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arasesenpai to piyo no 777nichi
五人の王で恵庭さんにはまり色々検索して
この作品のネット投稿にたどりつきました。
途中で中断されて何年も経っていたので続きが読みたい半面諦めてもいました。
が、まさかの発刊で小躍りしたい気分でした。
でも健気な荒瀬先輩の思いが報われてよかった、と思う反面
ネットで最初に読んだ時との若干のギャップに違和感が拭えませんでした。
荒瀬先輩がピヨにあそこまで執着するほど
好きになった理由が最後までわからなかった。
荒瀬先輩は確かにお坊ちゃんだったけど
アメリカの大富豪ほどのスケールの大きなお坊ちゃんに思えなかった。
気にしなければいいだけなんですけど
大好きな作品だっただけにその二点はすごく残念でした。
最後に個人的な趣味で言わせて頂くと
このお話にこのイラストレーターさんは合わない気がしました。
荒瀬先輩が女性が群がる美青年にはどうしても見えません…
主人公のピヨと荒瀬先輩が一緒に暮らした777日間の思い出を、とても上手な構成で描かれた作品でした。始まりはピヨが荒瀬先輩と一緒に暮らしていた部屋から引っ越しをして出ていくところからだったので最終的に2人は別れましたってオチなの!?とビックリしつつ、今と過去とお互いの視点を混ぜながらのストーリーを夢中になって追いかけていました。
ピヨは憧れの教授の講義を受けたいからと、唯一の肉親であるお婆ちゃんの制止も聞かずに北海道から上京してきます。
お婆ちゃんの反対があったため、仕送りや援助はもらえず大学の学費は奨学金でやりくりしているピヨは住み込みのバイトで住む場所を確保していました。大人のおもちゃを扱うそのお店を面白そう~と住み込みバイトに入ったピヨは早々に店長に襲われそうになるという現実を見て住む場所をなくしてしまいます。そこで一緒に住もうと誘ってくれた荒瀬先輩との漫才のようなにぎやかな毎日が始まっていくのです。
ピヨは大切なお婆ちゃんの教え「ヒモはだめだ。人間のクズだ」という言葉をしっかり守って、荒瀬先輩との関係でもお金や恋愛の部分でしっかり線引きをしようとします。その線引きのズレッぷりがとにかく面白かったです。
身体はゆるしても、恋人のようなキスはだめ!と抵抗してみたりホモはヒモ以下の人間のクズと聞けば、荒瀬先輩に対して「禁ホモ運動」を始めて過剰なスキンシップを禁止してみたり。
好きだから触れたい、ピヨも自分を好きなんじゃないか、と期待すればするほど傷ついていく荒瀬先輩を見ているのは可哀そうな気持ち半分、おもしろすぎる気持ち半分で終始楽しかったです。
ピヨと出会ってホモに目覚める?脇役たちも味のあるメンバーばかりで素敵でした~!
自分の思いを隠しながら、相手の結婚まで笑顔で祝福し(その後すぐ離婚)15年も寄り添ってきた宗像さんと、鈍くて宗像の気持ちにまったく気づかなかったのに気持ちがわかって丸く収まった後には自分たちななるようにしてこうなったと自然と新しい関係を受け入れている鹿森さんには胸が暖かくなりました。
才原親子のお話も、長い時間の苦悩があったのかなと思うともっといろんなエピソードやその後の話が読みたかったです。
とにかくピヨの天然と、荒瀬先輩の不屈の精神に面白おかしく楽しませてもらいました~。キャラ作りがこれが恵庭さんらしさなんだろうなぁ~という感じで好きです。他とはちょっと違うキャラ達とストーリー展開でにぎやかに楽しめるのではないかと思います。
表紙ホイホイにあってしまい・・・
明神翼さん目当てで購入しました(;´Д`)
「5人の王」の作者さんなんですね!今回読んで文章の並びとか
会話の流れが流れよくて楽しく読めたので、手を出せていなかった「5人の王」に
手を出しそうですw
最初にお互いが出会って777日目から話は始まり、何日目何日目と
過去を振り返るように大まかな出来事をさかのぼって行きます
受け様はイケメンに弱くて、貧乏学生で生き倒れているところを
イケメンな攻め様に同居にさそわれて、ちゃっかりお世話になっています
攻め様は表紙絵のようにイケメンで頼れる存在!?風に見えますが
けっこう甘えたがりちゃんで、受け様と両想いになりたくてwwww
受け様はとにかく天然ボケといいますか鈍いので、
攻め様からの好意を受け流し過ぎててびっくりしますw
攻め様は、受け様に好きになってほしくて一生懸命ですが
ズレていて押しが弱いので関係が進みませんw
もう途中までドタバタで話の流れも面白くて
これはめでたしめでたしで終わるのか心配しましたが
最後の最後で、今までの楽しかった出来事を振り返るシーンはとても感動しました
物語の始まりが別れを予感するプロローグで、777日目に別れるまでの恋人同士の話のようで、よもやバッドエンドか、あるいは、それでも前向きに再生していこうとする終わり方じゃあるまいかと切ない気持ちになりました。
出会いから1年めのお祝いの日の事から始まり飛び飛びで二人の日常の出来事が語られるのですが、それがなんだかおかしくて笑いがいっぱいでした。
夕食の時に喧嘩腰になった時、せっかくの酢豚が無視されかわいそうだと酢豚の皿を抱きしめてワンワン泣くピヨ。
福引で当たったパソコンをパソコンは間に合っているからと日常品に交換したがパソコンを売った方がお金になると先輩に冷静に言われ落ち込むピヨ。
キス一つ分のお金だと売春だから海老1尾で交換とか。
おはあちゃんに厳しく言われているのでヒモはダメ。最低なこと。
じゃあホモは。セフレは?どっちが一番ダメなことかを真剣に悩むピヨ。
かっこよくて頭もいい御曹司の荒瀬先輩は、可愛くて天然で何事にも一生懸命なピヨに惚れ込みいつしか溺れてしまいます。
でもなぜか話がかみ合わず、告白しても信じてもらえなず、狂おしいまでに苦悩します(笑)
ピヨはいつしか先輩を受け入れられるのか、先輩はいつまで理性が保てるのか笑いながらハラハラしました。
そんなことをしている間に、出会った4人(旅先で出会った元俳優とその友人、荒瀬先輩の同僚とその義父だか叔父)をホモへの道へ導くことになってしまったようで若干罪悪感を抱くピヨ。
いっぱい笑わせてくれました。
まじめで一生懸命なピヨとそれに振り回されれる先輩の涙と笑いの日々の日記のようで面白かったです。
ハッピーエンドでよかった。
明神翼さんのイラストに惹かれて購入しましたが、どう評価すれば良いのか悩む作品でした。
先輩とピヨが同居人でなくなる777日目から始まって同居を始めた1日目まで、時を前後しつつ二人の間に起こった出来事を基本的にはピヨの視点で振り返っていく…という構成は非常に面白いと思いました。
しかし、ピヨという子が私にとっては宇宙人のように掴みどころがなく、荒瀬がピヨのどこに惹かれたんだかさっぱり分かりませんでした。そして最後まで読んでも結局分からず…ピヨ自身も「いつ好きになったのか分からない」と言っていたとおり、この二人の間にあるのが恋愛感情なのかスッキリしないまま終わってしまった感じです。
ピヨの宇宙人みたいな面白いところに惹かれたのかなぁ。それなら分かるかも。評価は、イラストに★プラス1で「萌」とします。