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偽りの王妃が罠に嵌められて!?
hanayome wa tsumibukaku
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
こちらのお話だけでも十分読めますが、前作を読むとなお一層こと細かな詳細がわかると思うので楽しめると思います。
前作の感想で、もう一息で中華ファンタジーと感じていたのですがなかなか仕上がってる感じがよかったです。
著者があとがきで書かれているのですが花嫁と表題についておりますが一切花嫁らしい装いや働きはしておりません。
おいしそうな花嫁を求められて題名買いした方は絶対前作を読んでから読まれたほうがおいしくいただけると思います。
サブタイトルで話の半分くらいネタバレしているので、あえて内容には触れません。
話の主軸の事件以外はほぼ受けと攻めは始終いちゃこらしてます。
最初から出来上がってからのお話なのでそこに行く過程なども踏まえて前作を読むことをお勧めします。
中華ファンタジーの身代わり花嫁モノ。続編が出てたのは意外でした。前作で過不足なくお話は完結してるように思われたので、この上何を書く? と。
読み終わった今も、いまいちつかめません。なにを書きたかったのだろう?
王と妃の甘あまラブなら前作でもうおなかいっぱいだし、前作で生き残った悪役が懲りずにちょっかいを出してくるのですが、これが小物すぎて揺さぶりにもなってない感じだし。あとは雪の男なのに周囲を偽って王妃の座にあることについての葛藤? そこを書きこんでくれるならまだ読み応えもあったかもしれないのですが、王の大きな愛の前にサラリと流されちゃってるし。(ほんとにそれでいいのか? 後継ぎをもうけることって本来なら王とその妃にとって、何より優先されるべきお題じゃないのか?)
そもそもこのお話、前作から決定的に違和感はあった。それも物語の根幹にかかわる部分において。
男の身代わり花嫁モノの成否を握る鍵って何だと思いますか? 私にとってそれは、「よんどころない事情」-これしかない、というか、ここさえ押さえてくれてれば、大抵の無理や無茶は通るんじゃないかとすら思ってます。
そもそも、男を花嫁の身代わりに立てるという発想自体、十二分に荒唐無稽な話なわけです。受けが昔からひそかに攻めに惚れてて、自ら志願して花嫁の代役を務める、とかでない限り、受けにとっては降って湧いた災難のようなものです。それでも引き受けざるを得ないところまで受けを追い込むには、それ相応の理由が要ります。
よくあるパターンとしては、受けが花嫁の双子の兄弟で、顔がそっくりだからというケース。安直ですが、少なくともあえて男の受けがやらねばならない理由にはなります。でも本作の雪の場合、別に本物の花嫁と似てるわけでもないし、そもそも相手方に本物の花嫁の顔バレもしていなかった。当初から期間限定、代わりの花嫁を調達してくるまでの代役なら、いくら綺麗でも男の雪より、本物の女を立てるべきではなかったのか。普通に考えれば、花嫁が男とばれた場合、王は「我が国をなめとんかゴラァ!」という反応も十分ありなわけで、同盟は即決裂、華周が宗を攻め滅ぼすという最悪の展開も予想される。雪は死も覚悟の悲壮な決意で赴いているけど、事は雪の死ひとつで解決できる類のものとも思えない。本当に祖国のためを思うなら、正直に事情を相手方に説明して本物の代役である妹姫を差し出す算段をするのが最善の道だったような気がする。そもそも、本当にそもそもの疑問なんだけど、このお話、雪が男である必要があったのか?
その大前提のところで納得できてないから、相当悲惨なはずの雪の運命にも同情できず、その後の虎隆との大恋愛というドラマチックな展開にもいまいち乗り切れないまま終わってしまった。
文章力はある作家さんのようだし、つくりも粗雑さは感じられないだけに、とても残念でした。香林セージさんの挿絵も、綺麗なんだけど雪が女にしか見えません。いっそTLに鞍替えしたら万事丸く収まったのでは・・・と勝手なことを考える始末です。