠如していたり二枚目変人だったりする攻めを書かれるのですが、今作も一風変わった攻めさんでした。
夜光さんの攻めは、傲慢、ヤンデレ、変人と大雑把にわけるとこの三パターンになると勝手に思っているのですが、わたしは俺様傲慢系が苦手なので変人ならば大歓迎です。
この太智も不思議系と言えばそう言えなくもない変な人で、常識の範囲外で生きている感じがツボですねえ。
普段は人の話を聞いているのかいないのかわからないくらいなのに、時折相手を喜ばせるようなことを言っちゃう辺り、祐樹だけでなくこちらまでキャッとなります(笑
天然タラシなのでしょうねえ。
幽霊がいると言われて悲鳴をあげている祐樹の横で、ぜんぜんわからないと笑える豪胆(鈍いだけ?)、しかもそのままえっちに突入しちゃうところなんか、一般人のわたしたちとはかけ離れた方でGOODです!

祐樹は在学中に一度だけ太智にキスをされたことがあるのですが、その太智がミスキャンパスとできちゃった結婚しちゃったんですよね。
『だったらあのキスはなんだったんじゃい!』なわけで、もしかしてお腹の子は太智の子じゃなくて…?などと読み進めればわかるだろうことをぐるぐる考えながら読みました。

再会してからの太智は、寝てしまった翌日祐樹に消えられてムッとしてました。
この態度で、あーなるほどなーと気持ちを察せられましたねえ。
しかもなかったことにだなんて言われちゃって、表には出なくても多分太智ショックだったでしょうねえ。
他にも、祐樹が携帯のアドレスが知らぬ間に変えていたことを太智が以前から知っていたらしいのは、彼が連絡をとろうとしたことが一度はあったわけでしょうし、以前から祐樹は気にはなる存在だったように感じます。
関係を持ってからの太智の気持ちは読んでいて細かい小さなことから伝わってくるのですが、なにせ感情の起伏があまりないせいで他人には伝わりづらい部分がありますから、これじゃあ祐樹には伝わらないよねえ…とちょっと両者が不憫に。

ラブとえっちとホラーをこの一冊で書ききるにはもうちょっとページ数があると良かったですが、ホラー要素が含まれているとはいえなんだかこの作品は可愛らしさがあるんですよね。
まあ、ホラーは怖くはないレベルですし、またその怖くないというのは、代わりにキャーキャーと怖がっている祐樹が面白いからかと。
えっちにしても、祐樹のM要素に合わせたプレイを太智は選んでいますし。
そして無体なことを言われたりされたりしても、結果的には感じ過ぎちゃうというM祐樹ですから。
なかなかピッタリハマるカップルになりそうです。
最初にタイプは『不浄の回廊』と書きましたが、個人的にはこちらの方が攻めさんが好みなので作品自体も好きでした。

★★★★★★★★★
10/20
ハメ撮りの件ですが、夜光さんの『姦淫の花』で先に出ておりました。

9

受けの反応はいちいち可愛い

この作品の雰囲気は不浄の回廊に似ています。ホラーだけど全然怖くなかったです。攻めは映画監督として成功している、受けが勤める不動産会社にやってきて、ホラー映画を撮るの理由で、事故物件を紹介しろと言ってきました。実際はそれには裏がありました。変なものを見たりするうちに、なぜかあやしい雰囲気になって、受けを押し倒して、色々なプレイで性行為になだれこみました。この作品の一番面白さは攻めと受けのキャラギャップですね。コメディタッチで書かれているから楽しく読みました。

1

いわゆる『ノンストップ小説』

電子書籍で読了。挿絵有り。

「寝る前にちょっと」と読み始めたら止まらない、止まらない。
一条くんの感じる気持ち悪さが『幽霊の正体見たり枯れ尾花』なのか、本当に超常現象なのか、どっちともとれる形でお話が進んでいくからなんですよ。あちこちにちりばめられた複線が、謎解きに使えるものなのか、フェイクなのかが解らない。
Loveの方も、雨川の一条くんに対する気持ちがはっきりしなくて「一体何なのか」迷う、迷う。
続きが気になって読み進めた結果、本日の私は大変寝不足。でも、満足です!

夜光さん、脱帽。
あ、受けの気持ちよさの表現も絶品。
ごちそうさまでした。


1

止まらない

ホラーっぽいんですけど、そこが主題ではないので、怖い人でもまぁ大丈夫かな。

二人のラブはなかなか良かったんですが、腑に落ちないというか、うーんってのは、やっぱり雨川の結婚したところ(まぁ振られたって認識だったからやむを得ないとしても)でしょうか。
できちゃった婚してしまうのがね、うーん。ほんとに好きじゃ無くて、はめられたとかなのかもですが、もやっと感が残ります。お子さんを死なせてしまった奥さんにも同情してしまうというか。不倫していたってことなんで、それで子供が邪魔になって、、、だとしてもそこに追い込んだのは雨川では?とか思っちゃって。

それで受けちゃんをモノにしちゃうって都合いいやん。。。

とはいえ、そこに目を瞑ると、甘酸っぱい学生時代のキスの思い出や、再会してからの変わらない先輩への恋情。そしてエロ!!
萌どころは沢山あります。
ホラーサスペンスぽく仕上げるために、やはり元奥さんの失踪ってのを入れるからちょっともやっとになっちゃったんでしょうかね。読み進めやすい文体で、あっという間に読めちゃいます。

0

ホラー&サスペンス風味のエロコメ

小さな不動産屋で働く
地味で平凡なメガネ男子・祐樹(受)は
大学時代の憧れの先輩で
映画監督となった太智(攻)と再会。
太智は、ホラー映画を撮るため
事故物件を探しているらしく…


夜光さん十八番?の、変人攻×暴走受。
二人ともいいキャラです♪

家族が無理心中したという
いわくつきの物件に住み始めた太智。
そこで起こるオカルト現象に
ギャーギャー騒ぎまくるのは祐樹の方で
霊をはなから信じていない太智はガン無視w

祐樹とヤってる最中に天井に黒い影が浮かぼうが、部屋を撮ったビデオに怪しげなものが映ろうが、全く意に介さないのはある意味スゴいですw

実は太智にはある目的があって
それが本書のサスペンス部分と関わっています。
しかしそれにしたってこの先輩、
あまりに自分の関心事に気がいきすぎて
祐樹への愛が見えないのが残念なところ。

Mっ気のある祐樹にハマって
緊縛、バイブ、ハメ撮り…など色々やってはいますが
終始強引な上に、前述の通り他に関心事があるため、あまり祐樹にベクトルが向いていない。

同じ変人攻でも、受を気遣う優しさとスマートさを兼ね備えた『サクラ咲ク』の花吹雪先輩や『金曜日の凶夢』の紀ノ川さんとは同じカテゴリに入れたくないタイプでしたw

そんな太智に振り回されているようで
実は勝手に暴走している祐樹のキャラが面白い。
太智に弄ばれたと勘違いして
泣くのかと思いきや
先輩と言えど殴るしかない!
と決意するシーンには笑いました。
結局すぐ誤解が解けて
拳を引っ込めてしまうのですが、
夜光作品の受はやはりこうでなくてはw


目新しさはあまりないですが
夜光さんの書かれる奇妙系のお話や
一癖あるキャラクターはやはり好きだな~と
実感できる作品でした。

7

Krovopizza

やまぶき様

コメントを有難うございます(*^^*)

ホラー…そうですね、私はそこまで怖いと思わなかったんですが、事故物件で起こる怪奇現象はそれなりに不気味かも。たとえば夜中に一人でお風呂に入るのが怖い方は要注意かもしれません。
読んでみて怖かったらごめんなさい(((^^;)

表紙…何の躊躇いもなくレジに出してました。
何か色々と感性が麻痺している自分w

Krovopizza

ココナッツさま、こんばんは~

Amazonの発送遅いですよね(/--)/
お急ぎ便がお急ぎでないという…
そういえばamazonは大阪→東京のゆうメールだと通常より+1日かかるって聞いたことがあります。
早くお手元に届きますように…!

せっかちな私はつい店頭で買っちゃうんですが、コミコミさんでつく特典ペーパーや小冊子などはあとで欲しくなったりしますね~

そうそう、My sweet吹雪先輩とタイプは違うけど変な人でしたよwお楽しみに☆

やまぶき

Krovopizza様へ

レビューを有難うございます。
この本ホラーなんだと思って、夜光さんだけどスルーしようかと思っていたんです。
そうですか、コメディでもあるんですね。それなら怖がりの私でも大丈夫そう。
「早速、書店へ」と思いましたが、ちょおっと表紙がハードル高いので(//∇//)ネットでポチることにいたします。

ココナッツ

Krovopizzaさま、こんばんはー。

いいなあ…Amazon発送済みなんですがまだ届きません。
どうも同じAmazonでも、大阪から発送されたゆうメールは他のよりも+1日かかっている気がします。
今日届くとしてもうちの集配は夕方…
そうなると結局読むのはまた翌日に。
あー、もう、やっぱりはやく読むには店舗買いなんですね。
Krovopizzaさまのレビューで攻めが変な人(どうやらLOVE吹雪先輩とは毛色が違うようですが)だとわかりましたので、心して読みたいと思います!

ホラー

ラブコレ10に番外編が掲載されていて、そこから気になって購入しました。
挿絵のラフ画がエロかったので(笑)
もともと夜行花先生好きで、ラブコレだけ読んだときは「不浄の回廊」系かな…と思っていたのですが、本編読んでみたらもっとホラーでびっくりしました。

緊縛とか、おもちゃとか、撮影とか、エロはエロいのですが、ベースになっているホラー感が結構怖くて。
読んでる最中もぞわぞわして窓とか、鏡とか、自分の背後を気にしてしまい、濡れ場に集中できなかったビビリな自分がいました(苦笑)

また、色々起こる怪奇現象は怪奇現象のままで終わっていて。
本当に怪奇現象だったら相当怖いし。
全部が実際起こっていなくて登場人物の妄想だったらそれはそれで怖すぎるし。

ホラー好きの人にオススメしたいです。

5

不思議な作品

エロ6割、ホラー3割、ギャグ1割という感じの不思議な作品。
読んでみて、Amazonのあらすじとちょっと違うような?
大智が祐樹を連れて次々と引っ越していくと書いてあったので、二人は同棲を始めた設定なのかと思った。

大智はアッサリした人だと思っていたので、いきなり玩具や緊縛が出てきたときは、先輩一体どうしちゃったんだろう?と思ってしまった。
そして、緊縛シーンで菱縄縛りが出てきたので、どんな縛り方なのか知らなかったので思わず検索かけてしまった。
確かに初心者でも簡単に出来そうだなと思った(笑)

1

じっとり湿ったホラー風味。

ホラー&サスペンス風味BL。じっとり湿った気配を伴って描かれるのですが、主人公の反応などに若干ギャグというかコメディっぽさがあって、怖がればいいのか笑えばいいのか……と迷ってしまうようなところもあります。

平凡な不動産屋さん勤務のサラリーマンくんと注目されかかっている映画監督でもある学生時代の先輩の少し捻れた関係のお話です。

先輩の過去に関わる秘密を巡って、ホラーテイストの出来事が起こる中、主人公が先輩に無理矢理関係を持たされたり、無理矢理が無理矢理じゃなくなったり…とドロドロしたりします。

おどろおどろしい雰囲気はよく出ていたのですが、その顛末がちょっと拍子抜けというか置いてけぼりにされたような気もします。
あと、登場人物の名前が逆になっていたり……などのチェック漏れ的な部分がいくつかあったのも残念。そういうの惜しいんですよね…。

1

え?そんな場所で!?

まず、表紙後ろに載っているあらすじからでは自分の萌えツボに合うかどうか見当がつかなかった。
そのまま読んでみたものの、自分の中でこういった話なんだと掴めないまま読み終えてしまったので焦った。

そこでラブコレに載っていた後日談も読んで、攻め・太智の映画監督というキーワードを軸にしてみる事でようやく話が見える?ようになった。
そうすると、一見振り回されそうな太智の掴みどころのない行動も考え方も腑に落ちてくるかも。
ホラー映画を撮りたいという熱意も、いろいろなエッチを楽しみたい?という様子も、彼なりの好きなものに対する探究心の現れなのかも、と思えてきた。

いや、それよりも太智以外の周りの人間が霊的にヤバそうだと感じている場所で致せることのほうがスゴいのでは…と、そっちのほうが気になってしまった。

ただ、今回の話は受け・祐樹が設定通りの凡庸さでパッとした魅力を感じなかったのが残念だった。
私の場合、攻め・受け双方に魅力を感じないと趣向を凝らしたエッチシーンにもいまいち萌えないので。

ところで作中で「太智は雨男」って設定なのに話の中でそれが何の意味があるのかが解らなかった。
そもそも雨男とオカルトって何か関係があるのかな?と軽く調べてみたけれど、どうも因果関係が不明みたいだし。

1

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