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kimi ga waraeba sekai mo warau
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
大阪お笑いクロニクル、芸人さんシリーズ。
前回は過去編でしたが、今回は現代編。
オレンジグミというコンビのお話。
このオレンジグミ「恋で花実~」にちょっと登場していたそうなのですが、、、
覚えてない、、
でも、そんなことは全然問題なし。
この作品だけで、充分独立して楽しめます。
お隣同士の家で育った幼馴染みが、子どもの頃からの夢「漫才のコンビでプロになって添い遂げる」を叶えるための第一歩を踏み出す、高校を卒業して養成所に入るまでのお話です。
寿志と起は1つ違い。
寿志が高校3年になり、就職するか何かの専門学校に行くか、そろそろ進路を決めないといけません。
起は高校2年生、こちらは超進学校の成績トップ、周囲は当然良い大学に行くものと思っていますが、本人は寿志と一緒に漫才がしたい、大学なんて行かなくていい、一緒にお笑いの養成所に行こうと寿志にアタックするのですが、、、
前半の「君が笑えば~」は、二人、色々すったもんだした挙げ句、ようやくまとまって、素人向けのお笑いのコンテストに決勝ステージ上がったところまで。
後半の「君と歩く~」は、コンテスト後、高校卒業後の進路を決めるお話。寿志に夢中すぎて、色々心配が絶えない起と、ぼんやりなようでも包容力のある寿志の、ラブラブ満載お初編。
後書き後のおまけ「出発」はようやく二人一緒に養成所のビルに入るお話。
この続きの、オレンジグミがプロになってからのお話が秋に出るそうで、そちらも楽しみ。
長い長い策略が実る時
中編2編とSS1編。
表題作は受け視点。その他は攻め視点。
表題作では、漫才師になることをずっと迫られていた寿志(受け)が片想い相手・起(攻め)とずっと一緒にいることが辛いからと拒否していたのが実は両想いだとわかって付き合い始め、アマチュアコンテストに出るまで。
後編はコンテストの結果を受けて将来の展望が見えてきた途端、不安になり暴走する起が安心するまで。
結局二人とも両想いなので深刻な事態にはならないので、安心して読めました。
表題作では寿志がいろいろ考えて頑張っているようにみえましたが、起視点になると途端に天然の癒し系天使な感じがすごいです。
寿志視点ではわからなかったほわほわ具合がとても楽しい。
それにしても、幼稚園のころから寿志と一生一緒にいるためにはどうすればいいかと考えている起の執着が凄い。
どちらの話も、本能が強い動物や赤ちゃんに異様に懐かれる特異な体質をもつ寿志を心配するあまり、起が暴走してして物語が進みます。
やっと手に入れた寿志を誰にも渡さないとばかりに周りを威嚇しまくって逆に寿志に叱られるという駄犬な感じが、文武両道の天才な起のポンコツ具合が強調されて面白いです。
寿志は天然の心理カウンセラーというかセラピストがぴったりな職業かもしれません。
これからも誘蛾灯のようにたくさんの人や動物を引き寄せてしまうような気がしますが、起にはどーんと構えて寿志と共にいてほしいものです。
それにしても、容姿端麗文武両道な起はきっとモテモテだったはずなのに、ちっともそんな感じがないのが不思議で不思議で・・・
きっと、寿志だけを見て寿志しか興味ない起は全スルーしていたんでしょうね。泣かされた女の子は数知れずな気がしてなりません。かわいそうに・・・
ただ、これから明日まで二人きりだよって宣言する母親って、お話だし二人からするととてもありがたいですが、年頃の子供がいるおばちゃんな私はちょっとそれはどうかなーと思いました(笑)。
できればこっそりしてもらいたいなー
この二人の話は続きがあるということなので、探してみたいと思います。
久我有加先生による、いわゆる「芸人シリーズ」 の1作。
他の芸人ものを読んでなくても大丈夫です。
一応背景としては「恋で花実は咲くのです」に少し出ていた若手コンビ「オレンジグミ」の馴れ初め…となっています。
のちに「オレンジグミ」となる滝本起(おこす)と都留寿志(つる ひさし)は高校生。
オコは小さい時からひーちゃんが大好きで、ずっと一緒にコンビ組んで漫才やろう、と言い続け。
しかし、ひーちゃんはオコを恋愛的に好きになっていて、そんな気持ちでコンビなんて組めない、とオコの誘いを断り続けていた…
…という設定です。
オコは進学校でもトップクラスの成績、運動も出来てルックスも良い。
一方ひーちゃんはちょっとぼんやりした癒し系。
そんなデコボコな2人ですが、とにかくオコのひーちゃんへの執着ぶりが凄いです。
物語的にはそれほど大きな事件や当て馬なども無く、オコの粘り勝ちで無事ひーちゃんがオコの恋心も性欲も、プロの漫才コンビになるという希望も受け入れる展開となります。
ひーちゃんが一貫して可愛らしいし、2人ともよかったねぇという感想となるのですが。
この「芸人シリーズ」、漫才コンビはみんな恋仲なの?みたいな気になってくるのも確かで。
確かに幼馴染、または同級生でコンビを組んでる方たちのその始まりの熱量というのは、恋にも近いものなんでしょうね。
コイツおもろい、コイツと組みたい、コイツとなら天下取れる…etc…
そんな高揚感はとても伝わってくる作品でした。
プロの「オレンジグミ」となってからの続編もあります。2人の未来も読まねば。