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すごく切なかったです。
特に前半の紀宏の想いが!!!
なんて健気で奥ゆかしいんだ!!
冬の北海道が舞台に出てくるんですが、まるでそこに降る粉雪のようです。
確かに紀宏も他の人を傷つけてるんですが、それでも嫌いになれない魅力があったと思います。
それに引き換え、攻めはとっても酷い男で、私は普通ここまで酷い男はちょっと嫌いになってしまうこと多いんですが、今回はそんなに鼻にはつきませんでした。
酷い男のはずなのに、時折優しさが見えるんですね。そういう所がほんとは受けを好きなんじゃないのかな?と思わせるんです。
2人の心情がよく書かれていて、読んでよかったなぁと思いました。
麻々原絵里依さんの挿絵も美しかったです。
雪の舞う札幌を舞台に、閉塞感たっぷりの胸の詰まるストーリーが繰り広げられます。
桜木さんの作風は地味なんですが、私の心のなかにある『地味を求める部分』?が刺激されます。ちなみに月村奎さんも同じ部分を刺激してくれる作家さんですが。つまり好きです。
主人公は、長く付き合っていた恋人との結婚を決めたところだった。
そんなときに、高校時代に身体の関係を持っていた男と、七年ぶりに再会する。そしてまた関係を結んでしまう。
翻弄されつつも、その男に激しく恋してた過去を思い出し、眠らせていたはずの感情が呼び戻され、苦悩する主人公。
切なくて苦しくて、キューンとしました。
ちょっと泣きました。
地味ですが、いい話でした。
こういう、女性が当て馬になってしまう展開って自分は苦手なのかな…と思ってしまった作品です。現実にどうでしょうね…どの程度の理由があれば自分がその女性の立場でも許せるかしら。そんなことを考えちゃダメなのだろうけど。
小栗は前半はただの危ない男で、正直、この暴君のどこが好きなんだねキミは!?と思いながら読んだのですが、「PARADISE LOST」でまあちょっと受に共感しなくもないかな、と思えました。大人になった二人が過去のことを思い出して切なくなる展開に弱いので、このお話はグッときました。
場面ごとに出てくる雪景色の描写が美しかったです。